ディスプレイ広告における新たなアドフラウド(不正広告)被害をSpider AFが検知。その被害額は半年間で約6,200万円と推測
アドフラウド対策ツール「Spider AF(スパイダーエーエフ 以下「Spider AF」)」を提供する株式会社Spider Labs(東京都港区、代表取締役社長:大月 聡子、スパイダーラボズ 以下「Spider Labs」)は、ディスプレイ広告おける新たなアドフラウド(不正広告)被害を発見しました。その被害金額は弊社で確認した中でも推定6,200万円以上(測定期間:2022年1月〜6月)であり、企業は早急な対策が必要と言えます。
- インターネット広告市場とアドフラウドとは
また2024年にはインターネット広告市場は3.3兆円までに拡大することも推測されていると同時に、昨今問題視されているプライバシーの問題や景品表示法・薬機法に違反する誇大広告など多数の問題を抱えています。
その中でも広告詐欺・広告不正の総称であるアドフラウドと呼ばれる問題があります。アドフラウドの代表的な例としては、競合企業からの執拗な広告クリックを受け広告予算を消化させられたり、広告配信面を持っている悪意ある事業者が自社の広告配信面をクリックし広告収入を不正に得ていることなどが挙げられます。2021年後半(2021年7月〜12月)に弊社が検知した数値から年間1,000億円以上の被害があったと弊社は考えております。アドフラウドは反社会勢力の収入源になっていることもあることから、認知度はまだまだ低いものの重要な社会課題といえます。(※4)。
※1 2021年日本の広告費(https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0224-010496.html)
※2 2020年度のインターネット広告市場規模は約2.1兆円、2024年度には約3.3兆円まで拡大を予測(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2839)
※3 電通 調査レポート「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0309-010503.html)
※4 Hewlett Packard Enterprises,”The Business of Hacking”, May 2016(http://static.politico.com/b9/55/4e3ce4cc41d88401e264dcacc35c/hpe-security-research-business-of-hacking-may-2016.pdf)
- 検知したディスプレイ広告における不正とは
Spider AFが検知した不正広告配信面(イメージ)
Spider AFではディスプレイ広告におけるアドフラウドを検知しました。
アドフラウド実行者は、上記のような似たレイアウトのページを100サイトほど作成し、それら全てに広告配信面を設置。アドフラウド実行者はこの配信面で広告のクリックと不正CVを引き起こし、配信面の価値を高めて広告費を不正搾取していました。
その被害総額は金額は2022年1月から6月の期間、弊社が確認した中でも推定6,200万円以上と計測しております。この不正な手法は、競合の広告費を成果に繋がらない形で消化するのではなく、運営するサイト経由で広告費を悪意のある第三者が搾取する目的で行われた可能性が極めて高いです。反社会勢力に限らず、こういった手法により健全な企業の資金が、不特定多数の悪意を持った第三者の手に渡ることは大きな社会問題だと弊社は考えております。
ある弊社クライアント様では、上記配信面にて平均CVRが90%以上という異様な数値で推移。このサービスの特性上高い、CVRの配信面に予算を多く割り振るためCPCも高騰し、その不正金額は1サイトにつき20万円以上の被害が発生しておりました。
現在、Spider AFを導入したことで上記の配信面を検知・ブロックしています。しかしながら時期によっては同様の不正が新たに発生し、被害を検知しております。
以上のことからディスプレイ広告を運用している企業様は、実際にアドフラウド被害にあっているかどうか、アドベリフィケーションツールを用いて検査が必要と言えます。
- Spider AFの検知結果を元に不正被害額のほとんどが返金
デジタル広告を運用しており、異様な広告のCPCが以上に高騰していたり、CVRとCTRとのバランスがおかしいと感じる企業様は、ログデータを活用して返金申請も可能となりますので、一度Spider Labsまでお問い合わせください。
- Spider AFについて
そして、Spider AFはTAGの日本版といえるJICDAQの無効トラフィック対策認証も取得しております。JICDAQの認証取得によって、我々はグローバルスタンダードを保持し、日本市場の不正対策のリーディングカンパニーとして広告業界の健全化に取り組んでまいります。
また、2018年12月には日本初の複数事業者でブラックリストを共有する「SHARED BLACKLIST (シェアードブラックリスト、以下SBL)」の提供を開始しました。SBLは、自社またはサービスにおいて収集したアドフラウドの情報を共有することに賛同した事業者のみが共有できるブラックリストで、各社が一丸となって広告業界の健全化を目指す、新たなアドフラウド対策です。
導入方法はとても簡単。ホームページ上より登録を行い、タグを発行することで最短5分でアドフラウド対策が可能となります。(https://jp.spideraf.com/sign-up )
また、Spider AFを使うことにより無駄な広告費や工数を削減できた事例が続々と公開されております。詳しくは弊社HP、各事例をご覧ください。(https://jp.spideraf.com/media/use-cases)
※5 【アジア初】デジタル広告業界への信頼を高める世界最高水準の認証機関TAGの不正防止部門で認証を取得
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000031981.html)
- 株式会社Spider Labsについて
URL:https://jp.spideraf.com/about-us
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社Spider Labs PR/ 担当:小鹿
E-mail:pr@spideraf.com
Tel:03-6419-7946
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