STEAM教育の可能性と大分の未来を考える「STEAMフェスタ」が閉幕 大分県内高校生約130名が参加
ーBegin with Creationー大分県STEAM教育推進事業3年目が本格始動!ー
STEAM教育とは、現代社会の課題を解決する力を養う新しい教育モデルです。アジア初となる大分空港のスペースポート化構想を踏まえ、大分県教育委員会では、全国に先駆け、STEAM教育やSDGsなどを通じて、宇宙、脱炭素、メタバースなど分野横断的な視点でグローバルに活躍できる次世代の育成を目指しています。
生徒たちは、講演を通じて新しい学びの形やクリエイティブになる方法を考えたり、実際に宇宙や脱炭素、メタバースをテーマにアイデアを具体化させるワークショップにも挑戦しました。STEAMフェスタ当日の様子を、簡単にレポートいたします。
※ワークショップは事前選択制で生徒が事前に選んだコースに参加しています。
1.STEAM教育特別講演&ワークショップ(登壇者:大分県STEAM教育推進コーディネーター・株式会社Barbara Pool代表取締役 井上祐巳梨氏、STEAM JAPAN 岡佑夏氏)
「STEAM教育とは何か」「ビジョンを描くスキルがSTEAMである」「これからの時代はどうなるのか」など、STEAM教育の可能性について、さまざまな話題について議論しました。後半は大分の未来について皆さんの視点で考えるメガネフレームを使ったミニワークショップを行いました。皆さんの独自の感性が詰まったカラフルなメガネが並びました。
2.世界を考える講演「グローバル社会を生きる」(登壇者:京都大学産学官連携本部 特任准教授 真鍋希代嗣氏)
イラクでJICAの企画調査員、世界銀行でコンサルタントとして勤務されるなど、国際開発分野で幅広くご活躍されている真鍋氏にご登壇いただきました。真鍋氏の体験談を通じて、自分自身の可能性を信じることができれば、誰もがアントレプレナーになれることを学びました。
3.ワークショップA「宇宙コース:宇宙を通じて地域の課題を考えよう!」(講師:一般社団法人SPACE FOODSPHERE理事、宇宙航空研究開発機構 JAXA 菊池優太氏)
宇宙コースでは菊池氏から宇宙や月について講義をしていただき、その後カードゲーム「月のくらし 未来のきざし」を用いて、月のくらしの課題解決アイデアを考えるワークショップを行いました。個人ワークののちにグループワークを行い、お互いに独自のアイデアを共有し合いました。
4.ワークショップB「SDGsコース:持続的な社会のためにできることを考えよう!」(講師:一般社団法人コペルニク・ジャパン代表理事 天花寺宏美氏)
SDGsコースでは、途上国で最も支援が届きにくい地域において、貧困削減に繋がる革新的なテクノロジーの開発、検証、普及に取り組む一般社団法人コペルニク・ジャパン代表理事の天花寺氏から、探究の先にある未来や高校生だからこそできる学びについて、お話しいただきました。後半では、事前に身近なSDGsの中からどんなものについて興味があるか聞いていたアンケートからグループに分かれて、課題解決アイデアを話し合いました。
5.ワークショップC「メタバースコース:メタバースの技術を知りどんな課題解決ができるか考えよう!」(講師:株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ イノベーション・アクセラレータ/テクノロジスト 小塚仁篤氏、東京大学 筧康明教授)
メタバースコースでは、メタバースとは何かを知り、人間の生活の中で、どのようにメタバースが活かされているかをお話しいただきました。後半はメタバースを触ってみたり、エクスペリエンスデザインを体験してみるワークショップを行いました。生徒たちは実際のものの感覚と見えるものが連動して動くのを体験して目をキラキラさせていました。
6.ワークショップD「スタートアップコース:アントレプレナーの思想で自分にできることを考えよう!」(講師:京都大学産官学連携本部 特任准教授 真鍋希代嗣氏)
京都大学生に教えるアントレプレナーシップのプログラムから、地域資産に改めて気づき、そしてそれをどのように社会課題の解決の対価としてのビジネスに繋げていけるのかについてお話しいただきました。そして、グループに分かれて起業プランを考えて模造紙にまとめて発表しました。大分県の高校生ならではの起業アイデアがたくさん見られました。
7.特別トークセッション「学校を越えた学び×大分の未来」(登壇者:一般社団法人コペルニク・ジャパン代表理事 天花寺宏美氏、STEAM JAPAN 廣部慧氏、STEAM JAPAN 岡佑夏氏)
探究学習におけるスペシャリストの方と一緒に、これから大分県内の高校生が進めていく探究学習についてわかりやすく解説を行いました。後半は、「大分の未来にはどんな学校が必要か」を20文字で考えてみるワークショップを行いました。短い文章で伝えるのは難しく、悩んでいる様子も見られましたが、多種多様な未来の学校が発表されました。
このように、宇宙、脱炭素、メタバース、STEAM教育と分野横断的な学びが詰まった1日になりました。OITA STEAM PLATFORMでは、2023年度もオンライン講演会や宇宙と科学の高校生シンポジウム(SSHS)など様々なSTEAM教育に触れる機会をご用意しております。ご興味のあるメディアの方はぜひ取材にお越しください。
【STEAMフェスタ概要】
日時:2023年7月22日(土) 9:30~16:30(受付開始:9:00)
対象:大分県内高校1〜2年生 約130人
場所:大分県教育センター
登壇者:
真鍋 希代嗣氏(京都大学産官学連携本部 特任准教授)
天花寺 宏美氏(一般社団法人コペルニク・ジャパン 代表理事)
井上 祐巳梨氏(株式会社Barbara Pool代表、一般社団法人STEAM JAPAN代表理事、STEAM JAPAN編集長)
廣部 慧氏(株式会社Barbara Pool 、一般社団法人STEAM JAPAN)
岡 佑夏氏(一般社団法人STEAM JAPAN)
ワークショップ:
菊池 優太氏(一般社団法人SPACE FOODSPHERE理事、宇宙航空研究開発機構 JAXA)
小塚 仁篤氏(株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ イノベーション・アクセラレータ/テクノロジスト)
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