Ideinとパトライトが業務提携、報知機器の活用可能性をエッジAIで拡大

第1弾は交通機関・公共施設等に向けた「白杖・車椅子検知」

Idein

3年連続国内シェアNo.1のエッジAI開発プラットフォーム「Actcast」(読み:アクトキャスト)を運営するIdein株式会社(読み:イデイン、本社:東京都千代田区、代表取締役:中村 晃一)は、株式会社パトライト(大阪本社:大阪市中央区、代表取締役社長:山田 裕稔)と、ネットワーク制御信号灯などのPATLITE製品と「Actcast」の連携に関する業務提携を開始しました。

■業務提携の背景

パトライト社は、生産性向上や注意喚起などに関する情報を可視化する報知機器(シグナリングデバイス)やIoTソリューションを提供する、1947年創業の老舗企業です。顧客の種類は多岐にわたり、自動車、物流・搬送、工作機械、食品、医療、半導体・電子部品、プラント、建設・土木などの産業領域や、警察、救急・消防、鉄道、官公庁・自治体といった社会インフラに製品が導入されています。

このように幅広い用途での活用が進むことで、国内市場においては約70%のマーケットシェアを確立しており、海外においても欧州や北米、中国を中心に売上を伸ばし、国内外ともにシェアNo.1の企業として成長を続けています。なお、2020年には経済産業省認定「新グローバルニッチトップ企業100選」※1に選出されました。

パトライト社では現在、消費電力の低減や製品寿命の長期化を実現する技術とネットワーク通信技術を融合させることで、新市場への進出に挑戦しています。そして、今回の業務提携における「Actcast」との連携は、PATLITE製品の活用可能性を大きく拡げ、新市場進出に向けた取り組みをより加速させるものとなります。

「Actcast」は、様々な空間に大規模に分散配置されたエッジデバイスを遠隔で監視・運用することに長けており、パトライト顧客が属する様々な産業領域における運用実績があります。例えば、「Actcast」とAIカメラ、PATLITE製品を連携することで、AIカメラが撮影してエッジAIで検出した事象を、PATLITE製品による「光」「音」「文字」の報知機能で即時的に表現することが可能です。なお、業務提携にあたって、『連携が容易に可能』『安定した大規模運用が可能』『特定のAI機能に縛られずあらゆる現場に対応可能』の主に3点をパトライト社より評価いただきました。

Ideinは今後、パトライト社におけるエッジAIの大規模運用を支援するとともに、PATLITE製品の様々な産業領域への導入を通じてエッジAIの社会実装を推進してまいります。

※1「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」について

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/index.html

■取組みの内容

第1弾として、パトライト社製音声対応ネットワーク制御信号灯「NHVシリーズ」と「Actcast」、AIカメラ「ai cast」※2を連携し、要補助者が来訪したことをエッジAIで検出して速やかに光と音、音声で通知する「白杖・車椅子検知」の実装に取り組みます。これにより、駅や空港といった交通機関や公共施設における、要補助者のお困りごとへの迅速な対応や、顧客満足度向上に寄与する効率的な施設運営を支援します。

例えば、「離れた場所で業務している駅員に対し、要補助者が来訪したことを通知」「通路が狭くなっているなど注意が必要な場所で、必要な方に自動で音声案内を流す」といった施策が可能となります。

パトライト社製 音声対応ネットワーク制御信号灯「NHVシリーズ」
「NHVシリーズ」とエッジAIカメラ「ai cast」の連携イメージ

なお、「ai cast」で撮影した映像はカメラ内でリアルタイムに処理され、クラウドへは送られません。サーバーに送信されるデータには個人を特定する情報は含まれておらず、分析された結果のテキストデータのみです。画像や映像はカメラ内に残らないため、万一の端末の盗難などによるデータ流出のリスクもありません。

※2 「ai cast」について 

https://www.idein.jp/ja/blog/20230221-aicast

■今後の展開

今回の業務提携を通じて、下記のような様々なシーンにおける製品の活用可能性を検討します。

  • 駐車場出口のPATLITE製品が歩道側の歩行者状況も検知して光ることで安全を喚起

  • 店内混雑状況をPATLITE製品の色で店外に案内

  • レジの行列を検知して周囲の店員に応援を要請

さらに、エッジAIの検出結果に応じてPATLITE製品が報知するだけでなく、製品そのものにエッジAIを搭載し、報知機器とAIカメラの役割を一台で果たせる製品の開発も検討しています。

「国内シェアNo.1について」

デロイト トーマツ ミック経済研究所 『AI(ディープラーニング)活用の画像認識ソリューション市場の現状と展望 2024年度版』(https://mic-r.co.jp/mr/03210/)「提供形態別市場シェア【SDK/開発プラットフォーム】」の調査結果に基づく。2024年度は見込み値。


■エッジAIプラットフォーム「Actcast」について

Actcastは、AIソリューション開発企業向けのプラットフォームサービスです。AIソリューションの社会実装に共通して必要なインフラ部分にActcastをご利用いただくことで、AIカメラやAIマイクなどを活用した様々なAIサービスの「低価格・迅速・大規模」な導入を実現します。

<「Actcast」のその他の特長>

  • カメラ、マイク、温度計などを搭載したセンシングデバイスを使用して、リアル空間のあらゆる情報を収集・活用できます

  • リモートで大量のデバイスの管理・運用ができます

  • 登録台数は累計で16,000台を超えており、本導入・大規模運用の実績が豊富にあります

  • 170社を超える様々な業界のパートナー企業と強固なエコシステムを形成しています

  • エッジAIは必要最低限の情報だけをクラウドへ送るため、プライバシー・機密情報に配慮しながら利用できます

  • 高度なAI解析を小型で安価な汎用デバイスで実行できるため、デバイスのコストを大幅に削減できます

  • Idein独自の高速化技術により、AIモデルを軽量化することなく最先端のAI解析ができます

■Idein株式会社 概要

安価な汎用デバイス上での深層学習推論の高速化を実現した、世界にも類を見ない高い技術力を有するスタートアップです。当該技術を用いたエッジAIによる現場データ収集プラットフォーム「Actcast」を開発し、実用的なAI/IoTシステムを開発・導入・活用する開発者及び事業会社へのサービス提供を行っております。今後もパートナー企業と共に、AI/IoTシステムの普及に貢献してまいります。「実世界のあらゆる情報をソフトウェアで扱えるようにする」をミッションに掲げ、日本国内では経済産業省 J-Startup選定をはじめ、日本経済新聞社 NEXTユニコーン企業にも選ばれています。英Arm社のAI Partnerや、米NVIDIA社のInception Program Partnerに選定されるなど、海外でも高く評価いただいています。

【設立日】 2015年4月7日

【代表者】 代表取締役 中村 晃一

【所在地】 東京都千代田区神田神保町1-4-13

【事業内容】 Actcast事業(エッジAIプラットフォームの開発・運営)、共同研究開発事業(次世代自動車開発での協業等)

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会社概要

Idein株式会社

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URL
https://www.idein.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田神保町1-4-13
電話番号
-
代表者名
中村晃一
上場
未上場
資本金
28億6700万円
設立
2015年04月