【大阪・泉大津市】もしものために、いつもから大災害に備え、プラス株式会社ジョインテックスカンパニーと平時は防災倉庫の管理、災害時は物資供給をサポートする協定を締結

泉大津市は、令和7年3月4日に、プラス株式会社ジョインテックスカンパニー（以下、ジョインテックス）と災害協定を締結します。

ジョインテックスは、全国に物流センターを持ち、オフィス用品をはじめとした幅広い商品を迅速に届ける流通サービスを展開しており、この協定により、平時には防災倉庫の運営を効率化し、災害時にはECサイトを通じて迅速に物資の支援要請と供給をサポートします。

具体的には、平時にはジョインテックスの防災備蓄品管理ツールを活用し、食料や生活必需品の消費期限管理を効率化します。また、災害発生時には避難所からの要請に基づき、必要な物資についてECサイトを通じて迅速に配送します。

この協定は、平時の防災倉庫の管理から災害時の物資供給まで包括的にサポートするもので本市初の試みです。「平時の準備が非常時の鍵」という理念のもと、いつもの管理体制を見直し、もしもの市民生活のサポート体制を強化します。

協定の背景と経緯　/　被災地支援で “直面した” 課題

本市は、昨年に発生した能登半島地震の被災地支援において、多くの課題に直面しました。本市が被災した場合にも同様の問題が発生する可能性があります。

【主要な課題】

1. 物資の配送手段不足

   災害用毛布の緊急輸送時に配送業者が確保できず、市職員がミニバンをレンタルして被災地まで配送しました。

2. 備蓄物資の管理困難

   物資の保管場所や消費期限が一目で分からず、選定と搬出に時間がかかりました。

3. 時間経過とともに変わる要請物資

   被災地からの要請は当初、高齢者食、乳児用おむつ、生理用品など本市でも備蓄していますが、時間とともに「ふりかけ」「割りばし」「ズボン」など備蓄外の物資が増えてきました。

　こうした課題を解決するため、プラス㈱ジョインテックスカンパニーとの協定を締結します。

協定の詳細 /　強みは “幅広い商品” を全国に “早く届ける” 仕組み

プラス㈱の強み

プラス㈱は、文具・事務用品やオフィス家具のメーカーとしてだけではなく、地方自治体・企業・学校・介護施設等に向けた流通サービスを展開しており、幅広い商品を全国に早く届ける仕組みを持っています。

【協定のポイント】

迅速な物資供給

全国5か所の物流センターを活用し、必要な物資を迅速に調達・供給します。

調達の効率化

ECサイトを活用し、必要物資の集約・発注から避難所への納品までの作業工程を短縮します。

物資管理の改善

防災備蓄品管理ツールを無償提供いただき、保管場所・備蓄品管理リスト・入出庫履歴を一元管理します。

調印式の詳細　/　ECサイトを活用した、デモンストレーション

調印式は令和7年3月4日（火）午後1時から、市役所4階市長応接室で開催します。

当日は、ECサイトを活用した「災害時の物資調達」と防災備蓄品管理ツールを使用した「物資管理」のデモンストレーションを実施します。

【図１　これまでの物資支援協定のフロー イメージ図 】

【図２　今回の物資支援協定のフロー イメージ図 】