メモリアルアートの大野屋テレホンセンター シニアスーパーバイザー 安井睦華の終活ルポ「わたしの終活」
終活への注目度が高まる中、大野屋テレホンセンターに寄せられる葬儀の事前相談に関する問い合わせ件数は、年々増え続けており、2016年12月末の集計によると、2011年に比べて69.7%も増加しています。
終活の一部として、生前に自身の希望を盛り込みながら葬儀準備を行う人たちが増えていることが分かります。
大野屋テレホンセンター シニアスーパーバイザー 安井睦華が自身の終活を実践!
大野屋のテレホンセンター創設以来20年以上、葬祭・仏事・終活などに関するお悩み相談に対応してきたシニアスーパーバイザーの安井睦華は、15年ほど前に両親を見送ったことをきっかけに終活をスタート。葬儀の生前予約や、思い出の品の整理、また亡くなった両親が残した着物や洋服などの整理を少しずつ行っています。
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大野屋テレホンセンター
シニアスーパーバイザー
安井睦華
1985年から「メモリアルアートの大野屋」に勤務し、1995年のテレホンセンター設立より仏事アドバイザーとして数多くの葬祭・仏事・終活に関するお悩み相談に対応している。
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終活その1 ~葬儀の生前予約~
「まず初めに、葬儀の生前予約を行いました。葬儀やお寺、お墓などにかかる細々とした費用を書き出し、そのメモを見れば家族がすぐに分かるように準備をしました。2年に1度葬儀内容や費用の見直してみると、その度に金額は安くなり、今では当初の3分の1程度までになりました。しかし葬儀は、これまでお世話になった方々への最後のご挨拶の機会なので、費用だけを考えるのではなく一番好ましい形を考えながら見直しをしていきたいです。」
終活その2 ~遺影撮影~
「大野屋では定期的に遺影撮影会を開催しています。遺影写真は、葬儀の参列者の印象に残り家族が日々見るものですから、葬儀に間に合わせるために家族が慌てて探した昔の写真を加工して作るよりも、今のうちから自分が好むメイクやファッションを熟慮して準備しておきたいと撮影しました。」
終活その3 ~エンディングドレスの選定~
「エンディングドレスは、お気に入りの着物を選びました。真夏の暑い時期以外は殆んど和服で過ごした母が、温かくて丈夫で汚れが目立たないという事で、私の嫁入りの際に縫ってくれた普段着の一枚です。戦後生まれの私たちの時代になると、子供の入学式や卒業式でさえ和服姿の母親は珍しくなっていましたから、ましてや普段の生活で和服を着る機会など全くありませんでした。若者向きの物はいつか娘や孫娘が着てくれるかなと、しつけが付いたままで“箪笥の肥やし”状態になっているのですが、ふと思い出して袖を通してみたら70歳の婆でもまあまあ着られる色合いなので、あちらで待っている母に見てもらおうかいなと思い、旅立ちの着物に選びました。」
終活その4 ~思い出の品々の整理~
「孫たちからもらったプレゼントや手紙など、思い出の品はなかなか整理をすることが難しいですね。今は、ひとまず一つの箱にまとめておき、大切な品であることが分かるようにしてあります。」また、ご両親の遺品についても「13回忌も終わっているのですが、両親の着物や洋服などもそのままになっているものが多く、私の元気なうちに娘や孫たちのためにも整理をせねば!と始めました。古い茶箱には、母手作りの着物や洋服の切れ端がぎっしり入っていて、母が私の娘のために作ってくれた“ねんねこ”や“亀の子”など思い出がぎっしり。張り切ってスタートしたはずの片づけですが、処分用のごみ袋は空っぽのままです。想い出の品は、ゆっくりと気持ちを整理しつつ、家族ともその思い出を共有しながら少しずつ進めていこうと思います。」
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大野屋テレホンセンター シニアスーパーバイザー 安井睦華 ワインポイントアドバイス!
~終活で大切なことは?~
◎ 終活は、人生の締めくくりにあたって、自身の希望だけでなく、残された家族の気持ちや今後のことも考え
て行うことが大切です。
◎ 終活を行い準備しておくことで、残りの人生を大切に生きたいと思えるようになります。
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