失われゆくシリアの文化を「食と音楽」で伝える─体験型レストラン『SEKAI KITCHEN』シリア編 3月6日(金)大阪・京町堀で開催

シリアの難民・国内避難民の子どもたちを対象に教育支援事業を行う、NPO法人Piece of Syria(大阪府大阪市、代表理事:中野貴行)は、行政やインフラなどの「パブリック」な領域と、音楽や食といった「カルチャー」を掛け合わせ、社会にひらかれた体験をデザインするプロデュースチーム 株式会社人と音色(神戸市、代表取締役:武藤紗貴子)および一般社団法人demoexpo(大阪市西区/代表理事:花岡、以下demo!expo)と協働し、2026年3月6日(金)大阪のイタリアンレストラン「osteria égo(オステリアイーゴ)」にて、体験型レストランイベント『SEKAI KITCHEN ~シリア シリアウ オイシリア編~』を開催いたします。
本イベントは、料理・音楽・写真といった文化体験を通して、参加者一人ひとりが五感で“シリアと知り合う”ための、プロジェクトデザインの実験です。異国の文化に触れて解釈し、新しい風を吹かせることが、失われゆく文化を守り、創ることへと繋がると考えています。また、3月7日(土)から3月12日(木)まで、本イベントに関連した特別シリア料理が同店舗で提供されます。

コンセプト:パブリックを自分ごと化するということ
テーマは「文化体験を通じて、パブリックを自分ごと化する」。遠い国の暮らしや文化をニュースや知識としてではなく、料理の香りや音楽の響きを通して体感してもらう、体験型イベントです。シリアという国が「遠い存在」ではなく「自分の感覚に触れる存在」へと変わる瞬間をつくります。料理を味わい、音を聴き、自分なりに感じ、考える。その体験をそれぞれの解釈として持ち帰ってもらうことを目指しています。
社会的背景:なぜ今、シリアの「文化継承」が必要なのか
2011年から続く戦争により、シリア人口の54%が難民・国内避難民として故郷を離れています。結果として、代々受け継がれてきた無形遺産や口承文化が失われつつあります。難民となったシリア人の子どもたちの中には、自国へ足を踏み入れたことがない人も多く、「シリアの魅力」を知らずに育っていることに、保護者たちは強い危機感を募らせています。医療や食糧などの直接的な生命維持への支援に集中する一方で、文化や教育の保護は重要視されづらいという課題があります。
「SEKAI KITCHEN -シリア シリアウ オイシリア-」イベント内容
日本在住のシリア人シェフ Hiba Jamjoom(ヒバ ジャムジューム) 氏と考えた、シリアのハレの日に食べるメニューをコース形式でご提供します。前菜からデザートまで、シリアの魅力が詰まった特別な一皿を、靱公園に隣接するイタリア料理の名店「osteria égo(オステリアイーゴ)」のシェフ山田 真志(やまだ しんじ)氏が仕立てます。
また、会場では料理に加えて、シリア人アーティストとの対話やセッションから生まれた音楽ライブパフォーマンスも。また同地域で出会ったシリアの子どもたちや風景を切り取った写真展示を行います。参加者と共にレストラン空間を回遊しながら、「おいしい」「楽しい」「もっと知りたい」という感情が自然につながる体験を目指しています。


■五感でひらく体験の仕掛け
会場では、一方的な提供ではなく、参加者の感情を動かす様々な「ギミック(仕掛け)」をご用意します。
食の体験(スパイスの翻訳):多様な卓上スパイスを用意し、伝統的な味やシェフのおすすめから自由に選択可能 。気に入ったスパイスをブレンドし、自分で名前をつけて瓶で持ち帰る体験を提供します。
音楽(旅の翻訳):店内で流れるBGMは、トルコ南部を旅し、シリア人アーティストとの対話から生まれたオリジナル曲 。QRコード付きカードで持ち帰りが可能です。
写真(感情のあとづけ):展示された写真には最初はキャプションがなく、トークに合わせて撮影者の「個人的な思い出」や「迷い」が後から追加される仕掛けです。
お土産(誰かにおくるプチギフト):ただ持ち帰るのではなく、今思い浮かぶ大切な人へ贈るための手土産に。「誰に渡すか」を考えることで、自分が今日感じたことや感覚に自然と目が向くように設計されています。
SEKAI KITCHEN ~シリア シリアウ オイシリア編~
日程:2026年3月6日(金) 16:30受付開始 / 17時スタート〜20時半終了予定
場所:osteria égo(オステリアイーゴ)大阪府大阪市西区京町堀1-13-20 Maison de 京町堀(肥後橋駅から徒歩10分)
体験内容:シリアのコース料理、音楽ライブ、トーク、写真展
参加方法:主催からの招待制
なお、イベント開催後の約1週間(3/7〜3/12)は、同会場にて写真展に加え、シリア料理の特別ランチメニューを提供します。どなたでも参加可能です。
クリエイター紹介

