ナショナル・シアター・ライブ『レオポルトシュタット』トニー賞受賞記念 トークイベントのレポート
6月30日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催された、トニー賞受賞記念『レオポルトシュタット』のトークイベント付き上映は大盛況のうちに幕を閉じました。
ほぼ満席の会場は、登壇者の広田敦郎さん(翻訳家)と柏木しょうこさん(字幕翻訳家)が繰り広げる作品を深く掘り下げるお話に、大満足な様子でした。トークショーの動画が完成しましたので、ぜひご覧ください。
イベント実施日)6/30(金) 場所)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
登壇者)広田敦郎さん(翻訳家)、柏木しょうこさん(字幕翻訳家)
なお、イギリスの話題の舞台が映画館で観られるナショナル・シアター・ライブは、現在と今後、以下の劇場で各作品がご覧いただけます。『レオポルトシュタット』のように、一度上映が終わると権利切れのあとは再上映が可能かわからない作品ばかりです。『オセロー』は『ハミルトン』の俳優ジャイルズ・テレラが主演、『ライフ・オブ・パイ』は本年度トニー賞受賞作、『ハムレット』と『フランケンシュタイン』はベネディクト・カンバーバッチ主演、『フリーバッグ』は現在公開中の大作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のヒロイン役フィービー・ウォーラー=ブリッジの才能を世界が認めた出世作、『リア王』は名優イアン・マッケランの演技が堪能でき、『るつぼ』はとにかく誰かと話したくなり、『かもめ』は、『ゲーム・オブ・スローンズ』のエミリア・クラークが主演、といったようにどの作品も見所が満載です。
ぜひこの機会にお見逃しなく。
【絶賛上映中】
シネ・リーブル池袋にて 『オセロー』(※明日7/6(木)まで!)、『ライフ・オブ・パイ』
【今後の上映】
7/28(金)〜吉祥寺オデヲンにて 『ライフ・オブ・パイ』
7/14(金)〜8/10(木) シネ・リーブル池袋にて アンコール夏祭り開催
『るつぼ』、『ハムレット』、『フランケンシュタイン』、『フリーバッグ』、『リア王』、『かもめ』
8/19(土) 宮崎キネマ館にて 『ハムレット』
★新作 9/8(金) TOHOシネマズ 日本橋ほか 『ベスト・オブ・エネミーズ』
【各作品情報】
『レオポルトシュタット』
映画『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞脚本賞を受賞するなど英国を代表する劇作家トム・ストッパードが、自身の家族の歴史から着想を得た脚本が待望の舞台に。あるオーストリア系ユダヤ人家族を、第二次世界大戦までの50年間に渡り描く壮大な家族ドラマ。
作:トム・ストッパード(NTLive『ハード・プロブレム』)
演出:パトリック・マーバー(NTLive『ヘッダ・ガーブレル』)
装置:リチャード・ハドソン 衣装:ブリジット・ライフェンシュテュール
照明:ニール・オースティン(トニー賞・オリヴィエ賞受賞照明デザイナー)
音楽:アダム・コーク
出演:エイダン・マクアードル、フェイ・キャステロー、セバスチャン・アルメスト、アーティー・フルーシャンほか
ストーリー:
20世紀初頭、レオポルドシュタットはウィーンの古いユダヤ人街として賑わっていた。製造業を営むヘルマン・メルツは、カトリック教徒のグレーテルと結婚し、洗礼を受けたユダヤ人として出世した。トム・ストッパードの壮大なドラマの中心となるのは、メルツ家のアパートに集まったヘルマンの親戚たちだ。彼らの人生は、国を取り巻く戦争、革命、貧困、ナチスドイツへの併合、そしてオーストリアのユダヤ人にとっては6万5千人が殺害されたホロコーストなどの混乱に翻弄される。
予告編:
『オセロー』
シェイクスピアを代表する悲劇が、『ハミルトン』のジャイルズ・テレラが主演で登場!
