農薬原体71品目と農薬原体合成のキー中間体85品目の製法を網羅した農薬創製の決定版『新しい農薬原体・キー中間体の創製2024』が11月21日に発売!
新農薬の創製に携わる研究者・技術者ならびにファインケミカル製品の研究開発,マーケット関連ご担当必読の一冊!
詳細については以下の当社サイトをご覧ください。
https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=9330
刊行にあたって
農薬は農作物を病害虫や雑草から守り,生長を調整するために使用される薬剤である。一般的に,農薬を使用せずに栽培した農作物収穫量の減少率は,品種によって差はあるものの30%から多いもので90%に上る。大量栽培を行う農業主要国はもちろんのこと,食糧自給率が40%に満たない我が国にとっても,農作物の安定的な収量と品質を維持していくためには,農薬は欠かせないものである。
国連人口基金(UNFPA)が発表した「世界人口白書2023」によると,世界人口は2022年11月に80億人に到達した。人類がかつてない大家族となった一方で,世界の穀物農地面積は過去50年間ほぼ横ばいで推移しており,人口1人当りの農地面積は減少傾向にある。2050年には世界人口が97億人に達するとの予測もあるなか,人口増加に伴う食糧需要への対応は喫緊の課題であり,世界的に効率的な農作物生産が求められている。
本書は主に化学農薬の研究開発について最近の動向をまとめている。第Ⅰ編では国内および海外で開発中または上市された農薬原体71品目について製法を解説した。第Ⅱ編では原体の製造過程における重要なキー中間体について紹介した。第Ⅲ,Ⅳ編ではここ数年の農薬の開発動向と含窒素複素環系機能性化学品について詳述している。第Ⅴ編では市場動向についてまとめた。
本書が,新農薬の創製に携わる研究者・技術者ならびにファインケミカル製品の研究開発,マーケット関連ご担当の方々にお役立ていただければ幸甚である。
主な目次
【第Ⅰ編 最新の農薬原体】(計71品目計)
1 殺虫剤
2 殺ダニ剤
3 殺線虫剤
4 殺菌剤
5 除草剤
6 硝化抑制剤
7 植物成長調節剤
【第Ⅱ編 農薬原体のキー中間体】(計85品目)
1 殺虫剤
2 殺ダニ剤
3 殺線虫剤
4 殺菌剤
5 除草剤
6 植物成長調節剤
【第Ⅲ編 新規農薬の開発動向】
第1章 新規ウンカ防除剤ベンズピリモキサンの創出
第2章 殺虫剤フルピリミンの創製
第3章 新規農業用殺菌剤インピルフルキサムの創製
第4章 殺虫剤アフィドピロペンの創製
第5章 新規殺菌剤キノプロールⓇ(一般名:イプフルフェノキン)の創製
第6章 殺菌剤キノフメリンの創製
第7章 新規水稲用除草剤フェンキノトリオン(EFFEEDA Ⓡ)の創製
【第Ⅳ編 含窒素複素環系機能性化学品】
第1章 ピラジン系機能性化学品(食品香料,農薬,医薬品,電子材料など)
〔1〕食品香料;農薬の中間体
1.はじめに
2.ピラジン化学発展の歴史
3.食品香料
4.農薬中間体
〔2〕医薬品(触媒,電子材料,配位子,液晶)中間体
5.医薬品(触媒,電子材料,配位子,液晶)中間体
6.おわりに
第2章 キノキサリン系機能性化学品(染料,農薬,動物用医薬品,医薬品,食品香料,配位子,補遺)
〔1〕染料,農薬の中間体
1.はじめに
2.キノキサリンの化学発展の歴史
3.染料中間体
4.農薬中間体
〔2〕動物用医薬品,医薬品,食品香料,配位子の中間体および補遺
5.動物用医薬品
6.医薬品中間体
7.食品香料
8.配位子中間体
9.補遺
10.おわりに
第3章 ピリダジン系機能性化学品(染料,農薬,医薬品など)
〔1〕二置換ピリダジン誘導体
1.はじめに
2.ピリダジン化学発展の歴史
3.二置換ピリダジン系
〔2〕三置換ピリダジン,C-フェニルピリダジンおよびN-フェニルピリダジン誘導体
4.三置換ピリダジン系
5.C-フェニルピリダジン系
6.N-フェニルピリダジン系
〔3〕ムコクロロ酸,二環式ピリダジンおよびフタラジン誘導体
7.ムコクロロ酸誘導体
8.二環式ピリダジン系
9.フタラジン系
10.おわりに
【第Ⅴ編 農薬の市場動向】
第1章 農薬工業の市場動向
1.需給動向
2.輸出入動向
3.生産動向
4.業界動向
5.開発動向
第2章 国内農薬市場の推移―殺菌剤を中心にして―
1.はじめに
2.農薬全体の出荷金額と出荷量の推移
3.殺菌剤の出荷金額の推移
4.おわりに
農薬原体・キー中間体索引
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