米国スマートフォン市場、2020年第4四半期に前年同期比6%減少したが、AppleとSamsungは前年同期比で成長を遂げた。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、COVID-19が引き続き経済に影響を及ぼす中で、米国のスマートフォン市場は2020年第4四半期も前年同期比6%減となる中、AppleとSamsungの2社は、新機種の発売と年末商戦での高級機に対する強い需要があったため、この四半期に前年同期比で成長を遂げたという調査結果を含むUS Channel Share Trackerサービスによる最新調査を発表致しました。
市場全体としては減少となったものの、2020年第3四半期同様、第4四半期も市場は復調基調となり、2021年に向けて明るい材料をもたらしました。
記録的なiPhoneの売上と、Samsung Galaxyへの根強い需要とにより、市場は前四半期比で24%成長しました。AppleはiPhone 12の発売が遅れたにも関わらず、前年同期比で14%の成長を遂げ、またSamsungは前年同期比5%の成長を遂げました。
カウンターポイント社で米国の携帯機器とキャリア戦略を担当するディレクターのJeff Fieldhack氏は以下の通り述べています。
「多くのメーカーにとって2020年第4四半期は難しい四半期となった。特に、プリペイド端末や低価格帯市場向け端末を製造するメーカーにとって、難しい四半期だった。当時、米国のCOVID-19感染者は記録的な水準に留まっており、2020年末には1,070万人が失業していた。この経済状況が影響を及ぼし、多くのメーカーがこの四半期にマイナス成長となったと見ることができる。議会は次の特別給付金の議論をしていないし、失業保険も期限が迫る。こうしたことが、300米ドル未満のスマートフォン市場の需要を弱くしている。その一方で、高級機は好調だった。消費者が貯めていたお金を年末商戦で費やすことが新機種購入に繋がったからである。」
カウンターポイント社リサーチアナリストのMaurice Klaehne氏は、以下の通り補足しています。
「明るい材料は二つある。まずAppleは、iPhone 12の発売が遅延し、その後の販売もぎこちなかったにも関わらず、前年同期比で極めて大きく成長した。キャリアが滅多に行わない、乗り換えや機種変更の大キャンペーンを行った結果、新しいiPhoneの需要に供給が追い付かない状況が多々発生した。例えばAT&Tの機種変更キャンペーンでは、旧機種の持ち込みで最大799米ドルの値引きを行ったことにより、実質的にiPhone 12は無料となっただけではなく、データ無制限のプランがついてくることとなった。発売当初、Proシリーズ、特にiPhone 12 Pro Maxは入手にほぼ3週間を要した。新型iPhoneの需要の強さと供給不足が2020年第4四半期に起きたことを考えれば、2021年第1四半期にずれこんで売れ行きが続くと予測される。」
もうひとつの明るい材料であるSamsungの好業績について、カウンターポイント社シニアリサーチアナリストのHanish Bhatia氏は以下の通り述べています。
「SamsungもApple同様、力強い業績の四半期となった。特にSamsung S20 FE 5Gの成功が貢献している。同社は256GBの派生機種も発売し、1,000米ドル未満の機種を買い求める消費者の需要を取り込んだ。COVID-19流行下で、人々は節約したい一方で、なおフラグシップ機種レベルのスペックを求めていた。下取りキャンペーンの結果、毎月の請求書が10~15ドルくらいしか増えないことも、とても魅力になった。2021年には、新しいSamsung Galaxy S21をS20シリーズよりも200米ドル安い価格で発売予定であり、従来の値付けの問題を解消しようとしている。とはいえ、例年一月と二月は市場の動きが鈍いことに加えてAppleの勢いがあるため、Samsungにとっては活用できるチャンスは多くはない。」
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
記録的なiPhoneの売上と、Samsung Galaxyへの根強い需要とにより、市場は前四半期比で24%成長しました。AppleはiPhone 12の発売が遅れたにも関わらず、前年同期比で14%の成長を遂げ、またSamsungは前年同期比5%の成長を遂げました。
カウンターポイント社で米国の携帯機器とキャリア戦略を担当するディレクターのJeff Fieldhack氏は以下の通り述べています。
「多くのメーカーにとって2020年第4四半期は難しい四半期となった。特に、プリペイド端末や低価格帯市場向け端末を製造するメーカーにとって、難しい四半期だった。当時、米国のCOVID-19感染者は記録的な水準に留まっており、2020年末には1,070万人が失業していた。この経済状況が影響を及ぼし、多くのメーカーがこの四半期にマイナス成長となったと見ることができる。議会は次の特別給付金の議論をしていないし、失業保険も期限が迫る。こうしたことが、300米ドル未満のスマートフォン市場の需要を弱くしている。その一方で、高級機は好調だった。消費者が貯めていたお金を年末商戦で費やすことが新機種購入に繋がったからである。」
カウンターポイント社リサーチアナリストのMaurice Klaehne氏は、以下の通り補足しています。
「明るい材料は二つある。まずAppleは、iPhone 12の発売が遅延し、その後の販売もぎこちなかったにも関わらず、前年同期比で極めて大きく成長した。キャリアが滅多に行わない、乗り換えや機種変更の大キャンペーンを行った結果、新しいiPhoneの需要に供給が追い付かない状況が多々発生した。例えばAT&Tの機種変更キャンペーンでは、旧機種の持ち込みで最大799米ドルの値引きを行ったことにより、実質的にiPhone 12は無料となっただけではなく、データ無制限のプランがついてくることとなった。発売当初、Proシリーズ、特にiPhone 12 Pro Maxは入手にほぼ3週間を要した。新型iPhoneの需要の強さと供給不足が2020年第4四半期に起きたことを考えれば、2021年第1四半期にずれこんで売れ行きが続くと予測される。」
もうひとつの明るい材料であるSamsungの好業績について、カウンターポイント社シニアリサーチアナリストのHanish Bhatia氏は以下の通り述べています。
「SamsungもApple同様、力強い業績の四半期となった。特にSamsung S20 FE 5Gの成功が貢献している。同社は256GBの派生機種も発売し、1,000米ドル未満の機種を買い求める消費者の需要を取り込んだ。COVID-19流行下で、人々は節約したい一方で、なおフラグシップ機種レベルのスペックを求めていた。下取りキャンペーンの結果、毎月の請求書が10~15ドルくらいしか増えないことも、とても魅力になった。2021年には、新しいSamsung Galaxy S21をS20シリーズよりも200米ドル安い価格で発売予定であり、従来の値付けの問題を解消しようとしている。とはいえ、例年一月と二月は市場の動きが鈍いことに加えてAppleの勢いがあるため、Samsungにとっては活用できるチャンスは多くはない。」
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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