コンシューマー向けウェアラブルデータと連携し、協力企業との糖尿病マネジメントソリューションを提供

バイオメトリクスデータを活用したパーソナライズされた最適なケアを実現

ガーミンジャパン株式会社

■日本で増加する糖尿病と若年化の傾向

11月14日は「世界糖尿病デー」として、糖尿病の予防・管理・寛解(リバース)への理解を深める啓発活動が世界各地で行われましたが、糖尿病の有病率は世界的に上昇しており、特にアジアでは深刻な課題となっています。国際糖尿病連合(IDF)の「Diabetes Atlas 2024」によると、アジアでは2億4,000万人以上が糖尿病を抱えており、2045年には3億人を超える見込みです。成人(20〜79歳)の有病率は、西太平洋地域で11.1%、東南アジアで10.8%と、ヨーロッパの8.0%を上回っています。

日本も例外ではありません。日本糖尿病学会の推計によると、日本の糖尿病患者数は約1,000万人、予備群を含めると約2,000万人にのぼります。つまり、成人の約8%、約6人に1人が糖尿病またはその予備群であるとされています。また、生活習慣の変化により、若年層での発症も増加傾向にあります。

GarminのグローバルプロジェクトGarmin Healthでも、この分野でのさまざまなプロジェクトや研究が進められています。

■ウェアラブルウォッチやフィットネストラッカーが、糖尿病予防とケアに新たな展望をもたらす

糖尿病人口が世界的に増加を続ける中、コンシューマー向けフィットネストラッカーや医療機器は、デジタルヘルスケアおよび個人の健康管理を支える重要なツールとなっています。

近年の国際研究では、持続血糖モニター(CGM)などのウェアラブル医療機器によるリアルタイムの血糖モニタリングとデータ解析が、血糖コントロールを改善するだけでなく、2型糖尿病患者の「代謝寛解(かんかい)(メタボリック・リミッション)」の可能性を高めることが示されています。
特にアジアでは、テクノロジーを活用した慢性疾患管理が加速しており、糖尿病予防とケアに新たな展望をもたらしています。

医療研究によると、2型糖尿病の初期段階では、「生活習慣」「運動習慣」「体重管理」に重点を置くことで、薬に頼らず血糖値を正常範囲に保つ“寛解”が期待できるとされています※1。ウェアラブルウォッチやフィットネストラッカーは、これら3つの健康習慣を支援する実用的なツールとして活躍しています。

Garminがサポートする3つの日常での生活管理

  • 生活習慣
    GarminのフィットネスGPSウォッチ『Venu 4』には「ライフスタイルの記録」機能が搭載されており、カフェインやアルコール摂取などの習慣を記録し、それらが心拍や睡眠などのバイオメトリクスにどのような影響を与えるかを可視化します。

  • 運動習慣
    フィットネストラッカーによるリアルタイムのフィードバックが、継続的な運動習慣の定着を助けることが複数の研究で確認されています。※2

  • 体重管理
    スマート体重計『Index S2』は体重や体組成データを Garmin Connectアプリに自動同期し、長期的な変化を確認できます。

■医療とテクノロジーの融合:Garminのウェアラブルが支える糖尿病マネジメント

健康データ統合の進展により、個人は「医療を受ける側」から「自ら健康を管理する側」へと変化しています。Garmin Healthのテクノロジー連携は、糖尿病ケアの新しい形を支えています。

  • Dexcomアプリと連携したグルコース値測定
    外部アプリやウォッチフェイス、データ項目などをGarminデバイスにダウンロードできる「Garmin Connect IQ Store」を経由して、無料アプリ「Dexcom」※3をGarminデバイスにダウンロードすると、デバイス上でグルコース値の確認が可能になります。※4運動中や仕事中のグルコース値の変化をリアルタイムで把握でき、より安全かつ効果的な運動管理をサポートします。

  • Twin HealthとのAI代謝管理連携
    Garmin Healthは、AIと専門チームのサポートで2型糖尿病や肥満などの代謝疾患の改善を目指す米国のヘルステック企業であるTwin Healthと連携し、Garminウォッチで取得した心拍変動(HRV)、睡眠、活動データをTwin HealthのAIプラットフォーム「Whole Body Digital Twin™」に統合。個々の代謝状態に応じたリアルタイムの健康アドバイスを提供します。臨床データでは、2型糖尿病患者の70%以上が血糖コントロールを改善した結果が報告されています。※5

  • 夜間低血糖リスク予測に関する研究
    「Journal of Diabetes Science and Technology」誌に掲載された研究では、Garminウォッチの心拍および睡眠データとAI解析を組み合わせることで、夜間低血糖の兆候を早期に検知できる可能性が確認されました。身体に負担をかけないウェアラブルのデータが、臨床現場でも有用であることを示す重要な成果です。※6

