だれひとり困らないくつをつくっている、元てぶくろ屋さんのお話。実話からできた、子どもと一緒に「共生社会」を身近に考える絵本。
そごうさんは、30年以上つづいているてぶくろやさんです。
ある日、幼なじみに「転びにくいくつ」をつくってほしいと頼まれました。
くつ屋さんでさえつくったことのない「転びにくいくつ」を、ようやく完成させたそごうさんでしたが、なぜか浮かない顔……。
「転びにくいくつ」ができても、履けるくつがなくて困っている人が10人にひとりいたからです。
そごうさんは、そのひとりの人の声を大切にしたいと考えました。
香川県の地元企業、徳武産業のひみつが絵本になりました!
総ルビ付きで、小学生から一人で読むことができます。
また、大人と子ども一緒に読むことで、「共生社会」を身近に考えるきっかけになります。
イラストレーターの本田亮さんによる、カラフルであたたかいイラストが特徴的。
読者からの反響続々!
・創作ではなく、わずか30年前の事実を元にした偉人物語(絵本)
てぶくろ工場のそごう社長の所に、友人から相談「おとしよりが転びにくい靴を作って欲しい…」そごう社長と妻のひろこさんは老人ホームを訪問して、何百人という靴で困っている人を観察して、ヒアリングを続けました。試作品を作り、工夫を重ね・・・遂に、転びにくい靴が完成しました。それだけではなく、人それぞれの靴の悩みは違うことにも気づき、「一人ひとりの悩みに合わせる部署」を工場の中につくって、困っている人一人ひとりに向き合えるようにしました。そして、今も、たくさんの人のリクエストに応えて、新しい靴をつくり続けています。 いい話だと感動したところで、最後の後書きにビックリ。なんと著者が、そごう社長とひろこさんのご本人!この絵本は、生きる偉人の物語でした。本職の靴屋さんでも出来ないと言われたことに挑戦し、最初は反対していた工場の人たちにも熱意が伝わり、出来るまで、何年もあきらめずにやり続けた。人のお役に立ちたいという、そごう社長とひろこさんの情熱があったからだと思います。絵本で分かりやすく軽く描かれていますが、実際を思い浮かべ深い感動を覚えました。これは小中学生はもちろんですが、大人にも読んで欲しい一冊だと思います。 素敵な物語をありがとうございます。(書店関係者)
・十河さん夫婦が書いた文は、困った人の助けになりたいという熱意から「転びにくい靴」に取り組む実際にあったお話です。十河さんが考えたアイディアを子どもたちにも理解しやすいような説明があり、工場で働く人たちの絵が細かく描かれています。また、巻末にある十河ヒロ子さんの「見えない力で出来ている靴」という文章は、より具体的に実状が語られていて、支えとなる応援の力に感銘を受けました。一人ひとりの想いに応えてくれる靴やさん、私も心から応援します!(ブロガー)
(Net Galleyに寄せられたレビューより)
書籍情報
『世界でいちばんリクエストのおおいくつ屋さん』
https://www.godo-shuppan.co.jp/book/b630610.html
文 十河孝男、十河ヒロ子/絵 本田亮
□定価=本体1,800+税
□B5変/48ページ
□ISBNコード:978-4-7726-1520-4
□Amazon
□楽天ブックス
https://books.rakuten.co.jp/search?sv=30&v=2&oid=000&f=A&g=001&p=0&s=0&e=0&sitem=9784772615204
著者/イラストレーター/協力者プロフィール
文/十河孝男
徳武産業株式会社 代表取締役会長
1947年、香川県生まれ。高校卒業後、66年、香川相互銀行(現香川銀行)に入行。同銀行で6年間働いた後、手袋会社で勤務。84年、義父が経営する徳武産業に入社し、急逝した義父の後をついで37歳で社長に就任。93年、高齢者福祉施設から転倒予防用のケアシューズの開発を依頼され、2年後の95年に高齢者用ケアシューズ「あゆみ」を完成・販売。2022年、販売累計2,000万足の主力商品になっている。
2020年 第3回日本サービス大賞「経済産業大臣賞」受賞
https://service-award.jp/result_detail03/industry04.html
2021年 第15回製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)「経済産業大臣賞」受賞
https://www.meti.go.jp/product_safety/ps-award/
文/十河ヒロ子
徳武産業株式会社 取締役副会長
1949年、香川県生まれ。徳武産業の創業者・徳武重利の長女。結婚後、夫の海外転勤に帯同。帰国後76年、父親の経営する徳武産業へ入社。経理、製造業務、企画開発での経験を経て84年、取締役に就任。93年より夫である2代目社長の十河と二人三脚でケアシューズ「あゆみ」の開発に取り組み、95年、完成させた。
絵/本田亮
イラストレーター
1983年生まれ。英ノーサンブリア大学グラフィックデザイン科卒業。本の装画や挿絵を中心に、壁画や子ども向けのワークショップ等、さまざまな媒体で活動している。主な仕事に、『3年の星占い』(すみれ書房)、『あたしのクオレ』(岩波少年文庫)、『おはなしごほん』(あかね書房)など。
編集協力/星川安之
公益財団法人 共用品推進機構 専務理事
1980年、トミー工業(株)(現タカラトミー)に入社、障害のある子どもたちの玩具開発に従事。障害の有無にかかわらず共に遊べる共遊玩具から、玩具以外にも共用品・共用サービスを発展普及させるため、1999年、財団法人共用品推進機構を設立し、調査、標準化、各種普及事業を行っている。
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