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:クリント・ダイアー
出演:ジャイルズ・テレラ(『ハミルトン』)、ロージー・マキューアン(『エイリアニスト』)、ポール・ヒルトン(”The Inheritance”)
ストーリー:
シェイクスピア原作の長年語り継がれる悲劇の代表作がクリント・ダイアーの演出と豪華キャストで新たなプロダクションになりました。 聡明で強気な性格の上院議員の娘デズデモーナと、白人世界の頂点に上り詰めた出自は奴隷制度の難民である男オセローが、人種を超えた愛に立ち向かう。
秘密裏に結婚したデズデモーナとオセローは、共に新しい人生を歩むことを切望していたが、そんな二人を罠にかけようとする人物がいた・・・。
予告編:
『ライフ・オブ・パイ』
ヤン・マーテル原作の「パイの物語」を日本でも数々の作品の演出を手がけているマックス・ウェブスターが演出した舞台だ。第85回アカデミー賞で監督賞・作曲賞・撮影賞・視覚効果賞の最多4部門を受賞したアン・リー監督の映画『ライフ・オブ・パイ』と同じ原作をもとにしていて、舞台ならではの本物の動物のようなパペットや浮き出す船など美術セットで圧巻の演劇作品が誕生した。
作:ヤン・マーテル 脚色:ロリータ・チャクラバーティ
演出マックス・ウェブスター
キャスト:ハイラム・アベセカラ、ミナ・アンウォー、ラジ・ガタク、ニコラス・カーン
ストーリー:ベストセラー小説をもとに、人形劇とマジック、そしてストーリーテリングが絶妙な融合を遂げオリヴィエ賞を受賞した話題の舞台。広大な太平洋の真ん中で船が沈没し、少年パイは救命ボートで長らえ唯一生き残る。救出された彼が話す物語にはハイエナ、シマウマ、オランウータン、ベンガルトラが登場するが、実際には何が起きていたのか?
観る人に、自分が信じるものは何か、を問いかける壮大な物語。
予告編:
『るつぼ』
アーサー・ミラーの魅惑的な権力の寓話を、『ザ・クラウン』のエリン・ドハティと『イェルマ』のブレンダン・カウエルの主演で描く。演出は『ハムレット』(ベネディクト・カンバーバッチ主演)のリンゼイ・ターナー、デザインは『リーマン・トリロジー』でトニー賞を受賞したエス・デブリンが担当。
作:アーサー・ミラー 演出:リンゼイ・ターナー 出演:エリン・ドハティ、ブレンダン・カウエル ほか
上映時間:186 分
ストーリー:“見ざる聞かざる言わざる“の精神の中で生きるセイラムの人々。牧師の娘が昏睡状態となり、「住民の中の誰かが悪魔を呼んだにちがいない」と言い出す人が出て、若い女性たちは、自分達の見たことを証言し始める。やがて恐怖、復讐、告発の風潮が地域社会に蔓延し始めて・・・。
予告編:
『ハムレット』
ベネディクト・カンバーバッチが以前から挑戦したいと公言していた「ハムレット」が実現した本作はオンラインチケットが発売されるやいなや10万枚のチケットが即日完売した大人気舞台。
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:リンゼイ・ターナー
主演:ベネディクト・カンバーバッチほか
ストーリー:
ハムレットの父親を毒殺して母親と結婚し王位についた叔父への復讐劇。オリヴィエ賞最優秀演出賞ノミネート歴をもつ精鋭の女性演出家リンゼイ・ターナーによる、舞台の奥行を活かしたダイナミックな演出は、劇場の空間でありながら大作映画に匹敵する躍動感が溢れる。本作でタイトルロールを演じたベネディクトは、彼特有の個性を評価されながら、同時に歴代の「ハムレット」俳優に匹敵する名演が賞賛された。
予告編:
『フランケンシュタイン』 2024/10/31迄上映可能
アカデミー賞監督ダニー・ボイルが超有名原作に挑む!イギリス演劇界最高峰のオリヴィエ賞主演男優賞をベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーがW受賞したNTLive史上最も人気の1作。
