千葉柏の葉中学校で「世界とつながる学び」3R-Forum講演会を開催

生徒たちの探究がカンボジア難民支援へ——「自分の学びが世界の平和につながる」実感を共有

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

 特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトは、2026年3月10日、千葉県柏市立柏の葉中学校にて「世界とつながる学び」3R-Forum講演会(Return, Reflect & Redesignを体感するフィードバック講演会)を開催しました。
 本講演会では、生徒たちがこれまで取り組んできた探究学習が、実際にカンボジアでの教育支援や難民支援の現場でどのように生かされたのかを共有。学びを現地に返し、その反応を受け取ることで、生徒たちは「自分たちの行動が誰かの平和につながる」という手応えを実感しました。

柏の葉中学校で行われた「世界とつながる学び」フィードバック講演会

GCC Labから始まった「世界を知る学び」

 柏の葉中学校では、2025年9月にGCC Lab(Global Context & Communication Lab)を実施し、生徒たちは世界各地で起きている貧困、紛争、教育格差などの現状について学びました。遠い国の出来事としてではなく、「世界の課題と自分たちの暮らしはどうつながっているのか」という視点から考えることで、生徒たちはグローバルな課題を自分事として捉える入口に立ちました。

 その後、なかよし学園は1年生各クラスの授業にも監修として参加し、「今、自分に何ができるか」を考える探究学習を支援。生徒たちは、世界の課題に対して中学生の自分たちにもできるアクションがあることを学びながら、具体的な表現や発信の方法を模索していきました。

「今、自分に何ができるか」を考える総合学習になかよし学園の「世界とつながる学び」がジョイントした
世界の現状を生徒一人一人の質問に答える形で伝える中村雄一代表

2学期を通じて制作した、世界へ届ける教材

 2学期の間、生徒たちはカンボジアでの教育活動に向けた教材制作に取り組みました。制作されたのは、日本の文化や伝統、食事を紹介する教材や、道徳授業で活用できるテキストなどです。これらは単なる紹介資料ではなく、現地の子どもたちにとって理解しやすく、交流や学びのきっかけとなるよう工夫され、クメール語に翻訳した形で準備されました。

・日本のことをどう伝えれば相手に届くのか。
・どんな言葉や題材なら、相手の心に届くのか。

 生徒たちは教材制作を通じて、知識の習得にとどまらない「伝える学び」「相手を思いやる学び」に向き合っていきました。

柏の葉中学校が作成した平和教材
柏の葉中学校が作成した平和教材
柏の葉中学校が作成した平和教材
柏の葉中学校が作成した平和教材

カンボジア難民支援の現場で生かされた柏の葉中学校の学び

 2025年末、タイ国境周辺での空襲被害により難民が発生し、なかよし学園はカンボジアのアンロンベン、バンテアイスレイを中心に難民支援活動を展開しました。食料や生活支援に加え、避難生活の中にある子どもたちに対して、安心して学べる機会や心を落ち着ける時間を届けるための教育支援も実施されました。

 その際、柏の葉中学校の生徒たちが制作した教材は、現地での平和構築授業の中で活用されました。
また、他校の事例や教材も組み合わせながら、なかよし学園は複合的な難民支援活動を実施。物資支援だけでなく、子どもたちが学びを通して未来への希望を持てるような働きかけを行いました。

柏の葉中学校の生徒たちが教室で考え、形にした学びは、国境を越えて、困難の中にある子どもたちのもとへと届いたのです。

カンボジアで活用された柏の葉中学校の教材
クメール語の教科書として活用された柏の葉の教材
戦争の影響で学校が休校になった現地で授業を展開する
教室に展示された柏の葉の教材

3R-Forum講演会で得た「返ってきた学び」

 3月10日に行われた3R-Forum講演会では、現地で教材がどのように活用されたのか、その反応や支援の様子が紹介されました。生徒たちは報告を受けるだけでなく、ディスカッションを交えながら、自分たちの探究活動の意味をあらためて振り返りました。

