「JFN賞2021」 各賞決定!
◆企画部門大賞 TOKYO FM「Positive~コロナとホテルとラインチャット~」
◆CM大賞 FM佐賀 「ぼくの必需品 (40秒)」
◆CM統一部門 「トヨタ アクア賞」 FM佐賀 「ぼくの必需品 (40秒)」
◆CM大賞 FM佐賀 「ぼくの必需品 (40秒)」
◆CM統一部門 「トヨタ アクア賞」 FM佐賀 「ぼくの必需品 (40秒)」
TOKYO FMをはじめ全国FM放送協議会(JFN 会長:黒坂修)加盟38社が、放送活動並びに新規事業の活性化とクオリティ向上を目指し、社会的影響力や企画力等、JFNグループ全体の発展に大きく貢献した事績を表彰する「JFN賞2021」の各賞が決定し、11月8日(月)にリモートによる表彰式が行われました。
受賞作品は、まず「企画部門」大賞には、TOKYO FM「Positive~コロナとホテルとラインチャット~」が選ばれました。優秀賞には、FM北海道「AIR-G’ RUN for HOKKAIDO ~走ることで北海道を応援~」、TOKYO FM「楽天カード presents FM FESTIVAL 2020 MUSIC CHRONICLE~竹内まりやと辿る音楽の50年」がそれぞれ選ばれました。
次に、「CM部門」の最優秀作品に贈られるCM大賞には、FM佐賀の「ぼくの必需品」(40秒)、第1部門最優秀賞(20秒以内)には、FM福岡の「鬼退治」(20秒)、第2部門最優秀賞(21秒以上)には広島FMの「広島音遺産(現地音声収録)広電被ばく電車(改訂)」(30秒)がそれぞれ選ばれました。
また、JFN加盟各社が制作し、優秀作を決する「CM統一部門」では、トヨタ自動車株式会社の協賛を得て「トヨタ アクア賞」を競い、FM佐賀の「ぼくの必需品」(40秒)が選出され、CM大賞とのダブル受賞となりました。
表彰式では、トヨタ自動車株式会社 アクア開発責任者 鈴木啓友様より、以下の講評を頂きました。
「トヨタのアクアは、東日本大震災後の2011年12月、次の10年を見据えたコンパクトカーとして発売し、今年7月、エコカーのその先へをコンセプトに、10年ぶりにフルモデルチェンジをしました。日本中で多くのお客様に乗って頂く量販車だからこそ、もしもの時に頼れる給電機能を全車に標準装備することにこだわり、給電機能が搭載された車を今後も順次普及させていこう、人や物を乗せて移動するだけでなく、そこにあるだけで社会に役立つ存在になっていきたい、と考えています。長年、防災啓発に取り組まれているJFNさんの思いとも合致し、今回、協賛させて頂きました。アクアと給電機能という難しいテーマだったと思いますが、JFN38局の皆様がアクアのCMを考えて下さった事に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。皆様の作品を聴かせて頂きましたが、今回、受賞されたFM佐賀さんの作品は、家族の何気ない短い会話の中で、私達が知って貰いたい内容が完璧に表現されており、洗練された作品になっていると感じました。見事、今年のCM大賞にも選ばれたという事で、本当におめでとうございます。」
特別審査員独自の視点から高い評価が認められた作品に対して贈られる弘兼憲史賞、谷山雅計賞、箭内道彦賞には、FM山形の「何台あるといい?」(40秒)が弘兼憲史賞を、FM栃木の「夫婦間格差」(20秒)が谷山雅計賞を、広島FMの「広島音遺産(現地音声収録)世界平和記念聖堂」(30秒)が箭内道彦賞に、それぞれ選ばれました。
今回の「CM部門」について、特別審査員からは以下のコメントが寄せられました。
