5V対応 高利得PGA内蔵AFE 「NA2200」 発売
近年、産業機器市場では、生産効率改善、品質向上、そして人員不足を補う為、生産工程の自動化が急速に進んでいます。その自動化には、センサーの存在が不可欠で、センサー需要が伸びていく事が予測されています。しかし、センサー回路の設計は、定数設定に手間が掛かり、設計工数が大幅に増加してしまうという課題を抱えています。
「NA2200」は、高利得な最大512倍のPGA(プログラマブルゲインアンプ)を内蔵していますので、オフセット校正、ゲイン設定をマイコンから行うことが可能であり、センサーを使用する機器の、設計工数及び調整コストを削減します。
製品名 | NA2200 |
サンプル単価 (2,000個購入時の参考単価/税込※) | 550円 |
サンプル受注開始 | 2024年5月30日 |
月産規模 | 10万個 |
※2024年5月現在の消費税率に基づいて金額を表示しています
特 長
1.センサーに合わせた容易な校正システム
センサー回路の設計は、センサーに合わせたオフセット校正やゲイン設定、オペアンプを使用する場合は、複雑な定数設定、さらにセンサーを複数使用する場合は、センサー毎にこれらの設定が必要となり、工数が大幅に増加してしまうという課題があります。
「NA2200」は、センサーに合わせたオフセット校正やゲイン設定を、マイコンからのコマンド1つ(1インストラクション)で出来ます。オフセットは、入力信号をゼロの状態にする事で、外付け補正部品を追加する事無く、マイコンから校正出来ます。ゲイン設定は内蔵しているPGAのゲインのズレを、マイコンからのコマンドで設定可能です。PGAの最大倍率は512倍に設定されており、様々なセンサーに対応します。
【グラフ:オフセット校正及びPGAのゲイン設定】
2.動作電圧の5V対応により産業機器に最適
産業機器市場では、今でも動作電圧5Vのマイコンが広く使われています。センサーの情報を最大限正確に伝送する為、AFEもマイコンと同じ電圧で駆動する必要があります。「NA2200」は5Vの動作電圧に対応しており、マイコンを使用したシステムに最適なAFEとなっています。
また、図に示すように16-Bit ΔΣ型ADコンバータだけではなく、PGAや、2系統のセンサー用励起電流源、ADC用のリファレンス電源を内蔵し、周辺機能の取り込みにより基板の小面積化を実現します。
【図:ブロック図】
製 品 写 真
NA2200(SSOP-16-BD)
主な仕様 (詳細はデータシートをご参照ください)
・動作電源電圧:2.7V to 5.5V
・ΔΣADコンバータ:16-Bit, 0.814ksps to 6.51ksps (シングル変換時)
・差動:2入力/シングルエンド:4入力/疑似差動:2入力
・PGA:1倍 to 512倍
・校正機能:オフセット/ゲインエラー校正
・レギュレータ内蔵:2.4V(Typ.)
・消費電流:ノーマルモード時 4mA/ローパワーモード時 1mA
・変換モード:シングル変換/連続変換
・励起電流源:2系統(0.1mA, 0.25mA, 0.5mA, 1mA)
・インターフェース:SPI
・通信エラー検出:CRC8, Check Sum
・動作温度:-40°C to 125°C
・パッケージ:SSOP-16-BD
想定アプリケーション
・温度調節器
・流量計
・各種センサー
お問い合わせ先
日清紡マイクロデバイス株式会社
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メール:nisd_press_inquiry@nisshinbo.co.jp
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