三良坂学園の子どもたちが実感した「今、自分にできること」なかよし学園「世界とつながる学び」3R-Forum講演会を3月2日に開催

中国新聞『ヤングスポット』掲載の意見文にも表れた、地域に根差すグローバル探究教育

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

 特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(代表:中村雄一)は、2026年3月2日、広島県三次市の三良坂学園小中学校において、「世界とつながる学び」3R-Forum講演会を開催しました。今回の講演会では、これまで三良坂学園の児童生徒が取り組んできた海外とつながる探究活動をふり返るとともに、代表・中村雄一が、紛争や貧困の現場で実際に子どもたちの学びが活かされている様子を伝え、「平和は願うだけではなく、“今、自分にできること”から応援できる」というメッセージを届けました。三良坂学園で積み重ねられてきた取り組みは、地域資源を活かした国際協働型の学びとして継続してきた実践の延長線上にあります。

誰もがHEROになれる、そんな世の中をつくろうと呼びかける中村雄一代表

 三良坂学園ではこれまで、広島のお好み焼きのルーツを調べて海外向けレシピを作成した探究学習や、地域企業と連携したバッグ制作、オリジナルクッキーづくりなど、地域の文化や産業を出発点に世界へつながる学びを展開してきました。なかよし学園の既出リリースでも、みらさか学園小中学校の実践は、ケニア、シリア、カンボジア、ルワンダ、東ティモールなどでの教育・文化交流へ発展してきたことが紹介されています。

カンボジアで活用された三良坂の教材
ルワンダで活用された三良坂の教材
ケニアに贈られたサッカーボール

 今回の3R-Forum講演会(Return, Reflect & Redesignを体感するフィードバック講演会)では、そうした活動の“届けた先”の反応を児童生徒と教職員が共有しました。自分たちがつくったもの、考えたこと、調べたことが、世界の誰かの笑顔や学びにつながっていた――その事実は、子どもたちにとって、国際理解を超えた「自分たちにも世界を支える力がある」という実感になりました。なかよし学園が進める「世界とつながる学び」は、国内の学校で生まれた成果物や探究のプロセスを海外で実装し、その反応を教室へ返す往還型モデル(CoRe Loop)として全国50校以上で展開されており、2025年度は経済産業省「探究・校務改革支援補助金」採択事業として実施されています。

生徒児童たちの教材が世界で活用され、その様子が日本に還元される。なかよし学園のCoRe Loop学習モデル。

 また、この教育モデルは、UNESCOとEuropean Agency for Special Needs and Inclusive Educationが共同運営する国際知見基盤「Inclusive Education in Action」にケーススタディとして掲載されており、日本の教室と海外の学びの現場をつなぐ往還型・包摂型の学びとして国際的にも共有されています。三良坂学園のように、地域から出発した学びが世界と接続し、再び地域へ価値を返していく構造は、これからの教育実践の好事例として注目されています。

UNESCO IEAに事例紹介されたことを伝える中村雄一代表

講演会で伝えられたこと――「今、自分にできること」で世界を応援する

 講演では、代表・中村雄一が、世界各地の紛争・貧困・教育格差の現場で、子どもたちの学びや制作物がどのように活用されてきたかを具体的に紹介しました。その上で、「世界を変えるのは、特別な誰かだけではない。今の自分にできることを考え、動くことが、誰かを支える第一歩になる」と語りました。

 三良坂学園の子どもたちは、これまでも地域の食や文化、ものづくりを通して海外の子どもたちとつながってきました。今回の講演会は、その取り組みが単なる“学校行事”ではなく、平和や共生を自分事として考え、地域の誇りを持ちながら世界へ関わる学びであることを、あらためて確かめる機会となりました。

 2年目となる2025年度は1年目の経験から生徒児童たちは独自に「世界が平和になる教材」を探究し、自分自身で検証した上でなかよし学園に託しました。なかよし学園はこれら教材をただ「渡す」のではなく、世界の教育支援専門団体としての知見と経験を活かした「活用」を行うことによってこれら教材の価値を高め、現地の学習者、日本の生徒児童双方に教育効果の現れるモデルを実施しています。この日も多くの生徒児童から作成した教材を受け取ったなかよし学園は、これからの活動でこの教材を活用していきます。

なかよし学園に託された平和教材
なかよし学園に託された平和教材
なかよし学園に託された平和教材

 また今年度は三良坂小学校から瀬尾駿介先生がなかよし学園のメンバーとして8月のルワンダプロジェクトに参加。生徒児童たちが作成した教材を先生自ら現地で活用し、帰国後現地の様子を直に伝えています。なかよし学園はグローバルに対する敷居を下げ、誰もが世界と共に歩み、世界にアクションが起こせる環境を作る活動を行なっています。