特別審査員長の弘兼憲史氏:「受賞者の皆様、おめでとうございます。今年は、コロナ禍の中でCMを制作するに当たり、行動制限等があり上手く活動できなかったと思いますが、そうした中でも多くのCM作品の申請がありました。大賞は、FM佐賀の『ぼくの必需品』で、CM統一部門『トヨタ アクア賞』とのダブル受賞となりました。クライアントから出されるテーマ等、様々な条件がある中で、大賞を取るに値する素晴らしい作品が生まれ、そのクオリティの高さに我々特別審査員も驚いています。特に、特別審査員のCMのプロお二方からは、シナリオがきちんとできているところが素晴らしいと、大絶賛の評価がありました。CMに出演されている方が本当の家族であると伺い、親子間の会話が心に響いた点が高く評価されたのではないかと思います。また、第1部門の上位作品として競い合ったFM栃木の素晴らしいCMに対しても、称賛の声が沢山ありました。今回、第1部門と第2部門では、我々特別審査員とJFN38局の制作者審査員の意見が珍しく割れましたが、特別審査員長の役割として、皆様から出た意見を調整しながら、できるだけ各局に賞が行き渡るように考えました。今年も、リモート形式の表彰式になりましたが、来年は一堂に会し、皆様の前で一緒に表彰式を楽しみたいと思います。」
特別審査員の谷山雅計氏:「受賞者の皆様、おめでとうございます。今年は、常連ではない局が非常に素晴らしい結果を残した印象があります。大賞と統一部門『トヨタ アクア賞』をダブルで獲得したFM佐賀はもちろんですし、最後までトップを競ったFM山形も、ちょっと失礼な言い方になるかもしれませんが、これまでは特に目立っている常連局ではなかったような気がします。受賞する局が固定されることなく広がりが見えてきていることはとてもいい傾向だと感じますし、そのことに我々特別審査員の講評コメントがほんの少しでも指針として役に立っていたとしたら、ほんとうに審査員冥利に尽きます。ありがとうございます。ただ、今回、みごとな成果をあげた局も、この1回で終わって欲しくはありません。ある地域でクリエイティブが盛り上がっているという声が聞こえ出すと、その後、同じ場所から良い作品が続けて出てくるのはたいへんよくある事です。なぜ特定の地域が盛り上がるのかというと、そこに中心となるクリエイティブの人間がいるからです。周りがその人から刺激を受け、ああいうふうにすればいいんだと考え、もっと良い作品を作りあげようと努めていく。そのようにして地域全体の制作力のレベルがどんどん向上していく、好循環に繋がって欲しいと思います。これからも、JFNのラジオCMは年を追うごとに進化していくねと言われる賞であることを期待しますし、我々も審査する立場からずっと応援していきたいと思います。」
特別審査員の箭内道彦氏:「全国の制作者の皆様、そしてラジオ局の皆様、今年は1年以上続いているコロナ禍の中、良いラジオCMを作り続けるのは大変な事だと改めて思った審査でした。しかしながら、このような時代だからこそ、ラジオの力が求められており、JFN賞が、皆さんにとっても我々特別審査員にとっても、新しい表現、強いCMが生まれるきっかけになれば良いと思いながら審査させて頂きました。大賞と統一部門『トヨタ アクア賞』のダブル受賞となったFM佐賀には、公開審査会の席で話を伺い、実際に一般の方々や子供達からの声を聞いて、停電になった時でもゲームがしたいという声を拾い上げたという話と、このラジオCMに実際の親子が出演された事を聞き、CMの中に光る言葉のクオリティも含め、流石だなと感じた次第です。」
各賞の結果は次の通りです。
◎JFN賞・企画部門
「JFN賞・企画部門」は、加盟各社がエントリーした放送・事業・営業活動事例の中から、JFN各委員会委員長から成る「JFN賞選考委員会」が10月19日に開催され、選定されました。今年の審査対象は、2020年4月1日から2021年3月31日までの間、JFN加盟各社が活動した作品です。今年は、エントリー34社64件の中から、以下の各賞が決定しました。
