2025年度「ライカ・オスカー・バルナックアワード」のファイナリストが決定
12名のファイナリストによる写真作品
ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)は、世界的な権威を誇る写真コンテストとして2025年度で45回目を迎えます。
このたび、厳正な審査を経てファイナリスト12名が選出されました。選ばれたのは、深いメッセージ性と印象的なビジュアルで見る者を魅了する傑出した写真作品です。
ファイナリストとその作品は、LOBAのウェブサイト でご覧いただけます。今後数週間にわたり各作品には解説テキストや詳細情報が順次追加される予定です。

© Lynsey Addario/LOBA 2025

© Arlette Bashizi/LOBA 2025

© Alejandro Cegarra/LOBA 2025

© Serghei Duve/LOBA 2025

© Gideon Mendel/LOBA 2025

© Stanislav Ostrous/LOBA 2025

© Xiangjie Peng/LOBA 2025

© Ivor Prickett/LOBA 2025

© Frederik Rüegger/LOBA 2025

© Anastasia Taylor-Lind/LOBA 2025

© Jodi Windvogel/LOBA 2025

© Zhan Youbing/LOBA 2025
ライカは1980年からLOBAを通じて優れた写真家の活動を称えています。例年通り、審査員が世界約50か国120名以上の専門家により推薦された写真家の作品を審査、ファイナリストを選出しました。各推薦者は、自身の見識と経験にもとづいて最大3名の写真家を候補者として推薦しています。また新人部門の賞である「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」については、世界17か国20の国際機関および高等教育機関との協力のもとで選出されます。
最終的な受賞者は、一般部門・新人部門ともに10月9日にドイツ・ウェッツラーにあるライカ本社で開催される授賞式当日に発表されます。「ライカI」誕生から100年となる本年は、授賞式を「100 years of Leica: Witness to a century | ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」をテーマとした記念イベントの一環として、大規模なセレモニーとともに開催予定です。一般部門の受賞者には賞金40,000ユーロと10,000ユーロ相当のライカカメラ製品が、新人部門の受賞者には賞金10,000ユーロと「ライカQ3」がそれぞれ贈呈されます。
10月9日の授賞式の後には、2025年のファイナリストたちによる写真展が、WhiteWall社協力のもとエルンスト・ライツ・ミュージアムにて開催されます。また、受賞者とファイナリストの全作品および解説を紹介するカタログも出版されます。この写真展を皮切りに、LOBA 2025受賞者とファイナリストの作品は世界各地のライカギャラリーや写真フェスティバルでも順次展示される予定です。

2025年度LOBA審査員の言葉
カリン・レーン=カウフマン
ライカギャラリー・インターナショナル代表兼アートディレクター(オーストリア)
「本年度のライカ・オスカー・バルナックアワードの審査は、写真が持つ社会的な力に対する深い理解と鋭い眼差しをもとに行われました」
クルト・ホルツ
プレステル出版 写真・建築担当編集長(ドイツ)
「審査員は、写真に関わるあらゆる分野の専門家によって構成されています。編集者、キュレーター、写真家といった面々が、カリン・レーン=カウフマンおよびライカカメラ社の担当部門と協力、非常にバランスのとれたチームとなっています。審査に関わる準備もスムーズで、プロ意識の高さをうかがわせる一流の仕事ぶりでした。ライツパークでの審査という特別な環境もまた格別な体験となりました」
フェリックス・ホフマン
フォト・アーセナル・ウィーン 芸術監督(オーストリア)
「LOBAはここ数年で、より強く国際的な舞台へと位置づけられるようになりました。推薦作品は世界中から寄せられています。欧州的な視点が確かに存在しつつも、それが多様でグローバルな文脈の中に自然に溶け込んでいるのを見るのは嬉しいことです。文化的視点が、より多様になってきているのを感じます。その意味で、LOBAはかつてなく重要なコンテストになっています」
シリル・ドルエ
『ル・フィガロ』誌 撮影副部長(フランス)
「LOBAは、写真に関するトレンドやテーマを把握するうえでの重要な指標です。写真家としての評価だけでなく、本来なら注目されにくい才能にスポットライトを当てる場でもあります。LOBAは、質の高さ、多様性、社会妥当性の代名詞として、写真に関わるさまざまなシーンで確かな国際基準となっています」
ジェーン・エヴリン・アトウッド
写真家、1997年度 LOBA受賞者(米国/フランス)
「LOBAは非常に高く評価されている賞で、トップレベルの称号であることは広く知られています。もし運と実力が伴って受賞できたならそれは素晴らしいことです。LOBAを受賞することで注目を受け、人々は作品をこれまでとはまったく違う目で見てくれるようになります」
ライカ・オスカー・バルナックアワード
www.leica-oskar-barnack-award.com

100 years of Leica: Witness to a century (1925-2025)
ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀
ライカは2025年、記念すべき節目の年を迎えています。ライカ初の量産35mmカメラとして知られる「ライカ I 」がライプツィヒ春季見本市で発表されたのが1925年のこと。2025年は「ライカ I 」誕生100周年にあたります。小さく扱いやすいサイズが大きな特長だった「ライカ I 」は写真の新たな用途の可能性を切り拓き、写真の世界へ革命をもたらしました。ライカはこの節目の年を記念して「 100 years of Leica: Witness to a century (1925-2025) | ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」と銘打ったセレブレーションを世界の主要5カ国の都市(ドバイ、ミラノ、ニューヨーク、上海、東京)で展開、数々のカルチャーイベントやエキサイティングな新製品をリリースしています。また、6月には、記念すべき年のメインを飾るイベントがドイツ・ウェッツラーにあるライカ本社にて開催されました。さらに、世界各地のライカギャラリーでは傑出した写真家の作品を展示する写真展を開催しています。
ライカカメラ社について
ライカカメラ社はカメラ、レンズ、スポーツオプティクスを製造・販売するグローバルなプレミアムメーカーで、150年以上の歴史を誇ります。近年は成長戦略の一貫として事業領域を拡大しており、モバイルイメージング(スマートフォン)の分野にも進出しています。また、高品質な眼鏡用レンズと腕時計の製造も手がけるほか、自社製プロジェクターによりホームシネマ市場に参入しています。本社はドイツ・ウェッツラーにあり、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンには第2工場を置いています。世界各地に独自の販売会社と120を超えるライカストアを構え、グローバルな販売ネットワークを構築しています。現在の従業員数は約2,400名で、2023-24会計年度の売上高は5億5,400万ユーロでした。ライカは、革新技術と組み合わさった「最高水準の品質」「ドイツならではのクラフツマンシップ」「インダストリアルデザイン」の代名詞となっています。そのブランド力を活かした活動の一環として、世界各地に約30箇所のライカギャラリー設置、ライカアカデミーの開催、「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」や「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」といった国際的アワードの主催をはじめ写真文化の振興に取り組んでいます。
Leica Camera Japan
https://leica-camera.com
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