PingCAP、グローバルスケールとAI駆動型アプリケーションを強化するTiDBを発表
※本プレスリリースは、2025年4月22日に米国で公開された「PingCAP Unveils Major TiDB Enhancements to Power Global Scale and AI-Driven Applications」の抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
PingCAP (US), Inc. (以下、PingCAP) は、グローバル展開を拡大し、TiDBによるビジネスの拡張を容易にする一連の春の製品アップデートを発表しました。これらのアップデートは、同社のマルチクラウド機能を拡張し、AI駆動型アプリケーションのサポートを強化します。

TiDBは、トランザクション、リアルタイム分析、AIアプリケーションのための統合データベースプラットフォームです。NoSQLシステムのスケーラビリティとパフォーマンス、トランザクションデータベースの信頼性と一貫性を兼ね備えており、ハイパースケールのSaaS企業にとって理想的な基盤となっています。Pinterest社、Plaid社、Bolt社などの大手イノベーターは、TiDBを利用して成長を支えています。
今回のリリースは、PingCAPがこれまでで最も先進的なTiDBアップデートを行ったことを意味し、新しいAI機能とマルチクラウドオプションの拡張を提供します。
主な特徴は以下の通りです:
AIに対応したSQL:TiDB 8.5は、ベクトル検索と全文検索 (※全文検索はTiDB Cloud Serverless限定でプレビュー版に搭載予定) をビルトインでサポートしており、RAG (Retrieval-Augmented Generation) などのAI駆動型アプリケーションを強力にサポートします。統合アーキテクチャにより、トランザクション処理、リアルタイム分析、AIワークロードを単一のプラットフォームで実行できるため、複雑なETLパイプラインや個別のデータベースが不要になります。
マルチクラウドの自由と柔軟性:TiDB Cloud Dedicatedオプションは、AWSとGoogle Cloudに加えて、Microsoft Azureにも対応しました。Alibaba Cloud Internationalへの対応は2025年後半を予定しています。また、TiDB 8.5では、パーティショニングされたテーブルのグローバルインデックスの一般提供開始と、地域横断レプリケーションの強化が導入され、地域横断的な可用性、パフォーマンス、耐障害性が向上しました。これらの機能により、お客様はどこにでも柔軟に導入でき、ベンダーロックインを回避し、グローバルな可用性を確保することができます。
主要機能だけでなく、TiDB 8.5では、並列クエリ実行や強化された外部キーサポートなど、パフォーマンスと信頼性の重要な改善が行われています。
TiDBはハイパースケール企業だけのものではありません。TiDB Cloud Serverlessは、99.99%の可用性を実現し、旧バージョンの99.9%からさらに向上しました。このアップグレードにより、SaaSイノベーターはデータベースの限界を心配することなく、ミッションクリティカルなワークロードを実行できるようになります。専用環境を必要とするお客様には、TiDB Cloud Dedicatedが引き続き99.99%の可用性を提供し、プライベートデプロイメントによるコントロールと環境の分離を提供します。
PingCAPの共同創業者兼CEOであるMax Liuは、次のように述べています。
「TiDBは、急成長するSaaSビジネスにとって“スケーラビリティの王者”です。企業の規模、顧客の種類、事業の展開地域に関係なく、TiDBは現在も将来も、あらゆる規模のワークロードに対応できるソリューションを提供します。AI用、ビジネス分析用、トランザクション用と、用途ごとに複数のデータベースを使い分けるのは無駄です。それは複雑さとコストを増やすだけです。TiDBならすべてを一つでこなせます。しかも、より優れたパフォーマンスと低コストで実現できるのです」
※本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
TiDBについて
PingCAPの主力製品である分散型NewSQLデータベース「TiDB (タイ・デー・ビー) 」は、ゲーム業界、金融、決済サービス、Eコマース、コンテンツサービス、ロジスティックスなど多種多様な業界やミッションクリティカルな場面での導入が進み、全世界で3,000社以上の企業に採用されています。TiDBは、MySQLやPostgreSQLなどの従来のリレーショナルデータベースと同様にSQLを使用してデータにアクセスすることができ、分散型のアーキテクチャにより水平方向の拡張性、強力な一貫性、MySQLとの互換性を備えた高い可用性、HTAP (ハイブリッドトランザクション/分析処理) 、クラウドネイティブを特徴としています。また、TiDBの機能をクラウド上で使用できるフルマネージドサービスのTiDB Cloud (TiDB Cloud Serverless および TiDB Cloud Dedicated) を提供しています。TiDB Cloudは、スケーラビリティとコスト効率に優れたオプションとして注目されており、また従来のデータベースの枠を超えた付加サービスを提供しています。中でも、OpenAIが提供するChatGPTとTiDB Cloudを組み合わせて開発した自然言語クエリジェネレータ「Chat2Query」はAIとデータベースを融合した最新技術として注目され、AIがユーザーのデータスキーマを理解して自動でクエリを生成、膨大なデータを超高速処理で分析し、リアルタイムで結果を返します。
PingCAPについて
PingCAPは、エンタープライズ向けのソフトウェアサービスプロバイダーとして2015年に設立され、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供することにコミットしています。PingCAPの社名は、ネットワークの疎通を確認するために使用されるコマンド「Ping」とCAP定理の「CAP」の2つの単語を組み合わせています。3つのうち2つを選ばなければならないとされるCAP定理のC (Consistency – 一貫性)、A (Availability – 可用性)、P (Partition Tolerance – ネットワーク分断への耐性) ですが、この3つの全てに接続したい (Ping) という思いが込められています。PingCAPの詳細については https://pingcap.co.jp をご覧ください。
PingCAPは、Access Technology Ventures、Coatue Management、GGV Capital、Sequoia Capitalなど、米国の大手投資会社から資金提供を受けています。
会社概要
会社名:PingCAP株式会社
所在地:東京都千代田区大手町2丁目6番4号 TOKYOTORCH 常盤橋タワー 9F
代表者:Eric Han (エリック・ハン)
設立:2021年3月15日
事業内容:分散型NewSQLデータベース「TiDB」を主力とした、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- アプリケーション・セキュリティシステム・Webサイト・アプリ開発
- ダウンロード