■大賞
TOKYO FM/「Positive~コロナとホテルとラインチャット~」
新型コロナウイルスに罹患した社員プロデューサー自らの体験を元に企画・制作したドキュメンタリードラマを放送した。療養ホテルという隔離された空間の中でも、何とかして人と繋がろうという人間の本能とも言える部分を、SNSの匿名チャットを使って埋めていく陽性者=ポジティブ達の姿を再現ドラマで描いた。(番組部門申請)
■優秀賞
FM北海道/AIR-G’RUN for HOKKAIDO ~走ることで北海道を応援~
コロナ禍でイベントの中止が相次ぐ中、GPSランニングアプリを活用し、期間中、好きな場所・時間で走った総距離を競い合うオンラインイベントを開催した。参加費に対する返礼品は、感染の影響で深刻化するフードロス問題の解消を目的に、北海道内の生産者等から購入し、地元の経済的支援も実現した。(営業部門申請)
■優秀賞
TOKYO FM/楽天カード presents
FM FESTIVAL 2020 MUSIC CHRONICLE~竹内まりやと辿る音楽の50年
民放FM開局50年の節目の年に、FMラジオとともに歩んだ50年間の音楽史を、シンガーソングライター・竹内まりや氏の歩みと重ね合わせながら振り返る番組を放送した。山下達郎氏もゲストに迎えたこの番組は、大手クレジットカード会社の1社冠提供として、近年にない大型出稿を獲得した。(営業部門申請)
■奨励賞
FM 岩手/笑顔をつなぐずっと・・・三陸鉄道~被災地を走り続けた10年~
東日本大震災から10年の節目を迎え、毎月放送している三陸鉄道応援コーナーの拡大版として、地元復興の象徴でもある三陸鉄道が復活するまでの舞台裏を取材し放送した。当時の貴重なインタビューや新たな証言、さらには列車の音に至るまで、三鉄づくしの“音”と“声”で番組を綴った。(番組部門申請)
■奨励賞
FM 仙台/Hope for MIYAGI 2021 ~ROUTE 45+6 AGAIN~
東日本大震災から10年を迎え、5年前に宮城県の沿岸部を一人で旅したダンサーと、東北に心を寄せ続けるアーティストの2人が旅した番組を放送した。気仙沼を拠点に活動するシンガーソングライターがナレーションを担当し、心に傷を持ちながらも、明るく前向きに生きる人達の思いを綴ったドキュメント番組とした。(番組部門申請)
■奨励賞
広島FM/カープ球団創立70周年記念特別番組 広島カープの歌~復興の応援歌
カープの代表的な応援歌“それ行けカープ”が生まれる20年以上も前の1953年に誕生し、球団の創成期を支えた“広島カープの歌”を取り上げた番組を放送した。楽曲誕生当時のアレンジを、地元の高校生達による管弦楽と合唱で再現するとともに、この歌が当時どのように選手達を鼓舞し、地元の人々の心に残ったかを掘り下げた。(番組部門申請)
■地域賞
FM GUNMA/高校生ラジオフェス「#部室でコンサート」・「#僕らの校歌」
コロナ禍で学校生活が制限されている高校生にスポットを当て、演奏の機会が減ってしまった音楽部、歌われる機会が減ってしまった校歌を取り上げた55分の特別番組を併せて9回放送し、 地元高校生達の生の声を伝えた。(番組部門申請)
■地域賞
FM新潟/小千谷市プロモーションビデオ「小千谷こい唄」篇
小千谷市の魅力を発信すべく、市内の名所を歌詞に散りばめたオリジナルソングや、その楽曲を取り込んだプロモーションビデオを制作し、55分のレギュラー番組ではビデオの制作過程を紹介するなど、番組との密接な連動によるPR活動を展開した。(営業部門申請)
■地域賞
FM福井/交通安全家族!
