~クラシエの漢方×子育て~ 漢方薬は子どもにもおすすめ?“夏かぜ”の季節に向けて「子どもと漢方薬」について解説
20代の母親は子どもの漢方服用にポジティブな姿勢が明らかに
1. 20代の母親の6割が「子どもに漢方薬を服用させたことがある」 と回答
2. 30代・40代の母親は子どもに漢方薬を服用させた経験はないが、漢方薬に興味あり!?
3. 子どものかぜと漢方薬について解説
漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品株式会社では、1年間を通して季節や流行に応じた漢方情報を発信してまいります。今回は、小学生の子どもを持つ20代~40代の母親を対象に子どもの漢方薬服用に関する実態調査(※1)を実施しました。
5月・6月は子どもの“夏かぜ”が流行し始める季節です。子どもは大人に比べて免疫が弱く、体調を崩しやすいといわれています。親子での感染を防ぐためにも、子どもの些細な体調変化に対応してあげることが大切です。そこで、今回は母親に子どもの漢方薬の服用経験や服用意向、お悩みなどを調査し、おすすめの子どもでも飲みやすい漢方薬についてご紹介します。
20代の母親の6割が「子どもに漢方薬を服用させたことがある」 と回答
まず、子どもの漢方薬服用経験について尋ねたところ、「子どもに漢方薬を服用させたことがある」と回答した母親は約4割となりました。また、母親の年代別で比較したところ、20代では6割を超え、30代、40代よりも2倍近くの割合で母親が子どもに漢方薬を服用させた経験があるという結果になりました。この結果から、20代の母親は漢方薬に好意的であることが分かります。
30代・40代の母親は子どもに漢方薬を服用させた経験はないが、漢方薬に興味あり!?
次いで、子どもに漢方薬を飲ませたいと思うかと尋ねたところ、46.3%の母親が「飲ませたい」と回答しました。この結果から、子どもの服用薬として漢方薬を選択したい母親は一定数存在することが分かります。また、前問と同様に20代の母親は漢方薬の服用に好意的な傾向がみられました。さらに、30代・40代では「子どもに漢方薬を服用させたことがある」と回答した人は3割程度に留まった一方で、「漢方薬を飲ませたい」と回答した人は4割に上ったことから、30代・40代の母親の中で、子どもに漢方薬を服用させた経験はないが、漢方薬を飲ませたい人がいることが考えられます。
※1調査概要
○調査対象:全国の20代~40代の小学生の子を持つ母親400名(有効回答数)
○調査期間:2024年4月26日
○調査方法:インターネットアンケート/クラシエ調べ(クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)
「子どもが漢方薬を飲んでくれるのか不安」が最も多い悩みに
子どもが漢方薬を服用する際の悩みや疑問について尋ねたところ、約5割の母親が「漢方薬を飲んでくれるか不安」と回答しました。次いで、「副作用が無いか」「適切な処方(種類)が分からない」という回答が多くみられました。
子どものかぜと漢方薬について解説
かぜには夏に流行る「夏かぜ」と冬に流行る「冬かぜ」がありますが、実は原因や症状が異なります。ここでは、季節によって異なるかぜの違いと子どものかぜで気をつけたい症状についてご紹介します。
<夏かぜと冬かぜの違い>
夏かぜは主にアデノウイルスやエンテロウイルスが原因となることが多く、経口感染や接触感染が多いため、腹痛や下痢、のどの痛みなどが特徴的な症状です。夏かぜの病原体は手を介して目や鼻、口を通して体内に侵入するので、「夏かぜ」は手洗いが最も大事な予防方法になります。一方、冬かぜは鼻水や咳などの症状がみられるため、飛沫感染が多いです。飛沫感染を全て防ぐことは難しいですが、マスクの着用や人混みを避けることで予防することができます。中でも、咳と発熱は子どもの症状として多くみられるため、注意が必要です。
<漢方における子どもの「咳・発熱」の考え方>
漢方では、「肺」は呼吸器としての働きのほか風邪などの感染症から身体を守る働きをしていると考えます。
子どもは発育の途上であり臓腑も未熟であるため、身体を守る働きが弱く、外からの刺激(寒暖差・ウイルス・細菌など)に敏感で病気になりやすいという特徴があります。また季節の変わり目では、薄着で活動することも多く気候の変化に対応することが出来ないため病気にかかるきっかけとなってしまいます。
●咳が起こる理由
外からの刺激によって呼吸器に失調が生じ、空気の出し入れ(呼吸)のバランスが崩れることで引き起こされます。
●発熱が起こる理由
外からの刺激と、自分自身の身体を守る力のバランスが崩れることで引き起こされます。また年齢が低いほど、体温調節の機能も未熟なため発熱しやすく、高熱を出しやすいと言えます。
