日本人の健康にも影響!日本に来る黄砂の発生源の一つとされる中国・内モンゴルの砂漠化。急速に進む砂漠化を止めようと、立ち上がった一人の日本人がいた…。
テレビ大阪制作番組「アジアスペシャル 黄砂を止めよ!砂漠に挑む日本人~中国・内モンゴル 放牧と緑の10年記~
密着10年!内モンゴルの砂漠化の原因の一つとされる“ヤギの過放牧”。ヤギは草の根まで食べてしまうため、砂漠化が進むのだ。中国政府は砂漠化の対策として禁牧令を出した。一方、村人たちと一体になって苗木を植え、砂漠の緑化に取り組む日本人がいた。砂漠化は食い止められるのか?モンゴル族の伝統文化である遊牧文化はどうなるのか?砂漠化対策をめぐる放牧と緑化の10年を追ったドキュメンタリー番組。
【テレビ大阪】2018年1月3日(水)夜11時30分~深夜0時45分
「アジアスペシャル 黄砂を止めよ!砂漠に挑む日本人 ~中国・内モンゴル 放牧と緑の10年記~」
http://www.tv-osaka.co.jp/sp/sabaku/
「モンゴル族の一人の老人の生き方に、非常に素朴なんだけど、僕たちが持ち続けないといけない精神というものを感じた。」<ナレーター> 大杉 漣
毎年、春先になるとニュースになる黄砂。今年(2017年)5月8日、大阪も黄砂に包まれた。その黄砂の発生源の一つとなっているのが中国・内モンゴル自治区の砂漠化地域。9月には黄砂翌日には心筋梗塞が増えるという衝撃のデータも発表された。内モンゴルの砂漠化のスピードは毎年大阪府1個分という猛スピードで、すでに中国の5分の1は砂漠と化した。
砂漠化の原因は気候変動、農地の乱開発、そして最も大きな原因とされるのがヤギの過放牧。内モンゴルオルドス地方のカシミヤは世界でも最高級として知られ、“牧民”たちはこぞってお金になるカシミヤヤギを放牧、ところがヤギは草を根まで食べてしまうため砂漠化が進むのだ。
その状況を打開しようとかつてオルドスで日本語教師をしていた1人の日本人、坂本毅氏は単身で内モンゴルへ。日本で内モンゴルの塩を売り、その利益の一部を緑化に投入、緑化が一時的なものにならないよう現地の人々の収入をアップさせようと奔走している。その強い思いの源は何なのか?
一方、中国政府は、モンゴル族の“牧民”に禁牧令を出し場所によっては放牧を禁止に。インフラが整備された生態移民村を建設し、土地を与え、“牧民”を移民させようと試みている。緑が回復する可能性がある土地から人もヤギも離してしまう対策に乗り出した。2008年、北京オリンピックの年に私たちは坂本氏の活動と現地の人々の植林の様子に1年間密着。さらに、日本のテレビでは初めてとなる生態移民村に暮らすモンゴル族家族と、移民を拒んで砂漠に1人残る、年老いた父親を取材した。
それから10年、再び坂本氏や移民村の家族を追った。坂本氏の私生活は大きく変わり、今はオルドスの教え子とともにあるプロジェクトを実行している。そしてあの移民村に暮らすモンゴル族の家族と砂漠に残った父親は・・・。
中国の砂漠化は食い止められているのか?禁牧の今、モンゴル族伝統の遊牧文化はなくなってしまうのか?砂漠化対策をめぐる放牧と緑化の10年を追った!
以上。
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