福井県が募集した交通安全啓発キャンペーンを、真に伝わる事に主眼を置いた徹底したデザイン戦略にこだわり獲得した。夜間の歩行者事故防止のための反射材マネキンの制作、市内大型ショッピングセンターでのタッチアンドトライイベント、交通安全家族が出演するドラマ仕立てのCMオンエアなど、その内容は多岐にわたり、地元の民間企業からの協賛も得た。(営業部門申請)
■地域賞
FM山陰/国宝松江城5周年記念 東京スカパラダイスオーケストラin松江城
松江城の場内にステージを設置して観客を入れた野外ライブを開催し、松江市の文化・歴史・観光などの魅力を、映像とともに世界40ヵ国に向けて配信した。コロナ禍で軒並みイベントが中止に追い込まれる中、一人の感染者も出さずに有観客ライブを成功させた事で、翌年度以降の継続実施も獲得した。(営業部門申請)
■地域賞
FM愛媛/四国FM4局合同企画 「STUDIO 4rest」プロジェクト
四国4県の魅力と、コロナ禍でも楽しめるキャンプの魅力発信を目的に、4局プロジェクトを立ち上げた。第1弾として、徳島県内のキャンプ場を舞台にした特別番組を、4局のパーソナリティが一堂に会して進行するとともに、営業やSNS展開など、全ての案件に4局が携わった。(番組部門申請)
■特別賞
TOKYO FM/TOKYO FM開局50周年記念 村上春樹 produce MURAKAMI JAM
“いけないボサノヴァBlame It on The Bossa Nova”supported by Salesforce
番組「村上RADIO」の第2弾イベントとして、コロナ禍の中、世界中の村上ファンに届けるべく、全世界に向けた有料オンライン配信を実施した。世界的ITソリューション企業によるイベント協賛とフルネット特番提供も実現し、事前事後のパブリシティ記事は300近くに及ぶなど、JFNの価値向上に大きく寄与した。(番組部門申請)
◎JFN賞・CM部門
JFN加盟38社のCM制作力の向上と、CMを通じて地域社会の文化に貢献する事を目的として優秀CM作品を表彰するのが「JFN賞・CM部門」です。今年の審査対象は、2020年4月1日から2021年3月31日までの間、JFN加盟各社が自社で企画または制作、放送したCMです。斬新な発想や演出と技法、地域性、公共性、影響力(CM効果)が審査基準となります。今年は、CM統一部門を含むエントリー総数125本の中から、JFN各社のCM制作担当者38名による事前審査と、特別審査員長の弘兼憲史氏(漫画家)、特別審査員の谷山雅計氏(コピーライター)、箭内道彦氏(クリエイティブディレクター)、企業審査員により10月13日に行われた最終審査会で、以下の各賞が決定しました。
【CM大賞】
FM佐賀 「ぼくの必需品」(トヨタ自動車株式会社/40秒)
【第1部門 最優秀賞】※20秒以内(エントリー数=52本)
FM福岡 「鬼退治」(株式会社フェスタ/20秒)
【第2部門 最優秀賞】※21秒以上(エントリー数=35本)
広島FM 「広島音遺産(現地音声収録)広電被ばく電車(改訂)」
(株式会社にしき堂/30秒)
【統一部門「トヨタ アクア賞」】(エントリー数=38本)
FM佐賀 「ぼくの必需品」(トヨタ自動車株式会社/40秒)
【奨励賞】
○地域ブロック賞
・北海道・東北
FM北海道 「脇坂工務店「ピアノ」(株式会社 脇坂工務店/40秒)
・関東・甲信越・静岡
TOKYO FM 「感染対策実施中」(フトン巻きのジロー株式会社/100秒)
・中部・北陸
FM AICHI 「児童労働」(ブラザー工業株式会社/20秒)
・近畿・中国・四国
FM愛媛 「ポリポーリ:いい音」(株式会社別子飴本舗/20秒)
