【イベントレポート】BONXのCEO宮坂とBCGシニアアドバイザーの御立尚資氏がチームを成長させるリモートワークについて対談
「withコロナ時代のチームを成長させるリモートワーク」についてボストンコンサルティンググループ”仲間”の2人が対談
株式会社BONX(東京都世田谷区、代表取締役CEO 宮坂貴大、以下「BONX」)の宮坂貴大とボストン・コンサルティング・グループシニアアドバイザー/京都大学特別教授の御立尚資氏が8月26日(水)にリモートワークを議題に対談形式のライブ配信を行い、約100名の方にお申し込みを頂きました。今後もBONXではCEO対談や他企業様とのコラボレーション企画を予定しており、次回9月29日(火)の配信は株式会社GOの三浦氏をお招きします。
(写真左:御立尚資氏、写真右:BONX CEO 宮坂貴大)
御立氏と宮坂との出会いは宮坂の前職であるボストンコンサルティンググループ時代に遡ります。今回の対談は、当時宮坂が在籍していた際に日本の代表を努めていたのが御立氏ということで実現しました。
- 日本企業のリモートワークの現状についての質問
BONX 宮坂:リモートだとお互いの距離感が離れてしまって熱量がなくなり、仕事が楽しくなってしまいそうな気がしています。タスクに追われ続けるようなイメージですね。
御立氏:日本企業という分類で一括にはできないと思っています。またフェーズも0→1と1→10で全然違う。もともとチームワークがあるところはリモートワークをもうしばらく続けても問題ない。新入社員が入ってきたり、人間関係ができてない人が入ってくると難しくなる。0→1のスタートアップだと、思いの熱さを共有しないといけないのでその熱量はあがわかりにくい。1→10は仕組み化をしないといけない。会社によって課題は違うが、元々の人間関係がないと今は難しいと思います。テクノロジーが発展すればもう少し補完はできそうだが、リアルの関係性を作るところの課題は残ってしまう。そこをどうしていくかっていうタイミングだと思いますね。
Q.リモートワーク下でイノベーションの機会はどう変わるでしょうか?
BONX 宮坂:大企業とスタートアップに分けて考えました。大企業の中からイノベーションが生まれるのは難しくなるのではないでしょうか。イノベーションが生まれ始める時は、まず誰かが何かのきっかけでアイデアを思いつく。それがインフォーマルな雑談などを通じて、膨らんでいく。既存の人間関係があればそういった雑談も生まれやすいが、人間関係が希薄になるとアイデアも雑談も減ってイノベーションは生まれにくくなる。一方でスタートアップが起こしていくイノベーションに関してはリモートになっても変わらなさそうだなと思いました。
御立氏:イノベーションってエクスプローシブカクテルで、全然違った種類を合わせることで生まれてくる。カクテルのように異質なもの同士がぶつかるとおもしろいですね。イノベーションってコーヒールーム。エスプレッソマシンにみんなが集まってきて、そこで話が膨らんでいく。異質なものがぶつかる機会が大事。放っておくと発展していかないのでそれを意識的に作る。くだらないことを5-10分話せるような関係性。くだらないことを自由に話せる心理的安全性も大事で、リモートでそういう雰囲気をどういう風に作れるかですよね。
Q.リモートワーク下でチームが成長する機会はどう変わるでしょうか?
BONX 宮坂:成長する人としない人の差が大きくなるのではないかと思う。もともとイニシアチブが取れる人間はそのまま成長していくが、そうじゃない人は存在感がなくなっていくのでは。
御立氏:日本企業という分類で一括にはできないと思っています。またフェーズも0→1と1→10で全然違う。もともとチームワークがあるところはリモートワークをもうしばらく続けても問題ない。新入社員が入ってきたり、人間関係ができてない人が入ってくると難しくなる。0→1のスタートアップだと、思いの熱さを共有しないといけないのでその熱量はあがわかりにくい。1→10は仕組み化をしないといけない。会社によって課題は違うが、元々の人間関係がないと今は難しいと思います。テクノロジーが発展すればもう少し補完はできそうだが、リアルの関係性を作るところの課題は残ってしまう。そこをどうしていくかっていうタイミングだと思いますね。
- BONX 宮坂によるBONX WORKのプレゼンテーション
御立氏:日本企業の強みは、空気を読めるというところ。そういった意味ではBONXは日本人の空気を読むという長所を活かせるツールだと感じた。大部屋で、「あそこで誰かが話している」、「別のところで、ああいう話があるなあ」っていうのが無意識のうちに耳に入ってくるのは良い。先輩がどんなことで言い争いしてるかとかを聞いて、空気を読める。そういう事ができるツールとしておもしろいと感じましたね。
BONX 宮坂:どんな企業が導入するといいですか?
