リケンテクノス 2025年度~2027年度 新3ヵ年中期経営計画「One Vision, New Stage 2027」策定および長期ビジョン/マテリアリティ見直し
リケンテクノス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:常盤 和明)は、2025年3月24日開催の取締役会において、2025年度(2026年3月期)~2027年度(2028年3月期)にかけての新3ヵ年中期経営計画「One Vision, New Stage 2027」および長期ビジョン/マテリアリティの見直しを決議いたしましたので、お知らせいたします。
1.新3ヵ年中期経営計画 経営方針
新3ヵ年中期経営計画は、「One Vision, New Stage 2027」を経営方針とします。
全社一丸となって共有するグローバルな長期ビジョンと、長期ビジョンに新たに追加した10年後のありたい姿に向けて、ステージを変えて更なる高みを目指していくことを示しています。
2.経営指標
最終年度(2028年3月期)の連結目標数値を、以下の通りとします。
売上高1,500億円、営業利益120億円、経常利益120億円、当期純利益65億円
ROS 8%、ROE 10%、ROIC 11%、EBITDA 170億円
3.戦略/施策

新3ヵ年中期経営計画においては、「稼ぐ力」の伸長と「サステナビリティ」を2本の柱として注力し、あわせて財務戦略/ステークホルダーコミュニケーションに取り組んでいきます。
稼ぐ力:3つの戦略
(1) Global One Company
(2) 顧客の期待の先を行く
(3) 新規事業/新製品への挑戦
(1) Global One Company
前3ヵ年中期経営計画で推し進めてきた「グローバル経営の深化とシナジー」から更に一段ステージを上げ、Global One Companyとしてグローバルな一体運営を目指します。ASEAN重視の方向感は変わらない一方、日本国内における成長投資も重視していきます。
グローバル市場で日系企業のみならず非日系企業への拡大にも注力していきます。
(2) 顧客の期待の先を行く
前3ヵ年中期経営計画で掲げた本戦略を引き続き推し進めていきます。顧客の期待の先を行くために、顧客の先の市場の理解も深め、より良い最適な提案をできるよう、情報収集力・分析力、そして何よりそれらを可能とする人材の育成に力を入れていきます。
技術・製造・品質管理・購買が一体となってより最適かつ迅速に提案を行うため、新たに「ものづくり統括本部」を立ち上げます。新たな組織の下で、顧客にとって最適な製品を迅速に提案/提供できるよう、一丸となって取り組んでいきます。
MI、DX等これらを支える投資にも注力していきます。
(3) 新規事業/新製品への挑戦
前3ヵ年中期経営計画で進めた産学共同の取り組みを更に進め、これまでの取り組みの中から新3ヵ年中期経営計画期間中に新たな事業を立ち上げます。
新たに立ち上げる「ものづくり統括本部」の下、市場が求める新製品の開発に従来以上に注力し、当社事業ポートフォリオに占める新製品の割合を向上させます。
投資/株主還元
これら稼ぐ力の伸長を支える投資を行っていきます。
基盤投資に加え、能力増強/省力化/省人化等の「成長投資」、インオーガニックな成長/新規事業への取り組み/気候変動対応等の「戦略投資」に注力していきます。
また、設備投資・DX投資と並び研究開発投資にも注力していきます。人的資本投資関連施策を進めるとともに、特に従業員エンゲージメントの向上に力を入れていきます。
株主還元につきましては、現在の配当方針「連結配当性向35%程度を一つの目途としたうえで、今後の事業投資・自己資本の充実等も勘案し、安定的な配当を行う」を引き続き維持するとともに、必要以上の自己資本を持たないことを基本方針として更なる株主還元に努めます。

事業ポートフォリオ
新3ヵ年中期経営計画においては、自動車用成形部材(TR)、医療用市場(DH)、食品包材(DH)、ASEANを中心とした電力・産業電線(EL)、情報通信/モビリティ/ロボット/FA(EL)等の重点分野を特に拡大していきます。
なお、当社は、コンパウンド・フイルム・食品包材の3つの事業領域において、日本国内のみならずASEAN/北米/中国等の各地域で市場セグメント別に多様な分野で活動しています。各セグメントの重点分野の製品は、対応する事業領域内で基本的な生産設備を共有しています。引き続き各セグメントにおいて最適なマーケティングターゲットを追求することで、ポートフォリオの最適化を図り成長・拡大していく所存です。

注) TR = トランスポーテーションセグメント
DH = デイリーライフ&ヘルスケアセグメント
EL = エレクトロニクスセグメント
BC = ビルディング&コンストラクションセグメント
サステナビリティ
前3ヵ年中期経営計画の戦略4として掲げた「環境/社会課題解決への貢献」については、新3ヵ年中期経営計画においては「稼ぐ力」の各戦略と並ぶ大きな柱として捉え、脱炭素をはじめとする環境関連対応やガバナンス/リスクマネジメントの高度化に取り組んでいきます。特にこれらの取り組みが中長期的な企業の存続にかかわる永続性に関する課題であり、株主資本コストの低減につながるものと認識しており、着実に取り組んでいきます。
財務戦略
新3ヵ年中期経営計画においては「価値創造するバランスシート」に向けた改革に取り組みます。現預金の圧縮、Cash Conversion Cycleの改善等のバランスシートの構造改革を行います。投資有価証券についても保有意義を検証の上、圧縮していく方針です。
3年間の営業キャッシュフローに加え、これらで捻出したキャッシュによって、成長/戦略投資および株主還元等に取り組んでいきます。
ステークホルダーコミュニケーション
新3ヵ年中期経営計画における以上の取り組みについて、ステークホルダーの方々にご理解をいただけますよう、IR/SRをはじめとして対外的な発信を強化していく所存です。当社に投資いただける株主の方々のすそ野を広げていく取り組みも行っていきます。
4.長期ビジョン
今般、新3ヵ年中期経営計画策定とあわせ、長期ビジョンの見直しを行いました。
従来掲げてきた「すべての生活空間に快適さを提供するリーディングカンパニーを目指して」は引き続き長期ビジョンとして追求しつつ、10年後をイメージした「ありたい姿」として、以下の3点を定めました。
すべての生活空間に快適さを提供するリーディングカンパニーを目指して
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新しい発想とアプローチで、「ものづくり」と「価値創造」を実現する
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社会・環境の変化に柔軟に対応し、サステナブルな社会に貢献する
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従業員一人ひとりが「やりがい」「誇り」を持ち、共に「成長」する
これら3つの「ありたい姿」は、それぞれ「市場/顧客に対して」「社会に対して」「従業員に対して」の観点から、当社役員/部長/課長/係長の各層における約1年にわたる議論を経て定めたものです。

5.マテリアリティ
長期ビジョンの見直しに伴い、マテリアリティについてもあわせて見直しを行いました。

長期ビジョンとして新たに追加した「ありたい姿」を反映し、「従業員エンゲージメントの向上」を加えたほか、複数項目において位置付けの再整理を行いました。
新3ヵ年中期経営計画・長期ビジョン/マテリアリティの詳細につきましては、2025年5月20日に予定している「2025年3月期 決算・経営概況説明会」にてご説明いたします。
リケンテクノスグループ一同、新3ヵ年中期経営計画「One Vision, New Stage 2027」および長期ビジョンの下で価値創造に努め、更なる飛躍を目指し挑戦し続けてまいります。
▼東証適時開示内容は、こちらから
https://www.rikentechnos.co.jp/ir/news/
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