・九州・沖縄
FM鹿児島 「IBEX airlines Flight on radio」(アイベックスエアラインズ株式会社/60秒)
【制作者審査員賞】
FM GUNMA 「20年以上・もうすぐ父の日」(株式会社エフエム群馬/80秒)
【弘兼憲史賞】
FM山形 「何台あるといい?」(トヨタ自動車株式会社/40秒)
【谷山雅計賞】
FM栃木 「夫婦間格差」(日帰り温泉 那須山/20秒)
【箭内道彦賞】
広島FM 「広島音遺産(現地音声収録)世界平和記念聖堂」(株式会社にしき堂/30秒)
受賞作品は、まず「企画部門」大賞には、TOKYO FM「Positive~コロナとホテルとラインチャット~」が選ばれました。優秀賞には、FM北海道「AIR-G’ RUN for HOKKAIDO ~走ることで北海道を応援~」、TOKYO FM「楽天カード presents FM FESTIVAL 2020 MUSIC CHRONICLE~竹内まりやと辿る音楽の50年」がそれぞれ選ばれました。
次に、「CM部門」の最優秀作品に贈られるCM大賞には、FM佐賀の「ぼくの必需品」(40秒)、第1部門最優秀賞(20秒以内)には、FM福岡の「鬼退治」(20秒)、第2部門最優秀賞(21秒以上)には広島FMの「広島音遺産(現地音声収録)広電被ばく電車(改訂)」(30秒)がそれぞれ選ばれました。
また、JFN加盟各社が制作し、優秀作を決する「CM統一部門」では、トヨタ自動車株式会社の協賛を得て「トヨタ アクア賞」を競い、FM佐賀の「ぼくの必需品」(40秒)が選出され、CM大賞とのダブル受賞となりました。
表彰式では、トヨタ自動車株式会社 アクア開発責任者 鈴木啓友様より、以下の講評を頂きました。
「トヨタのアクアは、東日本大震災後の2011年12月、次の10年を見据えたコンパクトカーとして発売し、今年7月、エコカーのその先へをコンセプトに、10年ぶりにフルモデルチェンジをしました。日本中で多くのお客様に乗って頂く量販車だからこそ、もしもの時に頼れる給電機能を全車に標準装備することにこだわり、給電機能が搭載された車を今後も順次普及させていこう、人や物を乗せて移動するだけでなく、そこにあるだけで社会に役立つ存在になっていきたい、と考えています。長年、防災啓発に取り組まれているJFNさんの思いとも合致し、今回、協賛させて頂きました。アクアと給電機能という難しいテーマだったと思いますが、JFN38局の皆様がアクアのCMを考えて下さった事に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。皆様の作品を聴かせて頂きましたが、今回、受賞されたFM佐賀さんの作品は、家族の何気ない短い会話の中で、私達が知って貰いたい内容が完璧に表現されており、洗練された作品になっていると感じました。見事、今年のCM大賞にも選ばれたという事で、本当におめでとうございます。」
特別審査員独自の視点から高い評価が認められた作品に対して贈られる弘兼憲史賞、谷山雅計賞、箭内道彦賞には、FM山形の「何台あるといい?」(40秒)が弘兼憲史賞を、FM栃木の「夫婦間格差」(20秒)が谷山雅計賞を、広島FMの「広島音遺産(現地音声収録)世界平和記念聖堂」(30秒)が箭内道彦賞に、それぞれ選ばれました。
今回の「CM部門」について、特別審査員からは以下のコメントが寄せられました。