御立氏:実はマニュアルを作って教え込むだけでは難しいビジネスがある。例えば、企業でいうとマーケティングに関わるもの。センスや感覚的なものが必要な分野。「どうやったらいいか」って考えたり、先輩がどんなことで言い争っているのかとか、「あそこであんなアイデアだしてもいいんだ」とかそういうことを感じないといけない。商品開発、クリエイティブな部門で、そういう時間を意図的に作ったことがありますね。クリエイティブな人たちは、集中タイムも必要なので「BONX WORKをあえて切る時間」を作ったりするといいのではないでしょうか。「声に絞る」ことが効果的なところはすごくフィットするし、表情の情報が必要なところはZoom等のツールが向いている。あるいは併せて使うことで生産性が向上する。
- 新しい企業の将来像について
Q.リモートワークが主流になる中で企業はどのようにしてチームワークを担保していくべきでしょうか?
御立氏:チームワークの定義を真面目に議論してもいいかもしれない。目的があって、無駄なくみんなでタスクを分けてやるっていうチームワークなのか、みんながいろんな方向を見ながらアメーバのように環境が変わったらそっちに動けるようなチームワークなのか。それでいくと重要なのは後者ですよね。ジャズなのかオーケストラなのか。ジャズ型でないと、アドリブをやりながら方向性を変えていけない。こういったチームワークを発揮できるところが増えていくことが必要ですよね。
Q.リモートワークが主流になる中でイノベーションの機会はどのようにして担保していくべきでしょうか?
御立氏:偶然の出会いや違う部門との交流をいかに作るかが大切。アメリカのイノセンティブっていうウェブサイトでは、企業が解けなかった開発などの課題をそこに投げると別の会社の登録した科学者がそれを解いてくれる。例えば製薬会社の課題は別の分野の石油化学の人から見ると簡単に解けたりする。このように異分野を持ってくることで問題解決に繋がり、イノベーションが起こることがある。それを意図的に入れる。
BONX 宮坂:いつも一緒に働いていない人とのコラボレーション、出会いをどうするのかという課題はある。インターネットは本来はマッチングが得意なはず。ビジネスに於いてもオンラインでマッチングを生み出していくという方法もあるのではないでしょうか?
御立氏:本当の濃いイノベーションを作ろうと思うと、お互いが「まだこれ秘密なんだけどどう思う?」みたいな雑談が必要で、これはマッチングでは無理。なぜかというと信頼関係がない。信頼関係があるサロンみたいなところがあるのが本当は一番いい。「この人とは話が成り立つ」という異分野の集まりがあって、それがリモートだったりリアルだったりを繰り返すとおもしろい。信頼関係がないとただの取引になる。ディールをセットしているだけで、それはクリエーションじゃない。日本企業のイノベーションには新卒一括採用のシステムが寄与していた。全然違う部署のやつにも同期であれば気軽に連絡できますよね。同期の仲であればいろんなことを教えてくれる。縦の繋がりとは関係ない横の繋がりが同期だとできる。一括の新卒採用がなくなって、中途採用やM&Aでいろんなところから人が集まるようになった。そういう時に心理的安全性を担保して、雑談したり、くだらない質問したり、アイデアをぶつけられるような場を意図的に作る。そうしないとイノベーションにつながるチームにならないですよね。
Q.リモートワークが主流になる中で企業がどのようにチームの成長機会を担保していくべきでしょうか?
