イノカと大阪チタニウムテクノロジーズ、チタンを活用したネイチャーポジティブ連携協定を締結

〜チタンの生体親和性と耐食性を海洋環境へ応用。第一弾としてサンゴ再生事業化に向けた連携を開始〜

株式会社イノカ

独自の「環境移送技術®︎」により地球上の生態系を室内空間に再現し、ネイチャーポジティブの実証および社会実装を推進する株式会社イノカ(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:高倉 葉太、以下「イノカ」)と株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役社長:川福 純司、以下「OTC」)の2社は、チタンを活用し、海洋をはじめとした自然に対してネイチャーポジティブな製品・サービスを開発し社会実装を目指すためのネイチャーポジティブ連携協定を6月18日に締結いたしました。

イノカとOTCは、海洋事業に関する業務提携を進めており、2026年度から第1弾プロジェクトとして、「生物共生型ブルーインフラ」事業の確立を目指します。

今回のプロジェクトでは、国や自治体、建設業界等へのヒアリングを通じて、チタン材料のブルーインフラとしての市場性や社会実装に向けたロードマップを策定するための調査を開始します。そして、本調査の結果を元に必要となる実海域試験の計画を立案してまいります。


■ 連携の背景と目的:異分野技術を海洋保全の力へ

サンゴは約4億年前に誕生し、熱帯地域を中心に生息している動物です。生物多様性において非常に重要な存在であり、海の表面積のわずか0.2%に過ぎないサンゴ礁海域に、海洋生物の25%が暮らしています。また、サンゴは人間の社会生活を支えるうえで必要な、護岸効果や漁場の提供、建築材料や生活の道具の材料としての利用に加え、近年では医薬品への活用も期待されています。

生物多様性の担保や環境保全から市場経済や社会生活に必要不可欠なサンゴは、年間で推定3,750億ドル(日本円で約43兆円)以上の経済価値があると言われています(※1)。また日本は、世界で800種類存在するサンゴのうち約450種類が生息しており(※2)、領海が領土の12倍にもなる海洋大国です。

一方で20年後には、気候変動に伴う海水温の上昇により、サンゴ礁の70~90%が消滅する可能性が高いと言われています。そのため、海の生物多様性やそこから生まれる経済価値を守るために、サンゴ礁の保全は最重要課題の一つとなっています(※3)。

本プロジェクトの背景には、チタンが持つ高い「生体親和性」と「耐食性」の有効利用が挙げられます。これまでのProof of Concept (POC)実験により、医療分野でも応用されているチタン素材の特性が、サンゴの細胞の付着や骨格形成を促進するという優位性が示唆されています。又、海洋環境での耐食性に優れたチタンは、本プロジェクトで長期的にブルーインフラに使用していくという目的の達成には、なくてはならない金属であるとも言えます。本成果を実際の海域へ実装することを目指して、今回は本協定を締結いたしました。両社が連携し、チタン素材の供給体制構築から環境影響の評価、そして地域への導入モデルの策定までを一貫して推進することで、チタンを活用した海洋保全の社会実装を目指します。

(※1)IUCN(国際自然保護連合) Coral Reefs

https://www.iucn.org/theme/marine-and-polar/get-involved/coral-reefs?fbclid=IwAR2x9LnMAHTRNr2BGmlO364w2ePrkgA_sovBts_cziMI8L4rLdSz88Du6_8

(※2)環境省 日本のサンゴ礁1-1 日本の造礁サンゴ類

https://www.env.go.jp/nature/biodic/coralreefs/reference/mokuji.html

(※3)国連気候変動に関する政府間パネル (IPCC = Intergovernmental Panel on Climate Change)Global Warming of 1.5°C (2018), p8. B.4.2 

https://www.ipcc.ch/site/assets/uploads/sites/2/2019/06/SR15_Full_Report_High_Res.pdf

■ 2社が目指す未来:『人も自然も栄える』ネイチャーポジティブな社会の実現

本プロジェクトは、単なるサンゴの保全活動を目指すだけではなく、「人の経済活動が、自然を豊かにする」という新しい社会のあり方を定義したいと考えております。

「航空機用材料」が「海洋環境再生」の鍵へ 

これまで航空機産業で利用されてきたOTCのチタン材料を、海洋再生のための資源へと新規市場開拓していくことを目指します。本活動により、ネイチャーポジティブへの貢献という新たな環境資産の創出が実現、経済活動が自然再生につながるサーキュラーエコノミー構築へと貢献していきます。

守るだけのインフラから、育む「ブルーインフラ」へ 

チタンを活用した海洋製品の開発を通じて、サンゴが人工物に自生し魚が集まる「生物共生型ブルーインフラ」の確立を目指して取り組んでまいります。

本プロジェクトを通じて、「マテリアル工学」と「海洋生態学」という全く異なる分野の知見を掛け合わせる「異分野融合モデル」を社会に提示していきたいと考えております。 この挑戦を発信することで、「多様な産業が環境保全に貢献することができる」という新たな社会の選択肢を提案してまいります。

■ 各社コメント

株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ 執行役員 中村宣雄

OTCは「先端素材と技でワクワクする未来を創造する」事業活動をPURPOSEとして掲げ、価値創造プロセス実現による社会貢献を目指しています。OTCの作るチタンが未来の海を守る『高機能ブルーインフラ』の実現に貢献出来るよう、環境移送技術Ⓡを強みに事業展開をされるイノカ様と共に、持続可能な自然環境の保全に取り組んでまいります。

株式会社イノカ 代表取締役CEO 高倉 葉太 

私たちは『人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる』ことをミッションに掲げています。今回の『チタン×サンゴ』の異分野融合モデルは、まさに当社のプラットフォームが目指す技術を自然に翻訳する象徴的な事例です。世界的な素材メーカーであるOTC様と共に、日本が誇るディープテックで世界の生物多様性の回復を目指してまいります。

■ 各社概要

【株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ(OTC)】 

世界有数のチタンメーカー。高品質なスポンジチタンの製造において世界トップクラスのシェアと技術力を有しています。
OTCコーポレートサイト URL: https://www.osaka-ti.co.jp 

新事業共創プロジェクト URL : https://teotl-otc.jp/

【株式会社イノカ】 

2019年創業の自然環境の総合的プロフェッショナル集団。サンゴやマングローブ、海藻などの海洋生物から、ゲンゴロウやメダカなどの淡水生物まで、水圏の生態専門家を中心に、大学教授をはじめとする自然科学の研究者、そして環境ビジネスの専門家が在籍しています。

「人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる。」というミッションを掲げ、産官学と連携し、共に持続可能な豊かな地球を目指し、自然関連の新規事業創出を行っています。

URL: https://corp.innoqua.jp/

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会社概要

株式会社イノカ

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URL
http://corp.innoqua.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都文京区後楽二丁目3番21号 住友不動産飯田橋ビル1階
電話番号
03-6776-7842
代表者名
高倉葉太
上場
未上場
資本金
1900万円
設立
2019年04月