ルワンダで授業を行う瀬尾駿介先生

教員コメント中学校教員コメント

「ディスカッションで生徒と話してみて、どういうふうに中村さんの話を聞いているのか、生徒とその場で話して意見が聞けるというのがいいなと思った。逆に、自分の考えも交流できて、お互い共感したり、そういう考えもあるんだと交流できたりして、とても良い時間になったし、勉強になった。」

小学校教員コメント

「ディスカッションが楽しかった。最初はどうしていいかわからない様子だったが、答えのない問いを考えるとはこういうことかと分かったようだった。4年生は、今日つくったものを渡す時にも誇らしそうだった。相手に届いていることがわかった時の喜びもすごく大きい。1回目より2回目、3回目とチームワークも良くなり、学ぶことがとても大きかった。そして、何より楽しい。来年は神楽をやりたい!と意気込んでいる子もいて、気持ちはすでに来年に向いている。ありがとうございました。」

小学校教員感想

・世界の子ども達の様子が写真や動画と分かりやすく伝えてもらえたので、子ども達の食い付きも良かった。
・ディスカッションがあったのでただ聞くだけでなく、周りと話しながら考えることができた。
・3年生はおもちゃ作りをして多くの子ども達が喜んでくれた様子を見て、達成感をもてたようだった。自分達の行ったことが誰かの役に立つ経験をもっと積ませたい。

中国新聞『ヤングスポット』掲載――生徒たちの言葉が示す学びの定着

 三良坂中学校の生徒たちが、「世界とつながる学習を通して学んだこと」をテーマに執筆した意見文は、中国新聞『ヤングスポット』にも掲載されました。そこには、「多角的な視点を持つことが平和につながる」「少しでも笑顔を増やしたい」「助け合いの世界を目指したい」「最低限の衣食住がそろうことが平和だと思う」など、子どもたち自身の言葉で平和や支援、行動の意味を考えた跡がはっきりと表れています。

なかよし学園の活動を通して生徒たちがグローバルな視点を持ち、自身の考えを社会に発信している

 新聞掲載された意見文では、シリア内戦や難民問題に触れながら「理解と尊重の不足が戦争を生むのではないか」と問いかける生徒、サッカーボールや英語カルタを届けた経験から「少しでも笑顔を増やしたい」と綴る生徒、ふりかけのレシピづくりとルワンダへの実装を通して「小さな交流が助け合いの世界につながる」と語る生徒、帽子づくりを通して「自分にできることを考えて実行したい」と記す生徒の声が紹介されました。

 こうした発信は、三良坂で行われているグローバル探究教育が一過性の体験で終わらず、生徒一人ひとりの思考や言語化、さらには地域社会への発信へと結びついていることを示しています。三良坂学園にとって「世界とつながる学び」は、学校の魅力ある実践の一つとして、着実に根づいてきています。

中国新聞に掲載された三良坂中学生の意見文
中国新聞に掲載された三良坂中学生の意見文
中国新聞に掲載された三良坂中学生の意見文
中国新聞に掲載された三良坂中学生の意見文

代表・中村雄一メッセージ

「平和は、ただ願うだけでは届きません。世界には今も、学びたくても学べない子どもたち、安心して暮らせない人たちがいます。けれど、その現実を前にしても、子どもたちは無力ではありません。三良坂学園の皆さんが取り組んできたように、地域の文化を調べること、食を学ぶこと、ものをつくること、相手を思って届けること――その一つ一つが、世界を支える力になります。

今回の講演会で私がいちばん伝えたかったのは、『今、自分にできること』には、世界を応援する力があるということです。大きなことをいきなりする必要はありません。まず考えること、話し合うこと、つくること、届けること。その行動が、誰かの笑顔になり、学びになり、希望になります。

三良坂学園の子どもたちは、すでにその第一歩を踏み出しています。これからも、地域に根ざした学びを世界へつなぎながら、祈る平和から行動する平和へ、その循環を一緒に育てていきたいと思います。」

日本全国で「世界とつながる学び」を行うなかよし学園。新しい教育モデルが日本の教育を改革していく。

今後の展望

 なかよし学園は今後も、三良坂学園をはじめとする各地の学校と連携し、子どもたちの探究成果を世界の教育・平和・生活支援の現場へとつなげる実践を進めてまいります。地域で培った学びを世界へ届け、その反応を再び教室へ返すことで、子どもたちの自己効力感、シビックプライド、そして他者と共に生きる力を育てる教育をさらに深化させてまいります。

なかよし学園の世界とつながる学びプロジェクト

団体概要

団体名:特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
事業内容:世界とつながる学び(CoRe Loop)を軸とした探究・平和・包摂教育プログラムの企画運営/国内外の教育・食・心のケア支援 等

本件に関するお問い合わせ先

特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト(事務局)
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org

すべての画像


会社概要

URL
http://www.nakayoshigakuen.net/npo/index.html
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県松戸市小金原4-14-14
電話番号
047-704-9844
代表者名
中村雄一
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年04月