学問の垣根を越えて「移民」について議論 -6/29、千葉大学国際教養学部 開設記念研究シンポジウム-
「流動化する社会と移民たちの戦略」
昨今、移民・難民問題は日本でも注目を集めつつあります。今年5月に政府は中東の難民支援策の一環として、2017年から5年間で最大150人のシリア難民の若者を留学生として受け入れることを決めました。これもその流れの一つでしょう。とはいえ実は日本において、移民はすでにごく身近で日常的なテーマなのです。たとえば、留学、海外研修、駐在、帰国子女、国際結婚なども「移民」の一形態と捉えることができます。より良い生活を求める移民たちは、流動化する社会の中でどのような戦略を講じてきたのでしょうか。歴史学・社会学・人類学といった様々な分野の専門家らが議論します。
- シンポジウムの概要
1.日時 2016年6月29日(水)13:00~17:00(受付12:00)
2.会場 千葉大学 西千葉キャンパス けやき会館大ホール
3.プログラム
13:00 開会挨拶 小澤弘明(国際教養学部長、副学長)
(司会:福田友子)
13:05 趣旨説明 福田友子
13:15 第1部基調講演 伊豫谷登士翁(いよたに としお)氏
「国境を越える人の移動を考える―― 歴史の揺らぎと再編」
14:30 第2部パネルディスカッション
「流動化する社会と移民たちの戦略―― 教育・キャリア・生活」
<パネリスト>
見城悌治(歴史学)「近現代日中関係史における中国留学生の役割」
周飛帆(教育社会学)「動詞としての移民」
五十嵐洋己(教育社会学)「教育的休暇 ― 日本人富裕層家族のトランスナショナルな教育・家族戦略」
小林聡子(言語人類学)「駐米日本人高校生と教育空間
― 民族アイデンティティの言説的・空間的位置付け」
佐々木綾子(社会福祉学)「グローバル社会のウェルビーイング
― インドネシア人介護福祉士のキャリアプランから」
<コメンテーター>伊豫谷登士翁
<モデレーター>崎山直樹・福田友子
15:45 第3部総括討論
16:45 閉会挨拶:小澤弘明
- 伊豫谷登士翁(いよたに としお)氏(一橋大学名誉教授)
研究分野は移動研究、グローバリゼーション研究。
1947年京都生まれ。京都大学経済学研究科博士課程単位修得退学。一橋大学名誉教授。主著に、『外国人労働者論』(共編弘文堂1992)『変貌する世界都市』(単著有斐閣1993)『ナショナリティの脱構築』(共編柏書房1993)『日本社会と移民』(共編明石書店1996)『グローバリゼーションのなかのアジア』(共編未来社1998)『グローバリゼーションと移民』(単著有信堂高文社2001)『経済のグローバリゼーションとジェンダー』(編著明石書店2001)『グローバリゼーションとは何か』(単著平凡社2002)『思想読本グローバリゼーション』(編著作品社2002)『移動から場所を問う』(編著有信堂高文社2007)『移動という経験』(編著有信堂高文社2013)ほか多数。
- 参加申込み
参加は無料です。会場準備の都合上、できるだけ事前の参加申込みをお願いします(当日参加も可)。
件名を「移民シンポ参加申込み」とし、お名前、ご所属、連絡先(メールアドレス)等を上記アドレス宛にお送りください。
- 本件に関するお問い合わせ・取材のお申込み
千葉大学国際教養学部(担当:福田友子)
Tel:043-290-3607 Fax:043-290-3608
email:fukuda@faculty.chiba-u.jp
- アクセス
●京成みどり台駅(徒歩5分)
改札を出て左に直進し、3つ目の信号の先が正門。
●JR西千葉駅(徒歩7分)
西千葉駅北口を出て、バスロータリーを越えると南門。南門から入らず、そのまま5分直進すると正門。
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