新型コロナワクチン接種求人への医師の平均応募倍率は2.37倍。健診求人全体の平均応募倍率1.38倍と比較して高い水準に
―多くの医師がワクチン接種への協力を表明ー
医療人材総合サービス、事業場向け産業保健サービスを提供する株式会社エムステージ(東京都品川区、代表取締役:杉田雄二)は、健診業務求人全体の応募倍率と、新型コロナワクチン接種求人の応募倍率の比較結果を公表しました。結果について、株式会社エムステージ 取締役で医療経営士1級の吉丸智子が解説します。
<分析結果のサマリー>
しかしながらこれは、ワクチン接種の対応に手を挙げた医師の半数以上が、勤務できずに採用見送りとなっている状況であるとも言えます。
■「新型コロナワクチン接種に協力したい」医師の思い
https://www.mstage-corp.jp/2021/01/19/1549
エムステージが2021年1月に実施した医師向けアンケート調査にて、新型コロナワクチン接種の勤務があれば希望するか質問したところ、9割以上の医師が「勤務を希望する」と回答しました。勤務を希望する理由についても、「少しでも力になりたい」という医師の思いを感じられる回答が約7割となりました。
■接種への協力を希望する医師を、活用する仕組みの構築が求められる
ワクチン接種求人だけでなく、発熱外来やコロナ病棟管理求人などの感染リスクの高い勤務への応募も多い傾向がみられ、コロナ関連勤務への医師の関心は高いといえます。
一方で、接種対応をする医師不足が叫ばれ、医師の確保がワクチン接種のスムーズな実施における課題となっています。歯科医や薬剤師で対応するという事例なども聞こえてきますが、多くの医師がワクチン接種の勤務を希望しているにも関わらず、実際に勤務している医師は一部に限られる状況を見ると、現在の問題点は接種に協力できる医師がいないことではなく、協力できる医師を活用する仕組みがうまく回っていないことと考えられます。
ワクチン接種においては自治体が主体となり、自治体からの連絡を受けた医師会の要請に基づき医療機関が医師の派遣を調整するというのが大きな流れだと思います。しかしながら、医師会に所属している医師は医師全体の約半数であり、全ての医師の協力は仰げません。医師会に所属していない医師の中には、定年後や子育てといった理由で常勤先を持たずに非常勤のみで働いている医師など、ワクチン接種へ対応できる可能性の高い医師もいます。そうした医師会に所属をしていない医師や、フリーランスの医師を抱える民間の活用など、接種への協力を希望する医師を活用するための仕組みの構築が求められます。
<データ概要>
医師アルバイト求人サイト「Dr.アルなび」へ登録された健診に関する非常勤求人のうち、全ての健診求人の平均応募倍率と、新型コロナワクチン接種求人の平均応募倍率を比較。
求人に対して何件の応募が集まったかを表しており、平均して1求人に1応募が入る状況を応募倍率1倍とします。
応募期間 :2021/2/18~5/18の3ヶ月
勤務日 :2021/3/1以降勤務開始
対象エリア:全国
計測日 :2021/5/18
<解説者紹介>
MHR事業部 医師紹介部 部長
吉丸 智子(よしまる ともこ)
医療従事者の人材コンサルティング会社を経て、2016年(株)エムステージ(旧メディカル・ステージ)に入社。医師のキャリアコンサルティングに携わり、2020年4月より医師紹介部部長。医療経営士1級。
■医師求人サイト「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」について
「Dr.転職なび」:https://tenshoku.doctor-navi.jp/
「Dr.アルなび」:https://arbeit.doctor-navi.jp/
株式会社エムステージが運営する医師向け転職求人サイト、アルバイト求人サイト。会員医師数 22,000 人以上(2021年4月時点)。多様な働き方を推進し、医師の不足・過重労働などの課題解決を目指しています。日本全国の専任担当者が「医師が本当に欲しい情報」にこだわり、詳細な求人情報を収集。質の高い情報を提供することで、医師の求職を支援します。「Dr.アルなび」では、マイページ内で応募から勤務まで完結する独自システムを提供し、年間3.3万件超のマッチングが成立しています。
■エムステージについて
2003年、医師の求職を支援する「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」を提供開始。その後、病院事務職の求職を支援する「M.PLAT求職支援」を提供開始。医療者の柔軟な働き方を切り開き、医療機関の採用課題を解決しています。2016年、産業医・産業保健師を軸とした企業向け健康支援サービス「産業保健サポートサービス」を開始。利用事業場数1,700事業場を突破(2021年4月現在)。働く人の健康に寄与し、予防医療の観点から医療費削減に貢献しています。
- 新型コロナワクチン接種求人への平均応募倍率は2.37倍。健診求人全体の平均応募倍率1.38倍と比較して高い応募水準に。
- 2021年1月に医師483名に対して実施したアンケート調査では、医師の9割が「新型コロナワクチン接種に協力したい」と回答し、多くの医師が協力の意向を表明。
- ワクチン接種に協力を希望する医師を、活用する仕組みの構築が求められる。
■新型コロナワクチン接種求人への、医師応募倍率は2.37倍と高倍率エムステージが運営する医師求人サイト「Dr.アルなび」に掲載された、2021年3月以降勤務開始の健診求人全体の応募倍率と、そのうちの新型コロナワクチン接種求人の応募倍率を比較しました。結果、健診求人全体の応募倍率は1.38倍、新型コロナワクチン接種求人への応募倍率は2.37倍と、ワクチン接種求人に多くの医師から応募が寄せられていることが分かりました。
