ルミナスジャパン、上肢動作支援ロボットの筐体パーツ製造にプロトラブズの射出成形サービスを採用
樹脂設計サポートと短納期、大幅な金型費削減で、自立支援ロボットの開発を支援
プロトラブズ合同会社 (本社:神奈川県座間市、社長 今井 歩、以下プロトラブズ) は、株式会社 ルミナスジャパン (本社:新潟県村上市、代表取締役 富樫 克行、以下ルミナスジャパン) が上肢動作支援ロボット「アクティブギプス」の筐体パーツなどの製造に、プロトラブズのオンデマンド受託製造・射出成形サービスを採用したことを発表しました。
1948年に人造真珠の製造からスタートしたルミナスジャパンは、その業態を電球製造や各種ガラス加工、LED照明等へと拡大してきました。そして現在、電球の開発・製造で培った産業ロボット技術を活用して、日本が抱える高齢化問題の一助となる事業を展開しようと考えています。そうした考えで開発を進めてきたのが、自立支援ロボットです。
ルミナスジャパンが開発した「アクティブギプス」は、主に事故などによる上腕三頭筋の麻痺や筋力の低下によって生じる上肢の機能障害を持つ人向けの上肢動作支援ロボットです。
この自立支援ロボットは、ルミナスジャパンと三重大学工学部メカトロニクス研究室の共同開発によるものです。過度なアシストを行わず、装着者自身の残存している肩付近の筋力を有効活用することで、リハビリ効果を得られる支援機器を目指して開発されました。利用者は「アクティブギプス」を装着することで、従来のパワーアシスト型の支援ロボットとは異なり、肘折れを防止し、利用者自身の体重や残存している筋力を手先へ伝達することが可能です。同ギプスの筐体パーツなどの試作・小ロット生産に、プロトラブズの射出成形サービスが採用されました。
■導入背景
2010年に支援ロボットの開発を独自に始めたルミナスジャパンは、その2年後、現三重大学 矢野賢一教授と共同開発を始めました。3Dプリンターによる試作や実地試験を重ね、厚生労働省の福祉用具 (補装具部品) への申請も視野に入れて開発を進めました。
しかし、厚生労働省の認可申請の際には、試作機でも、実際の製品と同じ材料で同レベルの強度を持たせなければなりません。3Dプリンターで製作したパーツでは強度や精度、さらにはコスト面でも要求を満たすことができませんでした。そんなときに紹介されたのが、プロトラブズの射出成形サービスです。
■タイムリーかつ的確な設計支援アドバイスを評価
ルミナスジャパン 開発課 新商品開発グループ グループ長の小林 安之 氏は早速オンライン上で3D CADファイルをアップロードし、見積もりを依頼。「見積もり回答とほぼ同時にカスタマーサービスよりコンタクトがあり、希望納期やコストのほか、精度や強度など不安に感じていたことを説明すると、テクニカルな相談にも丁寧に乗ってくれました。納期や費用もさることながら、発注を決めたのは、自動解析見積りに基づいたタイムリーかつ的確な設計支援アドバイスが決め手でした」と小林氏は語っています。
■短納期でも高品質を実現するプロトラブズのサービス。厚生労働省の認可取得も
ルミナスジャパンは、設計支援アドバイスに加えて、短納期や品質も高く評価しています。「一般に短納期と聞くと、品質は二の次というイメージが強いのですが、プロトラブズの場合は短納期を実現しつつ、品質の面でも妥協はありませんでした。『アクティブギプス』の用途から耐久性や強度に優れた材料 (ABS) も提案してくれました。アイデアをカタチにするプロトラブズのおかげで、高齢化社会に貢献する自立支援ロボットを開発することができました。近く、厚生労働省の認可を取得する見通しです」と小林氏は語っています。
(以上)
アクティブギプスについて
ルミナスジャパンと三重大学工学部メカトロニクス研究室が共同開発した上肢機能障害者用の装着型支援ロボットです。主に上腕三頭筋の麻痺によって生じる、上肢の機能障害に対して支援を行います。
プロトラブズについて
プロトラブズはICTを駆使した独自のデジタル マニュファクチャリング システムにより、カスタムパーツの試作から小ロット生産をオンデマンドかつ画期的な速さで受託製造する会社です。最先端のICTテクノロジーを最大限に駆使することにより、CNC切削加工、射出成形パーツを数日で製作します。国内では2,900社様以上が利用しており、日本全国の製品開発者に、他に類を見ない早さでパーツを入手できるという価値をお届けしています。プロトラブズに関する詳細は、http://www.protolabs.co.jp をご参照下さい。プロトラブズの会社概要は、http://www.protolabs.co.jp/about で確認いただけます。
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