Datadog、最新のAIエージェントを発表 〜アプリケーション障害の迅速な解決を実現〜
DatadogのAIアシスタント「Bits AI」を通じて、ドメイン特化型AIエージェントと応用AI機能を同時リリース。開発・セキュリティ・運用チームの障害対応を加速
ニューヨーク – 2025年6月10日 – オブザーバビリティとセキュリティの統合プラットフォームを提供するDatadog, Inc.(NASDAQ: DDOG)は本日、開発・セキュリティ・運用チーム向けに、対話型の障害調査や、開発者に代わってコード修正を自動で行う機能を備えた3つの新しいAIエージェントを発表しました。

本日発表した「Bits AI SRE」「Bits AI Dev Agent」「Bits AI Security Analyst」に加え、応用AI機能「Proactive App Recommendations」と「APM Investigator」のリリースは、エンジニアがアプリケーションの問題をリアルタイムに特定・解決できるよう支援するDatadogの生成AIアシスタント「Bits AI」の進化をさらに推し進めるものです。
Datadogの年次カンファレンス「DASH」(2025年6月10日〜11日、米国ニューヨークで開催)で発表したDatadogの新たなAIエージェントは、それぞれインシデント対応、製品開発、セキュリティ分野に特化し、高度な知識と対応能力を備えています。
これらのAIエージェントは、データのクエリ実行、異常の分析、インフラのスケーリングといった基本機能を、共通タスクとしてエージェント間で共有・再利用できるよう柔軟なシステム設計に基づいて構築されています。
このアーキテクチャにより、Datadogは利用者にとって快適な操作性を保ちながら、新たなAIエージェントを迅速かつ柔軟に構築・提供することができます。
DatadogのAI機能は、高い拡張性を備えた共有タスク基盤と、膨大で整合性のあるオブザーバビリティデータとを組み合わせることで、状況を的確に把握し、正確な判断と対応を行います。
「Datadogは、正確かつ多層的なデータを豊富に保有しており、それらのデータ基盤を活かしてAIをプラットフォームとして展開し、お客様に価値を提供できる独自の立場にあります。当社は兆単位のデータポイントを処理しており、お客様の重要なエンジニアリング・開発・セキュリティのワークフローに深く統合されています。」と、Datadogの最高製品責任者(CPO)であるヤンビン・リー(Yanbing Li)は述べています。
「AIの推論能力とマルチモーダル技術の進化により、Datadogはシステムの可用性やセキュリティ、パフォーマンス、信頼性の可視化にとどまらず、組織の意思決定と行動を支援する段階へと進化しています。Datadogは、お客様が “どこを見て”“どこから手をつけるべきか”を明確に示すことで、迅速かつ的確な判断と行動を支援し、人間の意思決定を中心に据えたワークフローの実現を支援します。」
「DASH」で発表した新しいAIエージェントは以下の通りです。
Bits AI SRE(Limited Availability)
24時間365日対応のオンコールエージェント。あらゆるアラートに対して、テレメトリとサービス状況の情報をもとに初動のトリアージを行い、担当者がログインする前に初期調査の結果を提示します。また、アラート発生時に、担当者の割り当てから、リアルタイムの情報共有、次の対応方針の提案までを、すべて自動で実行します。さらに、障害報告書(ポストモーテム)の初稿も自動生成するため対応時間を大幅に削減することができます。
Bits AI Dev Agent(Preview)
問題を自動的に検知した上で、組織のシステムに適した修正コードとプルリクエストを生成し、SCM上でそのままレビューとマージできるよう支援します。単にエラーを表示するだけのツールではなく、問題の解決を支援し、生産性を高めてくれるAIのチームメイトのような存在としてエンジニアの生産性を向上させます。
Bits AI Security Analyst(Preview)
Cloud SIEM(セキュリティ情報・イベント管理)からのシグナルを自律的にトリアージし、潜在的な脅威を詳細に調査した上で、人間の介入の必要なく根拠に基づいた解決策を提示します。対応時間を短縮することで、組織におけるセキュリティ上の変化への向き合い方を大きく進化させます。
「トムソン・ロイター(Thomson Reuters)では、運用効率の最大化と、生成AIソリューションによる持続的なイノベーションの推進に取り組んでいます。」と、同社シニアクラウドアーキテクトのダレン・トジンカ(Darren Trzynka)氏は述べています。
「Bits AIにより、運用チームやプラットフォームチームは、アラート発生から対応が完了するまで調査の全体像を把握できます。これにより対応時間を大幅に短縮し、担当者はより付加価値の高い業務に専念できるようになります。」
Proactive App Recommendations(Preview)
Datadogが既に収集しているテレメトリを継続的に分析し、影響度の高い修正案や状況に応じて対応策を提案します。実行時間の長いクエリの最適化や、非効率なコードの見直し、繰り返し発生する例外処理の特定などを通じて、ユーザーに影響が出る前に、パフォーマンスの改善やリソースが削減できるかどうか開発者に明確に提示します。これまで手作業で行っていたボトルネックの特定、影響範囲の把握、遅延トレースのパターン分析、原因の推定、修正案の提示といった一連のプロセスを自動化します。
APM Investigator(Preview)
システム遅延の原因を素早く特定し、対処できるよう支援します。これまで手作業で行っていたプロセスを自動化し、ボトルネックの特定と影響範囲を把握、遅延に共通するパターンを可視化して、原因の推定と解決策の提案までを行います。
Datadogの最新の応用AI機能の詳細については、以下をご覧ください(英語):
https://www.datadoghq.com/product/platform/bits-ai/
Datadogについて
Datadogは、クラウドアプリケーション向けのオブザーバビリティおよびセキュリティの統合プラットフォームを提供しています。DatadogのSaaSプラットフォームは、インフラストラクチャーのモニタリング、アプリケーションパフォーマンスモニタリング、ログ管理、リアルユーザーモニタリング、クラウドセキュリティ、その他多くの機能を統合および自動化し、お客様のテクノロジースタック全体に統合されたリアルタイムのオブザーバビリティとセキュリティを提供します。Datadogは、あらゆる規模の企業、幅広い業界で使用され、デジタルトランスフォーメーションとクラウド移行を可能にし、開発、運用、セキュリティ、ビジネスチーム間のコラボレーションを促進し、アプリケーションの市場投入までの時間と問題解決までの時間を短縮し、ユーザーの行動を理解し、主要なビジネス指標をトラッキングします。
将来の見通しに関する記述
本プレスリリースには、新製品および新機能の利点に関する記述を含め、米国1933年証券法(Securities Act of 1933)第27A条および米国1934年証券取引所法(Securities Exchange Act of 1934)第21E条に規定される「将来予想に関する記述」が含まれています。これらの将来予想に関する記述は、当社の新製品および新機能の利点に関する記述が含まれますが、これらに限定するものではありません。実際の結果は、将来見通しに関する記述とは異なる可能性があり、「リスクファクター」の見出しの下に詳述されているリスクをはじめ、2025年5月6日に米国証券取引委員会に提出したForm 10-Qの四半期報告書を含む米国証券取引委員会への提出書類および報告書、ならびに当社による今後の提出書類および報告書に記載されている、当社が制御できない様々な仮定、不確実性、リスクおよび要因の影響を受けます。法律で義務付けられている場合を除き、当社は、新しい情報、将来の事象、期待の変化などに応じて、本リリースに含まれる将来の見通しに関する記述を更新する義務または責務を負いません。
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