インボイス開始直後アンケート番外編｜フリーランスと副業の違い｜制度の廃止希望はフリーランスが3倍多く、制度開始後の悪影響もフリーランスが2倍多い
フリーランスと副業の比較調査レポート。SOKUDAN会員のフリーランス・副業人材対象
SOKUDAN会員のフリーランス・副業人材を対象に実施した「インボイス制度開始後の実態調査アンケート」の調査結果をお知らせします。今回は番外編として「フリーランス」と「副業人材」の比較調査レポートをお送りします。
実施の背景
この度、2023年10月1日よりインボイス制度が開始されました。本制度はフリーランス・副業人材の皆様に大きな影響を及ぼすものとなっており、これまで制度開始前の状況を聞くアンケートは多数ございましたが、開始後のリアルな現状をお伝えするアンケートはまだ少ないため、この度SOKUDAN登録ユーザー様のご協力のもと、「インボイス開始直後アンケート」を緊急実施いたしました。今回は「フリーランス」と「副業人材」の比較調査の結果を報告します。
■配信内容
第1弾：インボイス制度「登録者」の調査結果（https://magazine.sokudan.work/post/cBEY8Xhq）
第2弾：インボイス制度「未登録者」の調査結果（https://magazine.sokudan.work/post/2WzFtpCl）
第3弾：「登録者」と「未登録者」の比較結果（https://magazine.sokudan.work/post/uCfjVizQ）
番外編1：「免税事業者」と「課税事業者」の比較結果（https://magazine.sokudan.work/post/vaOJRqTY）
番外編2：「フリーランス」と「副業」の比較結果（本記事）
番外編の調査結果はこちら
https://magazine.sokudan.work/post/ox71yJwc
調査サマリー
制度開始後の悪影響は、フリーランスが2倍以上多い
制度の廃止希望は「強くそう思う」フリーランスが3倍多い
制度の廃止希望は「あまり思わない」副業が27倍多い
フリーランスは、取引拒否された場合も「登録しない」が副業の3倍多い
インボイス制度の登録は12%フリーランスが多い
あなたは現在、インボイス制度の登録をしていますか
→ 「登録した」12%フリーランスの方が多い
相違点は、「登録した」の回答が、11.9%もフリーランスの方が副業よりも多い点です。フリーランスはインボイス制度の影響が本業に直結するため、この様な結果になったと考えられます。
「拒否された経験はない」と回答した方に質問です。今後拒否されたら登録しますか？
→ 「登録しない」フリーランスが3倍以上も多い
相違点は、「登録しない」の回答が、副業よりフリーランスの方が3倍以上も多い点です。
また、「すぐに登録・登録検討する」の合計が、フリーランス48.7%に対し、副業は58.9%と10%高い結果となりました。
フリーランスの方が登録による経済的な負担が高い可能性が多いため、この様な結果になったと考えられます。
今後インボイス制度を廃止して欲しいと思いますか？
→ 「強くそう思う」フリーランスの方が約3倍も多い
相違点は、「強くそう思う」の回答が、フリーランス65.5%に対して、副業21.9%と約3倍の差があった点です。
副業は、「どちらでもない」「あまり思わない」「全く思わない」という回答が、より高い割合を占めています。
先程と同様に、フリーランスの方が登録による経済的な負担が高い可能性が多く、廃止を希望する声が大きくなったと考えられます。
インボイス制度開始後、あなたの売上や利益に与える影響がありましたか？
→ 「悪影響があった」フリーランスが2倍多い
相違点は、「売上や利益に悪影響があった」が、2倍以上もフリーランスの方が副業よりも多い点です。
「特に影響はない」が両者とも半数を占めますが、副業の方が約20%多い結果となりました。
あなたはインボイス制度の内容をどれくらい理解していますか？
→ 全体的な理解度はフリーランスが高い
相違点は、「完全に理解している・大体の内容は理解している」を合わせると、フリーランス70.9%に対して、副業は61.2%と約10%の差がある点です。全体的な理解度も、フリーランスの方が高い結果となりました。
調査概要
時期：2023年10月14日〜10月31日
対象：SOKUDANに会員登録している個人（フリーランス・副業人材）
方法：SOKUDAN登録者へのアンケート調査
「あなたはフリーランス、もしくは副業として活動していますか？」と質問
有効回答数：257名（フリーランス：207名 副業：50名）
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