AKB48渡辺麻友と柏木由紀が本音で語る「女の子同士の友情」とは?
最初で最後の共著『まゆゆきりん「往復書簡」~一文字、一文字に想いを込めて』が話題に
AKB48のなかでも不動の人気を誇る渡辺麻友と柏木由紀。2人の仲のよさはファンの間でもよく知られているが、出会いは11年前のAKB第3期追加メンバーオーディションまでさかのぼる。その後、初めてのレッスンで初めて言葉を交わした時のこと振り返る――。
――〈お昼の時間にお弁当が出てきて。何種類かあってどれにしよーかぁって悩んでるわたしに「どれにする?」って声をかけてくれて〉(渡辺麻友)
――〈わたしがそう声をかけたってことになってるけど……。本当だったら、ごめん。わたしは……まるで覚えていません。マジで、ごめんなさい〉(柏木由紀)
すでに活躍している先輩メンバーに囲まれながら、同じ3期生として二人三脚で歩み始めた2人は少しずつ親交を深めていく。
――〈“あの環境じゃなくてもゆきりんとは友達になれた”ってまゆは言うかもしれないけど、でもあのとき、私には、本当に、まゆしかいなくて。〉(柏木由紀)
――〈2人とも、先輩たちの輪の中に加われなかったのは本当だよね。勝手に遠慮して。擦り減るくらい気を遣って。〉
二人の友情にとって、ひとつのターニングポイントとなったのが「まゆゆのチームAへの移動」。人前で泣かないと決めていたゆきりんが人目をはばからずステージで泣いた。
――〈まゆとは、どこまでも、ずっーと一緒だと思っていたのに。2人でチームBを引っ張っていくはずだったのに〉(柏木由紀)
――〈もちろん、わたしも、ゆきりんと同じ気持ちです。ゆきりんあってのわたしです〉(渡辺麻友)
AKB48が大ブレークするなかで多忙を極める当時のことを、2人は「往復書簡」という形で手紙に綴っていく。総選挙、まゆゆの卒業コンサート、そして互いを認め合う心、相手に対して怒ったこと……まゆゆ引退という一つの節目だからこそ伝えておきたい言葉が手紙には溢れている。
素直な気持ちを記した24通の手紙は、思春期を駆け抜けた少女たちの青春の記録ともいえる。友情の軌跡、すがすがしい読後感――ファンならずともお薦めの1冊といえそうだ。
●書籍概要
著者:渡辺麻友、柏木由紀
定価:1000円+税
ページ数:216ページ
ISBN4-575-31329-1
●目次
1通目 夢への扉
2通目 運命の一日
3通目 夢の舞台
4通目 チームB
5通目 選抜入り
6通目 総選挙
7通目 分岐点
8通目 泣・喜・怒・哀
9通目 卒業コンサート
10通目 新しい道標
11通目 それぞれの道
12通目 10年後の……
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