【第40回を記念する大学生No.1が決まった!】今年度のインカレシリーズの第一戦は、過去最多の大学生が集結し、一瞬も見逃せない2日間に。第40回全日本学生ライフセービング選手権大会が幕を閉じた。
その年度によって強豪といわれる大学が変わる!総合優勝を手にした大学は!?
公益財団法人日本ライフセービング協会(=JLA、東京都港区、理事長/入谷拓哉)は、2025年9月20日(土)から21日(日)の2日間、御宿海岸(千葉県夷隅郡御宿町)にて「第40回全日本学生ライフセービング選手権大会」を開催しました。

女子総合優勝は2年連続、東海大学湘南体育会ライフセービングクラブ!
2年連続、女子総合優勝は東海大学湘南体育会ライフセービングクラブが果たしました。総合ポイントは第2位の日本体育大学ライフセービング部と17ptの差がありますが、女子の人数は14人であり、1人の選手が複数種目出場していました。1人1人のレベルの高さ、複数レースをこなす忍耐力、体力、技術、全てが試された2日間なのではないかという結果でした。
特に、ビーチの2種目で優勝された正木友海選手、サーフレース優勝し、オーシャンのチーム種目でも活躍をした甚内優那選手が中心となってチームを優勝へ導きました。
男子総合優勝は4年ぶり、日本体育大学ライフセービング部!
日本体育大学ライフセービング部は4年ぶりに男子総合優勝を果たしました。ここ2年で、どの種目も満遍なく強化された結果が見られました。リレー種目のほとんどが4年生であり、4年生の活躍が総合優勝に大きく貢献しました。

町政70周年を記念し、御宿町から優勝チームへ「レスキューボード」が贈呈されました。
今大会は過去最多の44チーム777名の大学生ライフセーバーが全国から集結しました。

今大会3冠を果たし、大活躍した明治大学サーフライフセービングクラブの太田諒選手。
過去の大会では多くの種目で入賞し、トップ集団でメダル争いに加わる選手でした。そんな太田選手は一番得意とするサーフレースで3連覇が期待されていた東海大学湘南体育会ライフセービングクラブの後川由眞選手に勝利し、優勝に輝いた。その後、勢いを止めることなく、サーフスキーレース、オーシャンマンも優勝し、3冠を果たしました。スタート前には観客を盛り上げるためにパフォーマンスを行い、ゴール後には一緒にレースをした選手を称える姿が見られました。

ボードレース(男子)で優勝したのは上智大学サーフライフセービングクラブの成田湊選手。なんと1年生での優勝となりました。近年、小学生・中学生・高校生からライフセービングを始めるジュニア/ユースが増えています。成田選手はユースの時から西浜サーフライフセービングクラブで活動していました。初めての学生選手権の中、ユースから続けてきた結果が表れたレースとなりました。今後もジュニア/ユースから続ける未来のライフセーバーに期待が高まります。

新型コロナウイルスが流行する以前の大会で行われていた「ボードリレー」を40回記念大会として実施し、女子は順天堂大学ライフセービングクラブ、男子は日本体育大学ライフセービング部が優勝しました。

ビーチ種目ではビーチフラッグス(男子)で日本体育大学ライフセービング部の江川隼冬選手が2連覇を果たしました。1日目のビーチスプリント(男子)で優勝した帝京大学ライフセービングクラブの福田健太選手との最終レース。福田選手は今大会絶好調であり、2連覇が懸かる江川選手には大きなプレッシャーがかかるレースとなりました。

チーム種目で多くのメダル獲得をしたのは、男子、日本体育大学ライフセービング部でした。特に、レスキューチューブレスキュー(男子)は2連覇。総合力が試されるオーシャンマンリレーでも優勝に輝きました。日本体育大学ライフセービング部はチーム種目では必ず決勝へと勝ち進み、チーム一丸となり、レースに挑んでいました。また、近年では大学出場チームの中で最も出場人数が多いです。



毎年、新たな風が吹くニューヒロインが誕生するインカレですが、今大会は4年生の活躍が目立った大会となり、幕を閉じました。
今大会、大活躍した選手を紹介

太田 諒(オオタ リョウ)
明治大学サーフライフセービングクラブ
サーフレース/サーフスキーレース/オーシャンマンの個人種目で優勝され、3冠を果たしました。毎年上位に入賞するだけでなく、エンターテイナーと呼ばれるほど、場を盛り上げた選手です。4年目の今大会で努力と熱意が結果に結びつき、遂に優勝を果たしました。

