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共生社会の実現に向けて【島根県立大学】

学生有志団体「島根発信隊」が、10月8日の学園祭で映画上映会を実施しました。

公立大学法人島根県立大学

 松江キャンパス保育教育学科の4年生4名で発足した有志団体「島根発信隊」は、刑務所や更生について多くの方に知っていただき、受刑者の方への偏見を少しでも減らしたいという思いで活動しています。再犯を防止するためには、受刑者自身の更生だけではなく、社会の認識が変わることが必要です。島根発信隊は、地元島根にある「島根あさひ社会復帰促進センター」の存在、また全国で唯一、そこでしか行われていない更生の取り組みに関して、島根県で学ぶ学生が発信することに意味があると考え、学生の有志団体として発足しました。大学内の学生提案コンテストである「キラキラドリームプロジェクト」に応募した結果、見事採択を受け、学園祭での映画上映会等を通して、地域への情報発信を行っています。



[これまでの活動]

 島根あさひ社会復帰促進センターへの見学、島根あさひ社会復帰促進センターで臨床心理士をしておられる支援員の方との講話、パンフレットの作成、学園祭での映画「プリズン・サークル」の自主上映会の実施など



[映画「プリズン・サークル」(坂上香監督)について]

 島根県浜⽥市にある島根あさひ社会復帰促進センターを舞台にしたドキュメンタリー映画で、TC(Therapeutic Community=回復共同体)を活⽤した教育プログラムによって受刑者が⾃分と向き合っていく姿が描かれています。



[TC(Therapeutic Community=回復共同体)について]

 TCは、欧米では実績のある教育プログラムで、日本では唯一島根あさひ社会復帰促進センターで導入されています。半年から1 年半程度、30~40人が生活や作業を共にし、週3 日2時間半程度のプログラムを受けるものです。受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り更生を促します。研究でも、島根あさひ社会復帰促進センターのTCが再犯抑止に効果があることが裏付けられています。



[映画を見た学生の感想]
・受刑者の背景を知って誰でも加害者になりうる可能性があると感じました。
・受刑者同士の対話を通じて罪に向き合う姿が印象的でした。


[活動に対する思い]
 これまでの活動を通して、刑務所や受刑者の方に対して持っていた潜在的なイメージとは違う現状を知ることができました。

 また、学生だけではなく、幅広い年代の方へ学んだことを発信することで、共生社会への第一歩に繋がると考えています。
 映画の上映会を通して、犯した罪だけではなく至った背景に目を向け、社会全体として、今の日本の現状について問題意識を持つことの必要性を感じました。
 今後は、これまでの経験から考えたことや感じたことをパンフレットや新聞にまとめ、配布することによってより多くの人に知ってもらいたいと考えています。
 また、今後の展望として、島根発信隊の思いや活動の輪を他の学生にも広げていきたいです。

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