特別審査員長の弘兼憲史氏:「受賞者の皆様、おめでとうございます。今年は、コロナ禍の中でCMを制作するに当たり、行動制限等があり上手く活動できなかったと思いますが、そうした中でも多くのCM作品の申請がありました。大賞は、FM佐賀の『ぼくの必需品』で、CM統一部門『トヨタ アクア賞』とのダブル受賞となりました。クライアントから出されるテーマ等、様々な条件がある中で、大賞を取るに値する素晴らしい作品が生まれ、そのクオリティの高さに我々特別審査員も驚いています。特に、特別審査員のCMのプロお二方からは、シナリオがきちんとできているところが素晴らしいと、大絶賛の評価がありました。CMに出演されている方が本当の家族であると伺い、親子間の会話が心に響いた点が高く評価されたのではないかと思います。また、第1部門の上位作品として競い合ったFM栃木の素晴らしいCMに対しても、称賛の声が沢山ありました。今回、第1部門と第2部門では、我々特別審査員とJFN38局の制作者審査員の意見が珍しく割れましたが、特別審査員長の役割として、皆様から出た意見を調整しながら、できるだけ各局に賞が行き渡るように考えました。今年も、リモート形式の表彰式になりましたが、来年は一堂に会し、皆様の前で一緒に表彰式を楽しみたいと思います。」
特別審査員の谷山雅計氏:「受賞者の皆様、おめでとうございます。今年は、常連ではない局が非常に素晴らしい結果を残した印象があります。大賞と統一部門『トヨタ アクア賞』をダブルで獲得したFM佐賀はもちろんですし、最後までトップを競ったFM山形も、ちょっと失礼な言い方になるかもしれませんが、これまでは特に目立っている常連局ではなかったような気がします。受賞する局が固定されることなく広がりが見えてきていることはとてもいい傾向だと感じますし、そのことに我々特別審査員の講評コメントがほんの少しでも指針として役に立っていたとしたら、ほんとうに審査員冥利に尽きます。ありがとうございます。ただ、今回、みごとな成果をあげた局も、この1回で終わって欲しくはありません。ある地域でクリエイティブが盛り上がっているという声が聞こえ出すと、その後、同じ場所から良い作品が続けて出てくるのはたいへんよくある事です。なぜ特定の地域が盛り上がるのかというと、そこに中心となるクリエイティブの人間がいるからです。周りがその人から刺激を受け、ああいうふうにすればいいんだと考え、もっと良い作品を作りあげようと努めていく。そのようにして地域全体の制作力のレベルがどんどん向上していく、好循環に繋がって欲しいと思います。これからも、JFNのラジオCMは年を追うごとに進化していくねと言われる賞であることを期待しますし、我々も審査する立場からずっと応援していきたいと思います。」
特別審査員の箭内道彦氏:「全国の制作者の皆様、そしてラジオ局の皆様、今年は1年以上続いているコロナ禍の中、良いラジオCMを作り続けるのは大変な事だと改めて思った審査でした。しかしながら、このような時代だからこそ、ラジオの力が求められており、JFN賞が、皆さんにとっても我々特別審査員にとっても、新しい表現、強いCMが生まれるきっかけになれば良いと思いながら審査させて頂きました。大賞と統一部門『トヨタ アクア賞』のダブル受賞となったFM佐賀には、公開審査会の席で話を伺い、実際に一般の方々や子供達からの声を聞いて、停電になった時でもゲームがしたいという声を拾い上げたという話と、このラジオCMに実際の親子が出演された事を聞き、CMの中に光る言葉のクオリティも含め、流石だなと感じた次第です。」
各賞の結果は次の通りです。
◎JFN賞・企画部門
「JFN賞・企画部門」は、加盟各社がエントリーした放送・事業・営業活動事例の中から、JFN各委員会委員長から成る「JFN賞選考委員会」が10月19日に開催され、選定されました。今年の審査対象は、2020年4月1日から2021年3月31日までの間、JFN加盟各社が活動した作品です。今年は、エントリー34社64件の中から、以下の各賞が決定しました。
