EIZO株式会社、特定用途向けのモニターの設計開発にPTC CreoとAdvanced Assembly Extensionを導入
EIZO株式会社は、コンピュータグラフィックス制作/CADやCT/MRIなどの医療用画像の表示、航空管制といった映像を見ながら作業を行う特定用途向けの高性能モニターをはじめとする、映像表示システムを開発・製造・販売しています。高い品質の映像表示を保ちながらも高いデザイン性を実現する開発プロセスの変更に、3D CAD「PTC Creo」と3D設計オプション「Advanced Assembly Extension」が大きく貢献しています。
概要:「PTC Creo」によるトップダウン設計を採用することで、外装デザインの向上や作業工程削減を図る
EIZO株式会社では、ブラウン管(CRT)から液晶(LCD)に置き換わるタイミングに伴い、2次元設計手法から3D CADの採用に移行しました。これにより、試作の容易化や、映像表示品質の向上、開発効率の向上を実現した一方、構想設計が省かれた状態で構成部品のモデリングが先行することにより、結果的に製品の大型化やデザイン性に欠ける課題が生じました。そこで、「PTC Creo」の導入によりトップダウン設計を採用し、外装デザインの向上および作業工程の削減を図りました。
導入効果:トップダウン設計の導入により製品の優れたデザイン性を実現、後工程の作業を50%削減。開発プロセス全体では25%の工程削減を目標に
EIZO株式会社では、CRT時代に採用していた構造設計を再導入し、構造設計に後工程で行う作業のフロントローディングをしました。アセンブリのフレームワークの計画を可能にするスケルトンモデル機能を有した「PTC Creo」および3D設計オプション「Advanced Assembly Extension」を導入することにより、トップダウン設計が実現しました。これにより、優れたデザイン性を実現し、後工程を半減、開発プロセス全体では工程の25%の削減を目標にしています。
EIZO株式会社 機能ユニット開発部 造形設計課 シニアエンジニアの小島 研太郎氏は「スケルトンモデル機能では、簡単にモデルを作ったり、そのモデルにCAEを適用したりできる。この機能のおかげで構想設計の中であれば『手戻りをどんどんやろう』というくらいの意気込みでいろんなことを試せるようになった」と述べています。
<PTC Creo活用事例 ―EIZO―>
- “重厚感のある”EIZOモニターが流麗なデザインに生まれ変わった理由
http://support.ptc.com/WCMS/files/170583/ja/PTC-Creo-EIZO-JP-0616.pdf
【EIZO株式会社について】
1968年に株式会社ナナオ(現 EIZO株式会社)の前身である羽咋電機株式会社を設立。電子機器の開発、生産、販売やテレビゲーム機(テーブル型)の開発などを経て1985年にコンピュータ用CRTモニター、1997年にはコンピュータ用液晶モニターを開発、生産し販売を開始、以降その高い品質と信頼性を保ち続けている。石川県白山市を本社拠点とし、現在コンピュータ用モニターをはじめとする映像表示システムを国内外で開発、生産、販売をしている。2013年にEIZO株式会社に商号変更。
Webサイト:http://www.eizo.co.jp
【PTCジャパンについて】
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)、サプライチェーン管理 (SCM)、サービス ライフサイクル管理 (SLM) 、モノのインターネット (IoT) の各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の PTC Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のPTC Windchill、ソフトウェア要件管理/変更・構成管理/テスト管理/実装管理のPTC Integrity、技術情報の作成・管理・提供を合理化するダイナミック パブリッシング システムの PTC Arbortext、技術情報/サービスナレッジ管理/補修部品管理/保証・契約管理/フィールド サービス管理/サービス物流管理のPTC Servigistics、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える PTC Mathcad、IoTアプリケーション プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)プラットフォームのVuforiaといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。
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