国内スマホゲームコラボ動向調査 ― アニメIPコラボが引き続き大多数、異業種コラボ事例として温泉・エンタメ施設やVtuberコラボが増加傾向
〜PC・コンシューマーゲームコラボは大幅減、アパレルコラボなども〜
株式会社スパイスマートは、国内のスマホゲームタイトルを対象に1年間のIPコラボ施策を収集し、その調査結果をレポートとして公開しました。
これは毎年おこなっている年間コラボ調査の一環であり、日本App Storeにおけるセールスランキングにおいて、スパイスマートの独自集計に基づいた平均トップ100タイトルを算出し(以下「トップ100」)、施策分析にフォーカスした内容となります。本リリースではその調査で明らかになった傾向について一部紹介します。
調査サマリー
◇ アニメは44.1%で最大シェア維持、施設コラボが前年比で増加し全カテゴリ中3番目の規模に
◇ 「Vtuber」コラボは前年比で増加、ホロライブ所属Vtuberが5タイトルとコラボし最多
◇ バトルロイヤルゲームが年間18件のコラボを実施
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【調査概要】
調査期間: 2024年8月1日~2025年7月31日
調査対象: 調査期間中における平均セールスランキングTOP100のスマホゲームタイトル(※1)のうち、下記定義のコラボ(※2)実施が確認できた施策177件
調査内容: スパイスマート運営『LIVEOPSIS』イベントカレンダーデータを活用し、各タイトルのコラボ対象の詳細及び実施期間、ゲーム内外の施策について収集
(※1) 日本App Storeセールスランキングをもとにスパイスマートの独自集計に基づき期間中におけるスマホゲームトップ100タイトルを算出
(※2) コラボ定義:スマホゲームアプリ内で実施しているもの、アニメや漫画などを原作とした作品からの許諾を受けて展開しているもの(復刻やガチャのみの実施を含む)
アニメコラボが最大シェアを維持しつつ前年よりさらに増加、施設コラボも増加し全カテゴリ中3位

期間中のTOP100タイトルが実施したコラボ施策のカテゴリ割合を見ると、昨年と同様に「アニメ」コラボが44.1%と最大シェアを維持しつつ前年の37.1%よりさらに増加した一方、「PC・コンシューマーゲーム」コラボは前年の14.4%から今年3.4%へと大幅に減少しました。
なかでも、今年の調査では「施設」とのコラボが6.2%を占め、前年の3.7%から増加し全カテゴリ中3位の規模となりました。具体的なコラボ先としては温泉施設からスキー場、エンターテイメント施設、アミューズメント施設など多岐に渡り、地方でのイベント開催などもおこなわれています。
特に注目すべき事例としては、『ブルーアーカイブ』の西武秩父温泉コラボではオリジナルグッズが完売多数となったことや、『ドラゴンクエストウォーク』のエスコンフィールドHOKKAIDOコラボでは全国から約1万人のユーザーが参加する大規模ウォーキングイベントが実現したことなどが挙げられ、ゲーム内体験とリアル空間での体験が融合し、ユーザーコミュニティの活性化やゲーム世界観へのさらなる没入などを生み出しました。コロナ禍で停滞していた施設コラボが、その後のリアル体験ニーズと合致したと考えられます。
「Vtuber」コラボも増加、ホロライブ所属が5タイトルと最多
「Vtuber」コラボは前年の2.1%から4.5%に増加。新たなコラボコンテンツの定番として市場に定着しつつあります。主に大手事務所とのコラボが多く見られましたが、なかでも特にホロライブ所属Vtuberとのコラボは、本年の調査で5タイトルとコラボが確認され、複数タイトルとコラボしたIPコンテンツとして最多となりました。
近年ではアプリゲームをリリースしたタイミングでVtuberを起用しコラボ配信をおこなうというプロモーション手法が定着しており、今後もさらにVtuberを活用したプロモーションが増加していくと思われます。
【タイトル別】『荒野行動』『PUBG MOBILE』が年間18件で最多

タイトル別のコラボ実施数(復刻含む)を調査期間中に実施した件数順に並べた結果、『荒野行動』と『PUBG MOBILE』がともに18件で最多となり、バトルロイヤルゲームジャンルの中でも特に積極的なコラボ実施が目立ちました。『荒野行動』はアニメ・ゲームのようなエンタメ系の著作物やキャラクターとの「IP」コラボ率が94.4%と高い一方、『PUBG MOBILE』は自動車・バイクブランドとの「非IP」(企業や施設など)コラボにも注力し、そのコラボ率は22.2%に達しているのが特徴です。
また、複数タイトルとコラボしたIPでは、アニメ『転生したらスライムだった件』が5タイトルと最多となりました。
レポートについて
本レポートでは、本年の調査で収集した代表的事例の施策詳細にフォーカスしまとめています。
調査レポート全文は、スパイスマートが提供する運営ソリューション『LIVEOPSIS』にて配信中。調査レポートをご希望の企業ご担当者様は、以下よりお問い合わせください。
株式会社スパイスマートについて
スマホゲーム市場に特化した調査・分析をはじめ、日本発のIP作品ライセンスを活用したビジネス支援事業やビジネスマッチング事業を展開しています。調査・分析事業の一環として、日本・中国・韓国・米国などのグローバル市場向けに調査を実施し、運営ソリューション『LIVEOPSIS』の会員向けに調査レポートとして提供しています。
【サービス一覧】
[Global IP Connect] https://liveopsis.com/collaboration
ゲーム × IPコラボレーション:コラボ作品候補の提案から契約手続き、制作物監修までをワンストップでサポート
[LIVEOPSIS] https://liveopsis.com/
スマホゲームの分析・運営に必要なデータを網羅したソリューション
[LIVEBeauty] https://livebeauty.jp/
美容・コスメブランド向けのSNSマーケティングツール
【会社概要】
会社名 : 株式会社スパイスマート
代表者 : 代表取締役 久保 真澄
所在地 : 東京都渋谷区広尾1-11-2 BLOCKS EBISU 909
設立 : 2015年7月
事業内容:
1)日本、東アジアを中心としたモバイルゲーム運用リサーチ事業
2)日本、東アジアを中心としたモバイルゲーム運用コンサルティング事業
3)日本のIPホルダーとのコラボ企画・交渉・監修業務など一連の業務を担うゲームコラボ仲介事業
URL : http://corp.spicemart.jp/
【本件に関するお問合せ先】
広報担当:press@spicemart.jp
※日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語で対応可能です
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