■テクノロジーが切り拓く新しいヘルスケアの時代

AIによる代謝解析から持続血糖モニタリングまで、Garmin Healthのパートナーシップは糖尿病ケアの新たなステージを築いています。コンシューマー向けウェアラブル、医療機器、デジタルヘルスソリューションの連携により、より精密でタイムリーな疾患管理を実現し、「糖尿病の寛解」という新たな目標が、現実のものとなりつつあります。

今後、臨床研究とデータ連携がさらに進展することで、ウェアラブルテクノロジーは、医療と個人の健康をつなぐ「データによるいのちの架け橋」となることを目指し、Garmin Healthは今後も様々なプロジェクトを展開していきます。

※1 Can Type 2 Diabetes Be Reversed? (https://medicine.yale.edu/news-article/can-type-2-diabetes-be-reversed/)

※2 Effectiveness of wearable activity trackers to increase physical activity and improve health: a systematic review of systematic reviews and meta-analyses (https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35868813/)

※3 Garmin Connect IQ の Dexcom アプリは、Dexcom CGM システムからのデータを二次的に表示するためのものであり、二次的なモニタリングのみを目的としています。Garmin Connect IQ の Dexcom アプリは、Dexcom CGM システムに代わるものでも、医師の指導による自己モニタリングに代わるものでもありません。インスリンや他の薬剤の投与量の計算に関するものも含め、すべての治療の決定は、Garmin Connect IQ の Dexcom アプリに表示されるデータに基づいて行うべきではありません。

※4 使用にはDexcom CGM システムが必要です。「Dexcom」 アプリを使用するためには、Garminデバイスをスマートフォンに接続する必要があります。

※5 New Peer-Reviewed Study in New England Journal of Medicine Catalyst (https://usa.twinhealth.com/resources/cleveland-clinic-study?utm_source=chatgpt.com)

※6 Toward Detection of Nocturnal Hypoglycemia in People With Diabetes Using Consumer-Grade Smartwatches and a Machine Learning Approach (https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/19322968251319800)

Garmin Health (ガーミン ヘルス)について

Garmin Healthは、Garmin製品エコシステムのセンサーデータとインサイトを活用したデジタルヘルスソリューションのリーディングプロバイダーであり、従業員の健康増進(健康経営)、集団健康、患者モニタリングプログラムにおいてカスタマイズされたデータ情報を提供します。Garmin HealthのAPIとSDKを使用することで、第三者は、特定のプライバシーポリシーに従って、リアルタイムおよび過去のウォッチデータを自社のアプリにシームレスに統合することができます。世界で製品の設計、製造、出荷を行うグローバル企業の一員として、Garmin Healthは企業が信頼できる唯一のプロバイダーと協力することを可能にします。

https://www.garmin.com/ja-JP/health/

【ガーミンジャパン株式会社について】

Garminはアメリカ合衆国で創業されたGPS機器のパイオニアです。2020年秋、ヘルスプロモーション、ソリューション事業、研究などのニーズに合わせ、独自のソリューションをサポートするグローバルプロジェクト「Garmin Health」を日本でもスタートさせました。Garminならではの使いやすさと多彩な機能性を有するウェアラブルデバイスを活用し、スポーツ&アクティビティシーンだけでなく日常生活における健康管理・健康増進、そして最先端の研究などをサポートします。
https://www.garmin.co.jp/

※将来の見通しに関する注意事項

本リリースには、Garmin Ltd.およびその事業に関する将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの記述は経営陣の現在の予測に基づいています。本リリースに記載されている将来の見通しに関する事象や状況は、Garminに影響を与える既知および未知のリスク要因や不確実性の結果、発生しない可能性があり、実際の結果は大きく異なる場合があります。これには、Garminが米国証券取引委員会に提出した、2024年12月28日終了年度の年次報告書に記載されているリスク要因が含まれますが、これらに限定されません。

将来の見通しに関する記述は保証されません。将来の見通しに関する記述は、作成日時点でのみ有効であり、Garminは、新しい情報、将来の出来事、その他の結果にかかわらず、将来の見通しに関する記述を公に更新または修正する義務を負いません。

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<本情報に関する読者からのお問い合わせ先>

ガーミンジャパン株式会社

https://www.garmin.co.jp/

〒354-0036 埼玉県富士見市ふじみ野東1-7-6

TEL:049-267-9114 FAX:049-267-9124 E-mail:jp_Info@garmin.com

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会社概要

ガーミンジャパン株式会社

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URL
https://www.garmin.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
神奈川県横浜市中区桜木町一丁目1番地7 ヒューリックみなとみらい12階
電話番号
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代表者名
岩田元樹
上場
未上場
資本金
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設立
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