エニキャリがことぶき薬局の処方薬を即時宅配、薬局で待たずに自宅で受け取りが可能、患者のタイパを高める取り組みの開始

株式会社エニキャリ

2023年10月3日 10時40分

即時配送・ラストマイルに特化した物流ソリューションを提供する株式会社エニキャリ（以下当社）は、ことぶき薬局を経営する株式会社ことぶきメディカルと協業し、処方薬（※1）の即時宅配サービスを開始しました。本取り組みは、薬局に来店した患者の待ち時間の解消を目的とし、ことぶき薬局からの配送依頼を受けて、当社が近隣の患者宅等に即時に届けるものです。配送依頼は当社が開発提供する専用サイトから簡便に行える仕組みです。

※1　麻薬や覚せい剤原料など規制薬物や要冷（温度管理が必要）にあたる医薬品を除く

＜薬局での受け取りの様子【1】（イメージ）＞

■取り組みのポイント

1．薬局混雑時など、患者は薬局で長時間待たずにタイパ（時間効率）よく自宅で受け取りが可能

2．管理・統制の行き届いた直接雇用のエニキャリ配達員がお届けするため安心安全

3．混雑時にひっ迫する調剤業務を緩和し、薬剤師の負荷を軽減

■取り組み開始の背景

調剤薬局における患者の一番の不満に「長い待ち時間」が挙げられます。ことぶきメディカルによると、処方せん1枚あたりの処理時間は通常10～15分程度であるが、混雑する時間帯には30分程度の待ち時間が発生し、最大1時間近くにおよぶ場合があるといいます。一方で、医療機関での待ち時間を経て診療を終えた患者は「あとは薬をもらうだけ」という感覚があるため、調剤薬局での10分以上の待ち時間を長いと感じるなど不満が生まれやすくなります。同時に調剤業務がひっ迫するため薬剤師への負荷が高くなります。そこで待ち時間を解消することで、患者のタイムパフォーマンス（時間効率）を高め満足度を向上するために、近距離・即時配送のノウハウを持つ当社と、住宅街や商店街などに店舗を持つ地域に根差した「かかりつけ薬局」を推進することぶきメディカルが連携して取り組むことになりました。

■取り組みの概要

専用サイトからことぶき薬局が配送依頼を行う仕組みで、近距離の自宅等に即時に届けることに特化した取り組みです。自転車配送（※2）のためCO2排出がなく、またトラックドライバー不足の解決に繋がるものです。具体的には、薬局にて処方せんを受け付け、専用サイトに患者のお届け先情報を入力し、配送距離・料金を確認の上、配送依頼を完了させます。患者に服薬指導・会計を行い、帰宅いただきます。専用サイトへの入力を受け、当社配達員が依頼元店舗に集荷に伺い、自宅等の指定場所へお届けします。お届け状況は専用サイトで確認することができます。

※2　距離や地域など条件によって原付を利用する場合があります。

開始日：2023年8月21日

配送エリア：受付店舗から半径約2km圏内

お届け時間：配送依頼から最短1時間

配送料（利用者負担）：1km以内650円（税別）、1km超2km以内750円（税別）

対象店舗（※3）：東京23区の計15店舗のことぶき薬局（尾久店、新中野店、中野中央店、梶原店、末広橋店、大山店、千駄木店、蒲田店、板橋店、巣鴨店、京急蒲田店、梶原銀座店、目白店、新宿余丁町店、青山店）

※3 東京23区内にあることぶき薬局20店舗のうち15店舗で同サービスを開始しました。

■利用の流れ（患者）

1．対象店舗で処方せんを提出し、宅配を申し出

2．服薬指導を受け、会計

3．自宅等で受け取り

■今後の展開

今後はドラッグストアなどメディカル領域の課題解決への展開を視野に入れ、まずは調剤薬局と連携した取り組みを通じて簡便な仕組みを構築・確立していきます。

＜取り組みのフロー図＞

＜薬局での受け取りの様子【2】（イメージ）＞

＜エニキャリ配達員（イメージ）＞

＜お届け先情報を入力して依頼を完了するだけ（専用サイトの画面イメージ）＞

■ことぶきメディカルについて

ことぶき薬局は「すべては患者さまの健康づくりのために」という理念のもと、首都圏に約30店舗を展開する調剤薬局チェーンです。店舗の多くが住宅街や商店街などに位置しており、地元開業医の先生と連携しながら、地域に根差した「かかりつけ薬局」として住民の皆さまの健康づくりを推進しています。

【会社概要】

名称：株式会社ことぶきメディカル

代表者：代表取締役　南学正幸

本社：東京都新宿区市谷本村町3-18 エムズビル6F

設立： 1986年8月

資本金：6,200万円

事業内容：調剤薬局（屋号：ことぶき薬局）の経営

店舗数：29店舗（東京・神奈川・千葉・埼玉）

コーポレートサイト：http://www.kotobuki-med.com

■株式会社エニキャリについて

当社は設立以来、シェアリングエコノミーによる「地域に愛される持続可能なラストワンマイル物流インフラ」を実現するための、フィジカルインターネット（※4）プラットフォームを構築しています。DeaaS型（※5）のデリバリー注文受付サイトの構築や配達管理システムの提供、自転車を中心とする配送代行など、IT×自転車配送サービスで、ラストワンマイル物流を総合的に支援する物流DX企業です。小売業やEC事業者、不動産デベロッパーなど、業種業態問わずニーズに応じた最適な短距離配送・デリバリーの構築・運用・代行を行います。当社は、ゼロカーボンの実現に向け、CO2排出ゼロの自転車を中心とする物流GXの取り組みを推進します。

※4　フィジカルインターネットとは、トラック等の輸送手段と倉庫のシェアリングを基盤とする、効率化と燃料消費量低減による持続可能な物流の実現に向けたグローバルなロジスティクスシステムです。データを塊で送信するパケット交換＝インターネット通信から着想を得ているためフィジカルインターネットと呼ばれる。

※5　読み方：ディアース。Delivery as a Serviceの略称で、注文受付サイト・配達管理システム・配送網（配送代行）などのクイックデリバリー関連の物流ソリューションをニーズに応じてカスタマイズできるビジネスモデル。

【会社概要】

名称：株式会社エニキャリ

代表者：代表取締役小嵜秀信

本社：東京都千代田区平河町二丁目5番3号

設立： 2019年8月8日

資本金：1,005百万円

事業内容：ラストマイル物流DX

コーポレートサイト：https://www.anycarry.co.jp/

プレスリリース掲載先：https://www.anycarry.co.jp/category/press/

本プレスリリース原稿（PDF）：