■大賞
TOKYO FM/「Positive~コロナとホテルとラインチャット~」
新型コロナウイルスに罹患した社員プロデューサー自らの体験を元に企画・制作したドキュメンタリードラマを放送した。療養ホテルという隔離された空間の中でも、何とかして人と繋がろうという人間の本能とも言える部分を、SNSの匿名チャットを使って埋めていく陽性者=ポジティブ達の姿を再現ドラマで描いた。(番組部門申請)
■優秀賞
FM北海道/AIR-G’RUN for HOKKAIDO ~走ることで北海道を応援~
コロナ禍でイベントの中止が相次ぐ中、GPSランニングアプリを活用し、期間中、好きな場所・時間で走った総距離を競い合うオンラインイベントを開催した。参加費に対する返礼品は、感染の影響で深刻化するフードロス問題の解消を目的に、北海道内の生産者等から購入し、地元の経済的支援も実現した。(営業部門申請)
■優秀賞
TOKYO FM/楽天カード presents
FM FESTIVAL 2020 MUSIC CHRONICLE~竹内まりやと辿る音楽の50年
民放FM開局50年の節目の年に、FMラジオとともに歩んだ50年間の音楽史を、シンガーソングライター・竹内まりや氏の歩みと重ね合わせながら振り返る番組を放送した。山下達郎氏もゲストに迎えたこの番組は、大手クレジットカード会社の1社冠提供として、近年にない大型出稿を獲得した。(営業部門申請)
■奨励賞
FM 岩手/笑顔をつなぐずっと・・・三陸鉄道~被災地を走り続けた10年~
東日本大震災から10年の節目を迎え、毎月放送している三陸鉄道応援コーナーの拡大版として、地元復興の象徴でもある三陸鉄道が復活するまでの舞台裏を取材し放送した。当時の貴重なインタビューや新たな証言、さらには列車の音に至るまで、三鉄づくしの“音”と“声”で番組を綴った。(番組部門申請)
■奨励賞
FM 仙台/Hope for MIYAGI 2021 ~ROUTE 45+6 AGAIN~
東日本大震災から10年を迎え、5年前に宮城県の沿岸部を一人で旅したダンサーと、東北に心を寄せ続けるアーティストの2人が旅した番組を放送した。気仙沼を拠点に活動するシンガーソングライターがナレーションを担当し、心に傷を持ちながらも、明るく前向きに生きる人達の思いを綴ったドキュメント番組とした。(番組部門申請)
■奨励賞
広島FM/カープ球団創立70周年記念特別番組 広島カープの歌~復興の応援歌
カープの代表的な応援歌“それ行けカープ”が生まれる20年以上も前の1953年に誕生し、球団の創成期を支えた“広島カープの歌”を取り上げた番組を放送した。楽曲誕生当時のアレンジを、地元の高校生達による管弦楽と合唱で再現するとともに、この歌が当時どのように選手達を鼓舞し、地元の人々の心に残ったかを掘り下げた。(番組部門申請)
■地域賞
FM GUNMA/高校生ラジオフェス「#部室でコンサート」・「#僕らの校歌」
コロナ禍で学校生活が制限されている高校生にスポットを当て、演奏の機会が減ってしまった音楽部、歌われる機会が減ってしまった校歌を取り上げた55分の特別番組を併せて9回放送し、 地元高校生達の生の声を伝えた。(番組部門申請)
■地域賞
FM新潟/小千谷市プロモーションビデオ「小千谷こい唄」篇
小千谷市の魅力を発信すべく、市内の名所を歌詞に散りばめたオリジナルソングや、その楽曲を取り込んだプロモーションビデオを制作し、55分のレギュラー番組ではビデオの制作過程を紹介するなど、番組との密接な連動によるPR活動を展開した。(営業部門申請)
■地域賞
FM福井/交通安全家族!