大野 實咲(オオノ ミサキ)
日本女子体育大学ライフセービングクラブ
ビーチラン(2km)(女子)優勝の大野選手。2年間近く、ビーチラン(2km)では必ずメダル獲得。毎年10月に開催される全日本では2連覇を果たしている。圧倒的な速さで優勝し、全日本での3連覇が期待される今大会の結果となりました。
優勝選手/チーム
サーフレース(女子) 甚内 優那 / 東海大学湘南体育会ライフセービングクラブ
サーフレース(男子) 太田 諒 / 明治大学サーフライフセービングクラブ
サーフスキーレース(女子) 松尾 玲奈 / 国際基督教大学サーフライフセービングクラブ
サーフスキーレース(男子) 太田 諒 / 明治大学サーフライフセービングクラブ
ボードレース(女子) 浜地 沙羅 / 慶應義塾大学ライフセービングクラブ
ボードレース(男子) 成田 湊 / 上智大学サーフライフセービングクラブ
オーシャンウーマン 浜地 沙羅 / 慶應義塾大学ライフセービングクラブ
オーシャンマン 太田 諒 / 明治大学サーフライフセービングクラブ
ビーチフラッグス(女子) 正木 友海 / 東海大学湘南体育会ライフセービングクラブ
ビーチフラッグス(男子) 江川 隼冬 / 日本体育大学ライフセービング部
ビーチスプリント(女子) 正木 友海 / 東海大学湘南体育会ライフセービングクラブ
ビーチスプリント(男子) 福田 健太 / 帝京大学ライフセービングクラブ
ビーチラン(2km)(女子) 大野 實咲 / 日本女子体育大学ライフセービングクラブ
ビーチラン(2km)(男子) 島袋 李陸 / 明治国際医療大学ライフセービングクラブ
レスキューチューブレスキュー(女子) 日本女子体育大学ライフセービングクラブ
レスキューチューブレスキュー(男子) 日本体育大学ライフセービング部
ボードレスキュー(女子) 東海大学湘南体育会ライフセービングクラブ
ボードレスキュー(男子) 東海大学湘南体育会ライフセービングクラブ
ボードリレー(女子) 順天堂大学ライフセービングクラブ
ボードリレー(男子) 日本体育大学ライフセービング部
オーシャンウーマンリレー 順天堂大学ライフセービングクラブ
オーシャンマンリレー 日本体育大学ライフセービング部
ビーチリレー(女子) 日本体育大学ライフセービング部
ビーチリレー(男子) 東海大学湘南体育会ライフセービングクラブ
3×1km ビーチランリレー(女子) 日本女子体育大学ライフセービングクラブ
3×1km ビーチランリレー(男子) 国士舘大学ライフセービング部
各大学のBLSアセスメント評価が向上
今大会もBLSアセスメントが実施されました。各チーム(男女別)の出場登録されている選手から抽選により2名選出され、大会1日目にBLSアセスメントを行いました。2日目に結果が掲示され、評価員からフィードバックを行い、評価について説明しました。
BLSアセスメントはA・B・Cの評価で行われ、今大会はC評価が減少し、A・B評価が増えました。
男女共にA評価のチームは「慶應義塾大学ライフセービングクラブ」「筑波大学ライフセービング部」「東海大学静岡キャンパスライフセービングクラブLOCO」「東海大学湘南体育会ライフセービングクラブ」「早稲田大学ライフセービングクラブ」の5大学でした。
課題となった部分は、細かい手技でした。AEDの電極パッドの貼る位置、貼った際にパッドが浮いていないかどうかがポイントでした。

また、早稲田大学ライフセービングクラブの女子は3大会(2024年度インカレ/プールインカレ・2025年度インカレ)で唯一A評価です。男子は一度B評価だが、大学全体としてBLSアセスメントの評価が高く評価されました。
第22期学生委員会が大会運営をサポート
日本ライフセービング協会には、学生本部・学生委員会があります。各大学の学生が集まり、ライフセービングの普及に繋がる事業を行っています。
今大会では、式典の司会や補佐、実況、Instagramでの優勝者ストーリー作成、各委員会の補佐などを行いました。近年の大会では、学生委員会のサポートをしていただきながら、大会運営を行っています。その際、学生には大会の運営や裏側の姿を感じ、選手以外の大会の関り方を見つけてもらいたいという想いも含めて、学生委員会の力を借りています。
また、今大会は学生選手権であり、開会式では第22期学生委員会の委員長、徳嶺仁美(日本体育大学ライフセービング部)、閉会式ではスポーツ委員長、高橋かのん(日本体育大学ライフセービング部)が挨拶を行いました。

閉会式で挨拶をした高橋委員長は以下の挨拶をしました。(一部省略)
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改めて、ライフセービングスポーツは単なる勝ち負けだけではなく、「ゴールの先に待つ、命を救うための救助力の向上を目的としたスポーツ」です。選手のみなさん、今大会はどんな大会となったでしょうか。学生の大会だからこそ生まれた、ドラマや想いがあったのではないでしょうか。
ライフセービングには様々な形があります。
ライフセービングスポーツをきっかけとして、自分なりのライフセービングをぜひ見つけてみてください。「そして自分なりの形をぜひ続けてください。」
777名それぞれのライフセービングの形があれば、もっともっとライフセービング界は、より良いものに進化していくと思います。皆さんとまたどこかでライフセービングをできることを楽しみにしています。
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選手として大会に出場することが全てではないことが、ライフセービングと他のスポーツとの違いです。高橋委員長の通り、自分なりのライフセービングへの関わり方を見つけ、生涯通してライフセービングをする人が増えることを目指します。
大会概要
大会名称:第40回全日本学生ライフセービング選手権大会
主催:公益財団法人日本ライフセービング協会
日程:2025年9月20日(土)~21日(日)
会場:御宿海岸(千葉県夷隅郡御宿町)
後援:御宿町、国土交通省、スポーツ庁、海上保安庁、消防庁、千葉県
ちば国際コンベンションビューロー
協力:御宿町、御宿町観光協会、千葉県ライフセービング協会
特定非営利活動法人九十九里ライフセービングクラブ
一般財団法人千代田健康開発事業団・ラビドール御宿
参加者数:44チーム 777名(過去最多出場人数)
大会ページ:https://ls.jla-lifesaving.or.jp/lifesaving-sports/event-schedule/no40-student-lifesaving/
大会結果:https://liveheats.jp/events/405947

公益財団法人日本ライフセービング協会
海岸やプールをはじめとする全国の水辺の環境保全、安全指導、監視・救助等を行うライフセービングの普及および発展に関する事業を行い、国民の安全かつ快適な水辺の利用に寄与することを目的としている団体です。
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