DIC、リチウムイオン電池の負極用水系バインダー「WATERSOL®-LB」を開発
ー環境負荷の低い水系で膨張抑制・低い内部抵抗率の特性を持ちLIBの長寿命化に貢献ー
DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、リチウムイオン電池(以下「LIB」)の負極用水系バインダー「WATERSOL(ウォーターゾール)®-LB」を開発しました。同製品は、環境負荷が低い水系の製品であり、優れた膨張抑制効果や低い内部抵抗率などの特長を持ち、LIBの長寿命化に貢献します。現在サンプルワークを開始しており、今後、日本、中国、米国、欧州地域での販売を視野にグローバルでの供給体制を確立し、2025年には売上高10億円を目指します。
リチウムイオン電池内部構造イメージ図
■負極用水系バインダー「WATERSOL®-LB」製品サイト:
https://www.dic-global.com/ja/products/watersol_lb/index.html
- 開発の背景
- 開発品の概要
当社が開発した「WATERSOL®-LB」https://www.dic-global.com/ja/products/watersol_lb/index.html は、LIBの負極向けアクリル系合成樹脂バインダーであり、溶剤系に比べ製造時の環境負荷が低い水系の製品です。現在、広く使われている負極用バインダーは、高温や低温環境では劣化しやすく、高容量化のためのシリコン系活物質の膨張収縮に対応しにくいなどの課題があります。当社の開発品は、従来品と比較し、高温(45℃)および低温下(-10℃)での充放電時の容量維持において、数倍の改善が見られるなど、環境変化への適応性に優れています。また、LIBの内部抵抗の低減を可能にし、低容量から高容量の幅広い容量帯の負極材に適応します。これらの要求性能を満たすことで、LIBの長寿命化に貢献します。
- 今後の展望
以 上
- 製品に関するお問い合わせ先
E-mail:dica-2project@ma.dic.co.jp
- DIC株式会社について
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