当社提携先のファイザー社が新規GLP-1受容体作動薬PF-06954522の第Ⅰ相臨床試験を開始
当社グループは、提携先のPfizer Inc.(以下「ファイザー社」)より、新規の経口低分子GLP-1受動体作動薬の第Ⅰ相臨床試験を開始したと通知されましたので、お知らせいたします。PF-06954522は、当社グループの StaR®技術を用いた、複数のターゲットを対象とした研究開発提携においてファイザー社が見出したものです。ファイザー社は、2023年10月31日公表の臨床開発パイプラインにおいて、PF-06954522を臨床開発中の品目として追加しました。
Heptares Therapeutics社長で英国研究開発ヘッドのマット・バーンズは、次のように述べています。「当社グループとの研究開発提携の結果として生み出されたPF-06954522の開発が進展したことを喜ばしく思います。引き続き、ファイザー社によるアンメットメディカルニーズの大きい代謝性疾患に対する、治療薬開発の進捗に期待しています。」
なお、本件によるマイルストンの支払いは発生いたしませんが、当社グループはPF-06954522に対する経済的な権利を有しており、今後進展があった際には改めてお知らせいたします。
以上
ファイザー社との提携について
2015年11月、当社グループは、ファイザー社との間で、複数の疾患領域におけるGPCRターゲットに対する新規医薬品の研究開発に関する提携を締結しました。これらのターゲットの多くは、治療対象となる可能性のあるさまざまな疾患の重要な作用部位として、臨床あるいは生物学的に役割が明確になっているものの、内在する技術的課題から、従来の創薬アプローチでは候補薬の創出が困難でした。
これらの課題に対応するために、当社グループとファイザー社の研究者が緊密に協働し、それぞれの専門性を補完的に活用することで、ファイザー社が選定したGPCRに対する構造ベース創薬(SBDD)および開発が可能になりました。ファイザー社は本提携から生み出された各ターゲットに対する全ての治療薬(低分子化合物および生物学的製剤)に関して開発・製造販売を担い、グローバルでの独占的開発・製造販売権を保有します。
当社グループは、これまでに特定のプログラムに関する複数の安定化された受容体(StaR®タンパク質)、X線構造情報、および生物物理学的データを提供しています。ファイザー社は当社グループとの提携の成果により、以下の3品目の臨床試験を実施中です。
PF-06954522(GLP-1受容体作動薬)
PF-07054894(炎症性腸疾患に対するCCR6受容体拮抗薬)
PF-07258669(低栄養に対するMC4受容体拮抗薬)
当社グループは、本提携における進展によりファイザー社より複数の重要なマイルストンを受領しており、定められた条件が満たされれば、追加の支払いを受領し、さらにロイヤリティを受け取れる契約となっています。
Sosei Heptaresについて
当社グループは、フルセットのバイオ医薬品企業であり、世界をリードするサイエンスによって人生を変える医薬品を生み出すことをミッションとし、日本発の国際的なリーディングバイオ医薬品企業になることを目指しています。
当社グループは、英国における世界をリードするGタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとしたStaR®技術、構造ベース創薬(SBDD)ならびに初期開発力と、日本における経験豊富な臨床開発力および商業化事業とを組み合わせ、グローバルに事業を展開しています。
これらの能力を活かし、神経疾患、免疫疾患、消化器疾患、炎症性疾患など複数の治療領域において、新薬候補物質の幅広いパイプラインの創出および研究開発の加速に取り組んでいます。当社グループは、自社開発、あるいは大手グローバル製薬企業や新興バイオ医薬品企業との提携を通じて、日本および世界の患者さまのため価値創出につながる医薬品の開発を図ります。
当社グループは、東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルの主要拠点で事業を展開しています。
「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。「そーせい」、「Heptares」、当社グループのロゴおよびStaR®は、当社グループの商標または登録商標です。
詳しくは、ホームページhttps://soseiheptares.com/をご覧ください。
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