シェフ:山田 真志(やまだ しんじ)
大阪・靱公園に面したイタリアンレストラン「osteria égo(オステリアイーゴ)」オーナーシェフ 。口福を通して人々を喜ばせるのが大好きで、過去にもdemo!expoと協働し様々な国のコラボメニューを提供。

シェフ:Hiba Jamjoom(ヒバ ジャジューム)
サウジアラビア生まれのシリア人建築家であり、3人の子どもの母 。2019年より日本在住 。シェフとして活動する傍ら、アートやデザイン、アラブ菓子づくりにも取り組む。

サウンドアーティスト:山本 啓(やまもと ひらく)
バイオリン、ギター、ピアノ等の生楽器にエフェクトやループを使う演奏スタイルで、幅広いフィールドで演奏活動を展開中。
メッセージ

Piece of Syria 中野貴行
シリアと知り合って、20年が経ちました。人の温かさ、ご飯の美味しさ、そして人類の宝が詰まった歴史と文化が根付く美しい国に、今日も魅了され続けています。地元大阪の地で、そんなシリアを体験できるイベントができるのをワクワクしています!

demo!expo 副代表 今村治世
世界の誰かと誰かが出会うこと。そして、誰かの世界と世界がつながることで、昨日より明日が、ちょっと良くなっていくと信じています 。まずは、ともに食卓を囲むところから 。ぜひ、ご一緒いただければうれしいです。

人と音色 武藤崇史
2024年、シリアの難民も暮らすトルコ南部に3歳になる子どもと一緒に訪れました。驚いたのは町を歩けば、すぐに現地の子どもたちに囲まれ、次から次へとお菓子を手渡してくれたこと。経験したことがないほどのおもてなし。いま「シリア」と聞いて真っ先に思い浮かぶのはそのときの光景です。“知る”のではなく、出会って、“知り合う”。その入り口を食卓からひらいていけたら。
主催・プロデュースチーム

NPO法人 Piece of Syria
Piece of Syriaは「シリアをまた行きたい国にする」ことを目標に、未来の平和と復興を担うシリアの子どもたちに、教育を届ける国際協力NGOです。幼稚園運営、小学校の校舎修復、心のケアなどを通じて、5万人を超えるシリアの子どもたちに教育を届けると共に、日本全国やオンラインで「シリアの今と昔」を伝えること講演・写真展などのイベントを実施しています。https://piece-of-syria.org/

一般社団法人demoexpo
一般社団法人demo!expoは、大阪・関西万博をきっかけに、国・企業・市民がまちの中で交わる共創の場づくりに取り組んできました。現在はその経験をベースに、大阪のまちを舞台にした社会実験や、世界各国・地域の人々と協働する文化・交流プロジェクトを推進しています。https://demoexpo.jp/

株式会社人と音色
人と音色は「ちがいに、耳を傾ける。」をテーマに、ひとりひとりの「ちがい」と向き合う教育研究チームです。学校や家庭、地域の習い事教室などあらゆる場所が子どもたちにとって「安心して挑戦できる場所」となるように、障害児教育の専門家として地域の人びとと力をあわせ「挑戦のユニバーサルデザインに向かって活動しています。https://hitoto-neiro.jp/
SEKAI KITCHENについて
SEKAI KITCHENは、2025年の大阪・関西万博を契機に始まった、demo!expoによる国際文化交流プロジェクトです。日本ではまだ出会う機会の少ない国や地域の食文化に光を当て、その日・その期間だけの特別なメニューを通して、世界と出会う食体験をつくります。
現地のレシピや監修をもとにしながらも、単なる再現では終わりません。大阪の料理人とともに対話を重ね、その土地の記憶と大阪の感性が交わる「新しい一皿」を生み出します。
目指すのはイベントで終わることではなく、10年後、20年後にもまちの中に根づき、ふとした瞬間に「どこかの世界」を感じられるメニューが生まれること。食から始まる、持続する国際文化の接点を育てていきます。
【本件に関するお問い合わせ窓口】
一般社団法人demoexpo
メール:info@demoexpo.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
