国立がん研究センター、大阪大学との18F-PSMA-1007国際共同治験(第III相)の治験開始について
住友重機械工業株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:下村真司)が、国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院および国立大学法人大阪大学医学部附属病院(大阪府吹田市、病院長:野々村祝夫)と、新たに診断された高リスクまたは超高リスク前立腺癌患者を対象に18F-PSMA-1007PET/CT検査の診断性能を評価する前向き多施設共同試験について、第1例目の被験者の試験を開始しました。
本治験は、前立腺がんのPETプローブである18F-PSMA-1007(※1)を用いて、新たに診断された高リスクおよび超高リスク前立腺癌患者における骨盤リンパ節転移(N1)について、PET/CT検査の感度および特異度を部位ベース、患者単位で評価するものであり、ドイツABX社(※2)が欧米において実施する多施設共同試験に、当社が日本パートとして参加するものです。前立腺癌は、日本人男性での部位別罹患数が最も多いがんです(※3)。
18F-PSMA-1007 PET/CT検査により、精度高く骨盤リンパ節転移を検出することにより、患者様に最適な治療を提供できるようになることが期待されます。当社は放射性薬剤製造装置メーカとして、引き続きPET検査手法の一層の普及と利便性・適用範囲の拡大に注力してまいります。
【本治験の概要】

対象 |
新たに診断された高リスクまたは超高リスク前立腺癌患者 |
目的 |
病理組織学的検査結果による骨盤リンパ節転移の判定をSOTとし、18F-PSMA-1007 PET/CTの診断性能(感度,特異度)を部位ベースの患者単位(少なくとも片側の骨盤を正確に診断すること)で評価する。 |
実施施設 |
国立がん研究センター中央病院(治験責任医師:伊藤公輝) 大阪大学医学部附属病院(治験責任医師:渡部直史) |
契約期間 |
2026年6月30日まで |
治験詳細情報 |
(※1)大塚グループのドイツ ABX社が開発、製造、販売できる独占的実施権を持つ、前立腺特異的膜抗体(PSMA)に集積するPETプローブ。国内での権利者は大塚製薬株式会社。
(※2) ABX advanced biochemical compounds GmbH (https://abx.de/)
(※3)国立がん研究センター がん情報サービス「がん統計」より
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