しかしながらこれは、ワクチン接種の対応に手を挙げた医師の半数以上が、勤務できずに採用見送りとなっている状況であるとも言えます。
■「新型コロナワクチン接種に協力したい」医師の思い
参照:「全国の医師483名に『新型コロナワクチン接種』についてアンケート調査を実施」
https://www.mstage-corp.jp/2021/01/19/1549
エムステージが2021年1月に実施した医師向けアンケート調査にて、新型コロナワクチン接種の勤務があれば希望するか質問したところ、9割以上の医師が「勤務を希望する」と回答しました。勤務を希望する理由についても、「少しでも力になりたい」という医師の思いを感じられる回答が約7割となりました。
<自由記述より「勤務を希望する」理由を一部抜粋> ・国難でもあり、少しでも役に立てる仕事をしたい。(愛知県・50代・その他専門科) ・求められれば医師として当然。(宮城県・60代・その他内科) ・早急に注力すべき案件のため。(北海道・40代・循環器内科) ・コロナ感染収束に寄与できる。(東京都・30代・放射線科) ・開業医はコロナに安閑としているとの批判があり、大変悔しい。接種くらいは休診にしてでも行う。(三重県・60代・その他専門科) ・看護師も含めて医療職の動員に困難が伴う可能性があるので、自分の空き時間を利用して協力したい。(兵庫県・50代・精神科) ・定年退職しているので現場での医療はできないが、コロナワクチン接種であれば現場の医療に協力できると思う。最前線で活動している医師や病院に負担を掛けないように、それ以外の医師が協力すべきだろう。(千葉県・60代・脳神経外科) |
「コロナ収束に協力したい」という医師の思いが、ワクチン接種求人への多くの応募につながっていると考えられます。
■接種への協力を希望する医師を、活用する仕組みの構築が求められる
ワクチン接種求人だけでなく、発熱外来やコロナ病棟管理求人などの感染リスクの高い勤務への応募も多い傾向がみられ、コロナ関連勤務への医師の関心は高いといえます。
一方で、接種対応をする医師不足が叫ばれ、医師の確保がワクチン接種のスムーズな実施における課題となっています。歯科医や薬剤師で対応するという事例なども聞こえてきますが、多くの医師がワクチン接種の勤務を希望しているにも関わらず、実際に勤務している医師は一部に限られる状況を見ると、現在の問題点は接種に協力できる医師がいないことではなく、協力できる医師を活用する仕組みがうまく回っていないことと考えられます。
ワクチン接種においては自治体が主体となり、自治体からの連絡を受けた医師会の要請に基づき医療機関が医師の派遣を調整するというのが大きな流れだと思います。しかしながら、医師会に所属している医師は医師全体の約半数であり、全ての医師の協力は仰げません。医師会に所属していない医師の中には、定年後や子育てといった理由で常勤先を持たずに非常勤のみで働いている医師など、ワクチン接種へ対応できる可能性の高い医師もいます。そうした医師会に所属をしていない医師や、フリーランスの医師を抱える民間の活用など、接種への協力を希望する医師を活用するための仕組みの構築が求められます。
<データ概要>
医師アルバイト求人サイト「Dr.アルなび」へ登録された健診に関する非常勤求人のうち、全ての健診求人の平均応募倍率と、新型コロナワクチン接種求人の平均応募倍率を比較。
求人に対して何件の応募が集まったかを表しており、平均して1求人に1応募が入る状況を応募倍率1倍とします。
応募期間 :2021/2/18~5/18の3ヶ月
勤務日 :2021/3/1以降勤務開始
対象エリア:全国
計測日 :2021/5/18
<解説者紹介>
株式会社エムステージ 取締役
MHR事業部 医師紹介部 部長
吉丸 智子(よしまる ともこ)
医療従事者の人材コンサルティング会社を経て、2016年(株)エムステージ(旧メディカル・ステージ)に入社。医師のキャリアコンサルティングに携わり、2020年4月より医師紹介部部長。医療経営士1級。
■医師求人サイト「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」について
「Dr.転職なび」:https://tenshoku.doctor-navi.jp/
「Dr.アルなび」:https://arbeit.doctor-navi.jp/
株式会社エムステージが運営する医師向け転職求人サイト、アルバイト求人サイト。会員医師数 22,000 人以上(2021年4月時点)。多様な働き方を推進し、医師の不足・過重労働などの課題解決を目指しています。日本全国の専任担当者が「医師が本当に欲しい情報」にこだわり、詳細な求人情報を収集。質の高い情報を提供することで、医師の求職を支援します。「Dr.アルなび」では、マイページ内で応募から勤務まで完結する独自システムを提供し、年間3.3万件超のマッチングが成立しています。
■エムステージについて
「すべては、持続可能な医療の未来をつくるために」をビジョンに、医療従事者のキャリア支援と医療機関向け採用支援、産業医・産業保健師を軸とした産業保健サービスを運営しています。
2003年、医師の求職を支援する「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」を提供開始。その後、病院事務職の求職を支援する「M.PLAT求職支援」を提供開始。医療者の柔軟な働き方を切り開き、医療機関の採用課題を解決しています。2016年、産業医・産業保健師を軸とした企業向け健康支援サービス「産業保健サポートサービス」を開始。利用事業場数1,700事業場を突破(2021年4月現在)。働く人の健康に寄与し、予防医療の観点から医療費削減に貢献しています。
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