御立氏:もっと密なコミュニケーションをどうやっていくか。人が育っていく時に大事なのは、「まずは聞いてみる」だし、「センスのいい人をメンターに付けて」だったり、「とにかく一緒にやってみる」とか。リモートとの組み合わせっていうのはまだ解がないですが、ツールを組み合わせることで底上げされてきている。
BONX 宮坂:リーダーの役割は変わってきますか?
御立氏:変わってきます。コンサルティングのような組織では人を育てられる腕のいい職人がどうリーダーになるかが大事ですし、自衛隊とか消防士とか全員が同じようにやらないといけないタスクをもっていらっしゃるところには教育の専門組織が多分あって、教育専門のリーダーがいますよね。そのあたりの前提を揃えた段階でチームのマネジメントの議論に入っていくべきだと思います。この辺りの議論は結構ごちゃごちゃになるので、「理想のリーダー像は?」ってなった時に「それってどんな仕事の話だっけ?」って思うんですよね。BONXのお話でもあったような、流れてくる会話を聞きながら部下が学んでいくのか、学習教材を自分で見て勉強するのとでは、部下の教育においてリーダーに要求されることが違ってきますね。
- BONXでは今後もCEO対談や他企業様とのコラボレーション企画を予定
提供サービス:「BONX for BUSINESS」とは
https://bonx.co.jp/
BONX for BUSINESSは、スマートフォンを使って、1ルームあたり50人までの双方向同時音声グループコミュニケーションを簡単に実現できる法人向けコミュニケーションアプリです。お手持ちのマイク付きイヤフォンでの使用はもちろん、純正ヘッドセット「BONX Grip」を使えば、更に便利に使うことが可能です。常時接続により、オフィスにいるかのように常に会話できることで報連相やPDCAサイクルの回転をスピーディーに行うことができる、「Team Growth Platform」として、リモートワークでのコミュニケーションツールとしても販売を拡大しています。
BONX for BUSINESSの契約について
初めてBONX for BUSINESSを利用される企業様
お申し込みは下記のURLにおいて、右下の「今すぐ無料でお試し」からお申し込みください。
https://bonx.co.jp/
提供プロダクト:「BONX Grip」とは
https://bonx.co/ja/bonx-grip/
BluetoothイヤフォンであるBONX Gripは、専用のスマートフォンアプリに接続し、グループで会話することが可能です。独自のグループ同時通話システムによって、話しているときだけ通信が行われ、電波の弱いアウトドア環境での切断や遅延も抑制されています。また、デュアルマイクや複層的な風切音対策メカニズムにより、騒音や向かい風の中でもクリアな会話を実現。さらに、携帯電波を使うため通信距離の制限は一切ありません。激しいアウトドアでの運動にも耐えられるように、イヤフォンは生活防水・耐衝撃になっています。この独自のプロダクトデザインは、激しく転んでも耳から外れず、長時間着けていても痛くならない形状を考え抜いた末に生まれた、機能性と快適性を兼ね備えたものです。装着パーツは複数サイズが付属していますので、様々な耳の形にもフィットします。
株式会社BONXについて
2014年、日本のスノーボーダーで起業家の宮坂貴大が創業。「スノーボード中に仲間と会話したい」という思いからBONX Gripを着想し、ビジョンに共感したエキスパートたちを集めてチームを結成。その後、約1年間の開発期間を経て実施したクラウドファンディングで、当時日本のIoTスタートアップとしては最高額となる2,500万円強を達成し、スポーツやアウトドアの領域から一般販売を開始した。2017年夏には北米にもサービスを展開し、同年12月には法人向けサービスBONX for BUSINESSを国内でスタートさせた。また、世界最大の起業家支援ネットワークEndeavorより、2019年上半期の第85回エンデバーISP(最終国際選考会)にて日本起業家としては7社目となるエンデバー・アントレプレナーとして選出された。
会社概要
社名:株式会社BONX (BONX INC.)
代表:宮坂貴大
設立:2014年11月
本社所在地:東京都世田谷区駒沢4丁目18-20
本リリースに関するお問い合わせ:pr@bonx.jp
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