FromプラネットVol.146<オンライン飲み会に関する意識調査>
国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第146号として、オンライン飲み会に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
- 年末年始の飲み会 〇割が参加したい
まず、「あなたは、忘年会や新年会などの飲み会・飲みの場のイベントに対して、どう思っていますか。」を質問しました(図表1)。飲み会への参加意向については、「積極的に参加したい」は9.7%、「どちらかといえば参加したいほうだ」(24.2%)を合計すると33.8%になりました。
一方で、「積極的に参加したい」の9.7%に対して「できるだけ参加しないようにしている」と回答した割合が35.8%とかなりの開きがあります。もともと、参加に消極的な層もいるのでしょうが、コロナ感染予防の観点から自粛している層も一定数含まれているのでしょう。
性年代別でみると、男性30代は「参加したい(計)」の割合が44.8%と全体よりも高くでました。70代以上が43.7%と続き、20代が34.9%と男性の中では一番低い値を示していました。全体的には男性の方が高い割合を示しています。女性の方は20代が36.7%と一番高く、50代までは徐々に減少していきますが、60代が32.2%、70代以上が35.1%と上昇に転じています。若年層のお酒中心の飲み会と、高年齢層ではお茶会とイメージの違いはあるかもしれませんが、性別や年齢層で差がかなり出ています。
- ショッピングが一番のオンラインイベント
- 対面型(オフライン)のイベントは、飲み会が主役
飲み会が37.4%、ショッピングが36.7%、旅行・観光が34.0%と続きます。オンラインの結果と比較してみると、ショッピング以外は順位をかなり下げています。「オンラインで置き換え可能なもの、そうでないもの」の実態が見えてきました。忘年会、新年会、クリスマスパーティーなどはオンラインではランク外になっています。また全体の数値も対面型イベントの方が高い値を示しています。
男女別で見ると、飲み会が男性は44.4%、女性が30.5%でした。忘年会も男性が33.1%、女性が19.7%と男性が高い数値を示しています。一方で(お酒を伴わない)お茶会では、女性が22.3%、男性が12.6%となり「酒の席」に関しての男女差が見てとれます。「仕事帰りに居酒屋で一杯」という日本の男性社会特有の風習が、現代でも残っている結果なのかもしれません。
- オンライン推奨派は、感染リスクを重視
一番多かった回答は、「新型コロナウイルスなどの感染リスクがない」が36.6%です。次いで「自分のペースが保てる」が32.3%、「自分の好きなタイミングで参加したり切り上げたりできる」が25.7%と続きます。
男女差が顕著に現れていて、上位9項目は全て女性のポイントが男性を上回っています。特に「新型コロナウイルスなどの感染リスクがない」という項目では、男性30.8%、女性42.6%と大きな開きがありました。「メイクや髪のセットの時間が短くなる」も、男性が3.1%に対して、女性が10.4%と開きが見てとれます。
感染リスク以外の項目に関しては、自分の嗜好や都合が、対面型に比べて自由にできるメリットを理由にあげている傾向があります。人間関係のわずらわしさを、オンラインイベントは軽減してくれていると、言えそうです。
- 女性が好きなオンラインイベントは、〇〇人規模
多くの項目において一番多く見られた人数は男性が「5~6人」女性が「3~4人」という結果になりました。「パーティー」「同窓会」という項目では「5~6人」が一番高い値を示し、「スポーツ観戦」「ライブ観戦」「ショッピング」という項目では「2人(1対1で)」が一番高く出ていました。人数が多過ぎた場合は、発言のタイミングが難しくなる、発言の機会が減少するなどの理由も考えられます。オンラインイベントの広がりは、コミュニティーの少人数化傾向を招き、気の合った仲間同士で、自分のペースで人づきあいをする傾向に、拍車をかけていくのかもしれません。
- 本音を言えば、イベントは対面型で参加したい
オンライン飲み会などのオンラインイベントが世に定着しているような感覚を、メディアの報道などで感じますが、調査結果では、「対面型(オフライン)で参加したい」は23.4%、「どちらかといえば対面型(オフライン)で参加したい」(19.2%)を合計すると42.5%になり、オンライン(計)は8.3%でした。「コロナの感染リスクは避けたいが、本音を言えば対面で人とは関わっていたい」そんな本音が現れているといえそうです。
コロナウイルス流行後に、世の中はテレワークが「あたりまえ」に変わっていきました。「ソーシャルディスタンス」という言葉も定着。「オンライン会議」「オンライン授業」など、世の中の多くのものがオンラインに置き換わることが可能だという感覚を我々は持ちつつあるのではないでしょうか。その中で、この設問から見えてきた「実は対面コミュニケーションを半数のひとは望んでいる」という結果は、ネット社会の在り方を考え直すひとつのきっかけになるのかもしれません。
- 自由回答 オンライン否定派が多数だったが、・・・
●移動の時間やお金がかからずバラバラの場所に住んでいても問題ないのは魅力的ですし、ちょっとの参加や遅れて参加など融通が効くのもいいですね。また、それぞれ好きな飲み物食べ物で参加出来るのも大きなメリットだと感じます。デメリットは断りづらい気がするのと、相手によってはプライベート空間を見られるのが嫌な場合もあるかなと。(男性・40代) ●自分のペースで飲食ができ、入出も自由がある。また現地への行き帰りの交通の心配がなく楽だと思う。あまり親しくない人との場合は他人行儀が続きそうでいささか気が重くなる(男性・70代以上) ●お酒自体があまり好きではないので、できるだけ参加したくないほうです。自宅だとリラックスして話せるので、良いと思いますが、部屋内の装飾品など気にしてしまいます。(女性・50代) ●初めて会う人ばかりの飲み会だとオンラインが気が楽でいいですね。初めてのオンライン参加はチャット形式にしてもらったのでお話がしやすかったです。声のみの企画とかもあるのでそちらにも参加してみて対面のオンラインもそのうち体験したいなと思います。(女性・40代) 【オンライン 私は苦手だ】 ●なんか流行りものに踊らされているような気がします。 オンライン会議などは効率的ですが、昔からやっていることで特に珍しくないし、電話会議の方が会議に集中できるし、システムトラブルも少ないですね。(男性・60代) ●何人いても、結局、2人づつしか話せない。飲食物を自分で用意すると美味しくない。そもそも写真や動画に撮られるのが嫌いなので、終始気分が乗らない。自宅なのでリラックスはするが、楽しくはない。(女性・50代) ●写るとか撮られるとかが苦手なので、楽しく参加出来ないから、オンラインで何するとかが増えていくと、苦痛になると思います。オンラインを苦手に思ってる方もいることを、分かってもらいたいです。(女性・30代) ●そうしなければならない場合には、やむをえないのではと思う。但し、コロナ感染の懸念が無くなった暁には、従前通りの、対面方式に戻すのが、良いと思う。オンラインは 所詮、バーチャルであり、やはり、本物のコミュニケーションとは異なると思うため。(男性・70代以上) ●同じ食事を分け合うなどに交流を感じる。オンラインは仕事の会議ならは普段でも受け入れやすいが、オンライン飲み会などコロナウイルス蔓延の時期だからこそ仕方なくやっていると思う。(女性・70代以上) |
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「オンライン飲み会」に関する意識調査を実施。
期間:2020年10月28日~11月2日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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