作:メアリー・シェリー
演出:ダニー・ボイル
主演:ベネディクト・カンバーバッチ、ジョニー・リー・ミラーほか
音楽:アンダーワールド
ストーリー:
博士に造られた怪物。彼は世界との接触により徐々に人間の心を持つようになるが・・・。
予告編:
『フリーバッグ』
アマゾンのドラマ「フリーバッグ」の元になった舞台。
ドラマは2019年テレビ批評家協会賞でプログラム・オブ・ザ・イヤーを含む3部門を受賞し、同年エミー賞では11部門にノミネートされた。イギリスでは主演の衣裳や小物の検索率が34〜38%増加し、その人気は“フリーバッグ・エフェクト”とも呼ばれた。
ドラマで知名度が上がった舞台版の映像上映は、日本のNTLive ファンからも期待の声がとても多かった。
皮肉屋で常識外れのシングル女性を主人公にした、心に深く刺さるドラマ。。
作:フィービー・ウォーラー=ブリッジ
演出:ヴィッキー・ジョーンズ
主演:フィービー・ウォーラー=ブリッジ(一人芝居)
ストーリー:
モルモットカフェを友人と営むアラサー女性が、友人のこと、家族のこと、仕事のことを、時折観客に向かって語りかけながら笑いと毒舌で赤裸々に表現していく。
予告編:
『リア王』
名優イアン・マッケランが、NTLiveに再び登場! 圧倒的な演技力と存在感で老王リアが辿る悲しい末路を体現する。演出を手掛けるのは堤真一主演の『民衆の敵』など日本でも活躍するジョナサン・マンビィ。
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:ジョナサン・マンビィ
主演:イアン・マッケランほか
ストーリー:
シェイクスピアの四大悲劇の一つ。退位にあたり3人の娘の愛情を試した老王リアだったが、長女と次女に裏切られ、国を追われてしまう――。
予告編:
『かもめ』
アントン・チェーホフの愛と孤独の物語を21世紀にアレンジした作品で、『ゲーム・オブ・スローンズ』のエミリア・クラークがウエストエンドに初登場/初主演した。
作:アントン・チェーホフ 脚本:アーニャ・リース
演出:ジェイミー・ロイド
出演:エミリア・クラーク、トム・リース・ハリーズ(『ホワイトラインズ』)、インディラ・ヴァルマほか
ストーリー:
名声を欲し現実からの逃げ場を求める若い女性。憧れの女性を追い求める若い男。成功した作家は達成感を求めている。時代を変えるために戦いたい女優。田舎にある孤立した家では、夢は散り、希望は打ち砕かれ、心は傷つく。行き場のない思いは、互いにぶつかり合うしかないのか・・・。さまざまな思いが交差するドラマ。
予告編:
『ベスト・オブ・エネミーズ』
ロバート・ゴードンとモーガン・ネヴィルが監督したドキュメンタリー映画『ベスト・オブ・エネミーズ』に着想を得た演劇で、映画は1968年のアメリカ合衆国大統領選におけるゴア・ヴィダルとウィリアム・F・バックリーJrのテレビ討論を描き、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の最終候補にも。舞台版は英国業界誌のThe Observer、The Times、Time Out、Sunday Times、iNews、Financial Timesなどが軒並み5つ星の評価を獲得!
作:ジェームズ・グレアム 演出:ジェレミー・ヘリン
出演:デヴィッド・ヘアウッド、ザカリー・クイント
ストーリー:1968年のアメリカ、次期大統領をめぐる二人の男の戦いに注目が集まる。狡猾な保守派ウィリアム・F・バックリーJrと、手に負えないリベラル派ゴア・ヴィダルの戦いだ。
毎晩放送される新しい形式のテレビ番組で、彼らは崩壊した国家の道徳的な風景について討論する。信念が否定され、中傷が飛び交う中、アメリカ政治の新境地が開かれ、テレビニュースの在り方は永遠に姿を変えようとし・・・。
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