 講演会を通して生徒たちが実感したのは、「学びを世界に発信すること」ができるということ、そして「自分のアクションが誰かの平和につながる」ということです。教室の中で生まれた問いや工夫が、実際に世界の現場で役立ち、さらにその結果が自分たちのもとへ返ってくる。この往還こそが、3R-Forum講演会の大きな意義です。

自分たちがHEROとなった実感を確かめた柏の葉中学校

教員コメント 山田教諭 コメント

「今回、自分たちのアイデアや取り組みが、なかよし学園の方々のおかげで目に見える形となってフィードバックをもらえたことが、生徒たちの大きな励みになりました。今回の探究学習をきっかけに、これからもいろいろなことを考え、伝え、認め合う関係づくりに努めてきたいと思います。どうもありがとうございました。」

教員コメント 川島教諭 コメント

「生徒目線で世界の大きな問題をわかりやすく、且つ自分事としてとらえやすいようにトピックを工夫して講和をして下さったことがより大きな学びにつながりました。世界情勢、特に貧困、戦争の現状把握から予防のヒントを与えて下さったことは生徒の将来に良い影響をきっと与えます。私自身、できる限り大きな規模から授業を考えたり、伝えたりして将来の日本、日本を作っていく子供たちの教育に貢献していきたいと思います。ありがとうございました。」

柏市教育委員会も見学、地域展開への期待

 当日の講演会には、柏市教育委員会から3人が見学に訪れました。講演後には、今回の取り組みを今後柏市での生涯教育などへどのように活用できるかについて意見交換が行われ、学校教育にとどまらない地域展開の可能性についても話し合われました。

 柏の葉中学校での実践は、単発の国際理解教育ではなく、探究、表現、実践、そしてフィードバックまでを一つの循環として結ぶ教育モデルとして、地域社会の中でも活用可能性を持つ取り組みとなっています。

講演会を見学する柏市教育委員会の職員

全国へ広がる「世界とつながる学び」

 なかよし学園の活動は、2025年度に経済産業省の事業採択を受け、全国50の学校で導入され、関係人口は1万人を超えています。さらに2026年2月10日には、UNESCO IEAにも好事例としてサイト掲載されました。

 柏の葉中学校での取り組みは、そうした全国展開の中でも、学校での学びが海外の支援現場へ届き、その成果が再び教室へ返ってくる「CoRe Loop」の実践例の一つです。
 なかよし学園は今後も、この循環型の学びをさらに発展させ、日本のグローバル探究学習の向上と、世界の平和構築に資する教育実践の拡大を進めてまいります。

UNESCO IEAのサイトに掲載されたなかよし学園の活動事例

代表メッセージ 中村雄一

「平和は、決して遠い国の誰かがつくるものではありません。子どもたちが教室で世界を知り、自分にできることを考え、行動に移したその瞬間から、平和は確かに生まれ始めます。柏の葉中学校の生徒たちが悩み、考え、心を込めて作り上げた教材が、カンボジアの子どもたちの学びや希望につながったことは、まさに『学びが世界を動かす』ことを証明してくれました。

 一人の子どもの気づきは、小さく見えるかもしれません。しかし、その一歩は国境を越え、誰かの未来を照らし、やがて平和を形づくる大きな力になります。私たちはこれからも、子どもたちの行動が世界の希望につながる教育を本気で広げていきます。教室から始まる平和の力を、もっと多くの地域へ、もっと多くの世界の仲間たちへ届けてまいります。」

カンボジアの難民キャンプにて

団体概要

団体名:特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
事業内容:世界とつながる学び(CoRe Loop)を軸とした探究・平和・包摂教育プログラムの企画運営/国内外の教育・食・心のケア支援 等

本件に関するお問い合わせ先

特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト(事務局)
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org

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会社概要

URL
http://www.nakayoshigakuen.net/npo/index.html
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県松戸市小金原4-14-14
電話番号
047-704-9844
代表者名
中村雄一
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年04月