<子どもの薬選びについて>
厚生労働省は2019年に、子どもの咳薬の主な成分であったコデイン類の入っている医薬品の12才未満の小児への使用を禁止しました(※2)。これを受け、今まで以上に「子どもが飲める薬」に関心が集まり、身体を本来の状態へと自然に促すことを目的に使われる漢方薬は注目されるようになりました。漢方薬は自然由来の生薬でできていることや、コデイン類や子どもには気になるカフェインも含まれていないという魅力があります。漢方薬の味とにおいに苦手意識の高い子どもも多いかと思いますが、近年では、従来の漢方薬のイメージとは異なる、“子どもでも飲みやすい漢方薬”が続々と登場しています。
※2 厚生労働省. 「【厚生労働省 通知・事務連絡】コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩又はトラマドール塩酸塩を含む医薬品の「使用上の注意」改訂の周知について」より. 2019年7月9日. (https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000527209.pdf)
クラシエ薬品の「子どもでも飲みやすい漢方薬」のご紹介
クラシエ薬品より、薬が苦手な子どもでも飲みやすい漢方薬をご紹介します。
<かぜのひきはじめや鼻かぜには葛根湯!>
葛根湯KIDS(かっこんとう)
「体がゾクゾクする」という症状は、体内に入り込んだウイルスと戦うために、体が体温を上げようとした結果、現れるものです。体は発熱することで、ウイルスと戦いかぜを治そうとします。「葛根湯」は、体を温めて発熱を助けることで免疫力を高めてかぜを改善する処方です。発熱によりウイルスが弱ったことを察知すると、今度は発汗させて熱を下げます。体が治そうとする力に沿ったはたらきに合ったメカニズムで、かぜを改善していきます。
★3か月の乳児から服用できます
(※1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください)
①黒糖風味
飲みやすさを考慮した黒糖風味の子ども向けの葛根湯。お湯に溶かして飲むこともできます!
②植物由来成分
有効成分・添加物の全てが植物由来成分で、香料・着色料・人工甘味料などを使用していません。
③スティック包装
保管に便利なスティック包装のため、常備薬として急な子どものかぜのひきはじめにも対応できます。
葛根湯KIDS
【第2類医薬品】
希望小売価格:836円/3日分(税込)
効能:体力中程度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
<顔を真っ赤にして咳込む子どもへ>
こども咳止め漢方ゼリー
激しい咳は、体に熱を持ち炎症を起こしていると考えられます。こども咳止め漢方ゼリーに含まれる「五虎湯(ごことう)」は、体を冷ますことで、気管支の炎症を抑え、咳を鎮める働きがあるため、呼吸を楽にします。その作用から、激しい咳や、痰が絡んだりする症状等に適応します。
★2才から服用できます
①グレープ風味ゼリー
薬が苦手な子どもでも飲みやすいグレープ風味のゼリータイプです。つるんと簡単に服用することができます。
②ノンカフェイン・ノンコデイン
12才未満の小児への使用を禁止されているコデイン類や、摂取が気になるカフェインは入っておりません。
③1回1包の飲み切りタイプ
1回1包の飲み切りタイプのため、服用量の心配もいりません!個包装なので、持ち運びにも便利です。
こども咳止め漢方ゼリー
【第2類医薬品】
希望小売価格:990円/2日分(税込)
体力中等度以上で、咳が強くでるものの次の諸症:咳、気管支ぜんそく、気管支炎、小児ぜんそく、感冒、痔の痛み
クラシエ薬品について
クラシエ薬品は漢方のプロフェッショナルとして、半世紀以上にわたり日本に暮らす人々の健康で豊かな暮らしをサポートしてきました。漢方薬を中心に一般用医薬品から医療用医薬品まで自社一貫体制の下で幅広く提供しています。
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化している社会の状況を受けて、クラシエ薬品は漢方事業における医療用分野と一般用分野の連携を強め、「クラシエの漢方」として事業一体で漢方薬を通じた健康価値の提供を高めていくことに挑戦していきます。
漢方を通じて、日本に暮らす人々が自らの健康を総合的に見つめ、理想とする健康的な暮らしをつくることをサポートしていきます。
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