iPhone 12 シリーズ発売の影響は 通信料金値下げで変わる中古市場

2020年7~9月の中古スマホ取引数ランキング発表

株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区、代表取締役社長:小林 泰士、東証マザーズ・証券コード3135)は、当社が運営するウェブメディア「iPhone 格安SIM 通信」(https://www.kashi-mo.com/media/)にて提供している、フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4市場を総括した中古スマートフォン相場比較サービスより抽出した中古スマホ取引データの分析を行いましたので発表します。
  • 分析結果概要
1. 人気は変わらず iPhone 8 取引数増加はiPhone SE (第2世代)
2. iPhone 12 mini 乗り換えで進むiPhone 11 シリーズ離れ

 
  1. 人気は変わらず iPhone 8 取引数増加はiPhone SE (第2世代)

iPhone 中古市場ランキング上位は、前四半期と同様、iPhone 8 とiPhone 7 で占められる結果になりました。ランク外ではあるものの、前四半期比で取引数が最も増加したのは、iPhone SE 64GB (第2世代)。前四半期比1517%という驚異的な伸びです。64GBに限らず、iPhone SE (第2世代) 全体でも、320%の成長。
iPhone SE (第2世代) は、コンパクト且つ、iPhone 8とほぼ同じ見た目で、iPhone 11 シリーズに搭載されたA13 Bionic チップを備えているにも関わらず、新品でも価格は4万円台。これらの条件が相まって、新品・未使用品のiPhone SE (第2世代) と中古のiPhone 8 を比較検討するユーザーが増加していると考えられます。
 
  • iPhone 12 mini 乗り換えで進むiPhone 11 シリーズ離れ

第12世代以降モデルの前四半期と比較した取引数は、ほとんどのモデルで減少、もしくは横ばいとなりました。しかし、iPhone SE (第2世代) は、2020年4月の発売から時間が経っていない為、大きな価格の下落は見られませんでした。一方、ハイエンドモデルのiPhone Pro /ProMax は、取引数が増加しています。これらの機種の取引数増加は、2020年11月発売の新モデルiPhone 12 mini の後押しにより続くでしょう。iPhone 12 miniの価格は、74,800円。iPhone Pro /ProMax は、元値からの下落率が低く、再販価値が高い機種です。機種変更を考えているiPhone Pro /ProMax ユーザーが、端末を売却し、売却したお金を元手に新品のiPhone 12 mini を購入したとしても、充分お釣りが来ます。ハイエンドモデルを手放し、それと引き換えに新品のiPhone 12 mini を手に入れるという新たな消費行動が生まれるかもしれません。
 
  • 分析:中古モバイル市場アナリスト 菅野辰則
2020年第3四半期は、Appleとキャリア各社から、新型iPhone 12 シリーズが4モデル発表されました。全モデルともに5G通信に対応しており、最新OSのA14 Bionic チップを搭載しているのが大きな特徴です。新シリーズと同時に発表されるのが、既存機種の値下げ。今回も、iPhone 11 とiPhone XR の値下げが発表されています。iPhone 11 は、2019年9月に発売されたばかりのモデルで、中古市場での大きな値崩れは、見られません。しかし、一方で、前回モデルから大きな刷新のなかった廉価モデルのiPhone XR は、キャリアやサブキャリア各社で、在庫処分による価格変動が起こりそうです。加えて、機種変更を検討しながら、iPhone SE (第2世代) を購入しなかったiPhone 7 /8  ユーザーが、新シリーズのiPhone 12 miniやiPhone 12 に機種変更する可能性も少なくないでしょう。ここで重要なのが、5G通信。iPhone 12 シリーズは、5G対応機種として注目を集めているものの、残念ながら、日本ではまだまだ5Gの恩恵を受けられる環境が、整っていません。これを理由に新シリーズへの買い替えを踏みとどまるユーザーが、一定数出てくることから、iPhone 12 シリーズ発売によるiPhone中古市場への影響は、大きくないと推測されます。しかし、5G通信ではなく、小型iPhone への期待を寄せるユーザーも、少なくありません。現在、最も新しいiOSはiOS 14ですが、コンパクトなサイズで人気のiPhone 5 シリーズでは、このOSは対応していません。今年11月に発売されるiPhone 12 mini は、6.4.cm×高さ13.1cmと、5シリーズと
iPhone SE (第1世代) 以降では最も小型な為、メッセージのやりとりや電話をメインに考えているユーザーには、片手で操作しやすい待望の機種と言えます。ユーザーの求めているものが、「ライフスタイルに寄り添った機能」なのか、あるいは「最新のハイスペックな5G通信」なのか。iPhone 12 シリーズの発売が、中古市場での取引数にどのくらい影響を与えていくのか、今後の動きに注視していきたいと思います。また、菅内閣の目玉政策「携帯電話の通信量値下げ」が、実現した場合、分離プランの影響も相まって、端末購入の負担が、より一層顕在化するでしょう。キャリア各社の買い替えプログラムへの購入の増加が考えられます。買い替えプログラムでは、2年ごとにユーザーの端末の回収を行う為、回収端末が増加していきます。これをauとソフトバンクでは、サブキャリアがリファブリッシュ品として販売を行なっています。NTTドコモのサブキャリアは存在しない為、NTTグループとなったNTTドコモのサブブランドが出来るのではと注目が集まっています。各社のリファブリッシュ品の販売活発化が進むと、中古での購入が一般化され始め、中古端末の適正価格を調べる動きがユーザーの間で広がり、中古スマホ相場のデータが、より重要になってくるかもしれません。
~詳細の分析に関してはhttps://www.kashi-mo.com/media/77600/をご覧ください~


【プロフィール】中古モバイル市場アナリスト 菅野 辰則

 

ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。

 


■調査概要
調査方法:株式会社マーケットエンタープライズが運営するウェブメディア「iPhone格安SIM通信」で提供している中古スマートフォン相場比較サービスを通じて集積されたデータベースより抽出した中古スマートフォンの取引数・価格の集計
調査対象期間:2020年7月1日から2020年9月30日
調査対象市場:ヤフオク!、ムスビー、メルカリ、ラクマ

■運営メディア   
iPhone・Wi-Fi・WiMAXの情報をわかりやすく解説
iPhone 格安SIM通信: https://www.kashi-mo.com/media/
格安SIM・スマホの通信速度や選び方を解説
SIMチェンジhttps://simchange.jp/

■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開して います。「持続可能な社会を目指す最適化商社」をビジョンに掲げ、 2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ430万人を達成しました。
ウェブサイト: https://www.marketenterprise.co.jp/
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