福井県が募集した交通安全啓発キャンペーンを、真に伝わる事に主眼を置いた徹底したデザイン戦略にこだわり獲得した。夜間の歩行者事故防止のための反射材マネキンの制作、市内大型ショッピングセンターでのタッチアンドトライイベント、交通安全家族が出演するドラマ仕立てのCMオンエアなど、その内容は多岐にわたり、地元の民間企業からの協賛も得た。(営業部門申請)
■地域賞
FM山陰/国宝松江城5周年記念 東京スカパラダイスオーケストラin松江城
松江城の場内にステージを設置して観客を入れた野外ライブを開催し、松江市の文化・歴史・観光などの魅力を、映像とともに世界40ヵ国に向けて配信した。コロナ禍で軒並みイベントが中止に追い込まれる中、一人の感染者も出さずに有観客ライブを成功させた事で、翌年度以降の継続実施も獲得した。(営業部門申請)
■地域賞
FM愛媛/四国FM4局合同企画 「STUDIO 4rest」プロジェクト
四国4県の魅力と、コロナ禍でも楽しめるキャンプの魅力発信を目的に、4局プロジェクトを立ち上げた。第1弾として、徳島県内のキャンプ場を舞台にした特別番組を、4局のパーソナリティが一堂に会して進行するとともに、営業やSNS展開など、全ての案件に4局が携わった。(番組部門申請)
■特別賞
TOKYO FM/TOKYO FM開局50周年記念 村上春樹 produce MURAKAMI JAM
“いけないボサノヴァBlame It on The Bossa Nova”supported by Salesforce
番組「村上RADIO」の第2弾イベントとして、コロナ禍の中、世界中の村上ファンに届けるべく、全世界に向けた有料オンライン配信を実施した。世界的ITソリューション企業によるイベント協賛とフルネット特番提供も実現し、事前事後のパブリシティ記事は300近くに及ぶなど、JFNの価値向上に大きく寄与した。(番組部門申請)
◎JFN賞・CM部門
JFN加盟38社のCM制作力の向上と、CMを通じて地域社会の文化に貢献する事を目的として優秀CM作品を表彰するのが「JFN賞・CM部門」です。今年の審査対象は、2020年4月1日から2021年3月31日までの間、JFN加盟各社が自社で企画または制作、放送したCMです。斬新な発想や演出と技法、地域性、公共性、影響力(CM効果)が審査基準となります。今年は、CM統一部門を含むエントリー総数125本の中から、JFN各社のCM制作担当者38名による事前審査と、特別審査員長の弘兼憲史氏(漫画家)、特別審査員の谷山雅計氏(コピーライター)、箭内道彦氏(クリエイティブディレクター)、企業審査員により10月13日に行われた最終審査会で、以下の各賞が決定しました。
【CM大賞】
FM佐賀 「ぼくの必需品」(トヨタ自動車株式会社/40秒)
【第1部門 最優秀賞】※20秒以内(エントリー数=52本)
FM福岡 「鬼退治」(株式会社フェスタ/20秒)
【第2部門 最優秀賞】※21秒以上(エントリー数=35本)
広島FM 「広島音遺産(現地音声収録)広電被ばく電車(改訂)」
(株式会社にしき堂/30秒)
【統一部門「トヨタ アクア賞」】(エントリー数=38本)
FM佐賀 「ぼくの必需品」(トヨタ自動車株式会社/40秒)
【奨励賞】
○地域ブロック賞
・北海道・東北
FM北海道 「脇坂工務店「ピアノ」(株式会社 脇坂工務店/40秒)
・関東・甲信越・静岡
TOKYO FM 「感染対策実施中」(フトン巻きのジロー株式会社/100秒)
・中部・北陸
FM AICHI 「児童労働」(ブラザー工業株式会社/20秒)
・近畿・中国・四国
FM愛媛 「ポリポーリ:いい音」(株式会社別子飴本舗/20秒)
・九州・沖縄
FM鹿児島 「IBEX airlines Flight on radio」(アイベックスエアラインズ株式会社/60秒)
【制作者審査員賞】
FM GUNMA 「20年以上・もうすぐ父の日」(株式会社エフエム群馬/80秒)
【弘兼憲史賞】
FM山形 「何台あるといい?」(トヨタ自動車株式会社/40秒)
【谷山雅計賞】
FM栃木 「夫婦間格差」(日帰り温泉 那須山/20秒)
【箭内道彦賞】
広島FM 「広島音遺産(現地音声収録)世界平和記念聖堂」(株式会社にしき堂/30秒)
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