パラスポーツを通じ、「夢」や「目標」を持つ力を学ぶ「あすチャレ!School」コロナ対策プログラムで、2020年9月から本格的に再開

開始5年目にして1000校達成!15万人が受講!

 公益財団法人日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ、会長 山脇康)が主催するパラスポーツ体験型出前授業「あすチャレ!School」(協賛:日本航空株式会社/JAL)は2020年10月20日付でプログラム実施校数が1,000校に達し、受講者数も15万人を超えました。

2016年4月よりスタートした本プログラムは、パラアスリートから学ぶパラスポーツ体験型出前授業として、デモンストレーション・パラスポーツ体験・講話の3部から構成される90分間のプログラムを通じ、児童生徒たちに学びと気づきの機会を提供しています。2017年より、講師やスタッフの航空機での移動や競技用具等の空輸など各種輸送をJALが全面的にサポートし、2019年2月に全国47都道府県でのプログラム実施を達成、同7月にはシンガポールの日本人学校にて本プログラムを実施しました。
今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、一時プログラムを休止しておりましたが、実施に関するガイドラインを新たに設け、体育館の広さに応じて実施人数の制限や通常のパラスポーツ体験プログラムを一部変更し、体験する児童生徒の接触が少ないプログラムにて9月より本格的に再開しています。

2020年10月20日 京都市立七条中学校(永尾講師)2020年10月20日 京都市立七条中学校(永尾講師)

これまでに本プログラムを実施した学校の児童生徒からは「失敗しても大丈夫だと思えるようになった」「困っている人がいるときには積極的に声をかけています」などの感想が寄せられており、2020年度からの新しい学習指導要領で重視される「主体的・対話的で深い学び」につながるプログラムのひとつとして、今後も多くの学校で活用してもらうことを期待しています。

  • 担当者インタビュー

「あすチャレ!School」講師の想い

根木慎志(車いすバスケットボールプログラム講師/「あすチャレ!」プロジェクトディレクター) 

(写真は2019年7月シンガポール日本人学校訪問時の様子)(写真は2019年7月シンガポール日本人学校訪問時の様子)

2016年4月の時点ではパラリンピックやパラスポーツの情報も少なく、どれくらいの要望があるかもわからず手探り状態でプログラムをスタートしたのですが、講師もスタッフも増え、JALさんにも協賛いただくなど、関わってくださったみなさんのおかげで4年間続けられ、立ち上げ時に掲げた目標のひとつである2020年に1,000校訪問という節目を迎えることができました。このプログラムを評価していただいた証としてありがたく受け止めるとともに、受講した子どもたちが東京大会のボランティアになるなど、その後のチャレンジにつながっていることを大変うれしく思います。

 

参考記事:「子どもたちにパラスポーツの迫力を」。新事業「あすチャレ!School」を記者発表(パラサポWEB)
https://www.parasapo.tokyo/topics/1040
 

永尾嘉章(パラ陸上(レーサー)プログラム講師) 

素直な子どもたちに会えてうれしかったです。僕の場合は「あきらめないこと」が講話のテーマで、具体的に話すことを意識しています。競技を通じて学んだことをスポーツの場面だけではなく、生きていくうえで大事なことという角度からとらえ、スポーツに取り組んでいる生徒はもちろんですが、たくさんの子どもたちに伝えたいと思って全国の学校を訪問しています。現役の頃は自分のためだけの競技生活でしたが、時間がたった今、その経験が皆の役に立つということにやりがいを感じます。子どもたちがスポーツなどで有名になり「あすチャレ!School」を思い出してくれるとうれしいです。これからも呼んでいただけたら全国に行きます。

実施校の先生が語る「申し込みの理由」
野川理歩先生(京都市立七条中学校) 

オリンピック・パラリンピック教育推進校であり、保健体育科での調べ学習と実際に見て体験することをリンクさせて子どもたちの学びを深めたく「あすチャレ!School」に申し込みました。また、人権学習の今年度のテーマを「共生」と設定しているため、生徒たちには色々な角度から物事をとらえ、考えて欲しいと願っており、大人が教え込むのではなく、子どもたちの内面から沸き起こることを「学び」につなげていきたいと思っています。今日は1000校目になれてとてもうれしいですし、他の学年でも申し込み、継続して学習していく予定です。

受講した生徒の感想
実際にレーサーに乗りましたが、曲がるところのコントロールが難しかったです。自分も陸上競技をやっているので、永尾さんの「あきらめない」という講話が印象に残りました。パラスポーツやパラリンピックについて、今日知ったことがあるので注目してみたいと思います。

協賛企業の声

佐藤好様(日本航空株式会社ブランドコミュニケーション・東京2020オリンピックパラリンピック推進部)

本日「あすチャレ!School」1,000校達成の瞬間をパラサポの皆さんとともに迎えられたことを大変うれしく思います。今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響があり、開催できるか不安でしたが、子どもたちにパラスポーツのリアルな体験の場を届けたいという強い想いで、皆で協力してプログラム内容など工夫を重ね、再開をすることができました。パラアスリートが競技する姿を実際に「見て・体験して・応援」し、交流することのできるこの「学びの場」を、今後とも力を尽くして提供していきたいと思います。

  • あすチャレ!School について

講師紹介


​根木 慎志(ねぎ しんじ)
【車いすバスケットボールプログラム】
シドニーパラリンピック男子車いすバスケットボール日本代表キャプテン
日本財団パラリンピックサポートセンター「あすチャレ!」プロジェクトディレクター




 


神保 康広(じんぼ やすひろ)
【車いすバスケットボールプログラム】
パラリンピック男子車いすバスケットボール元日本代表(4大会出場)





 


永尾 嘉章(ながお よしふみ)

【パラ陸上(レーサー)プログラム】
パラリンピック日本人最多となる7大会出場
アテネパラリンピック日本選手団主将、4×400m(T53/54クラス)銅メダル獲得
100m、200m(T54クラス)日本記録保持者



 

加藤 正(かとう ただし)
【車いすバスケットボールプログラム】
パラリンピック夏冬合わせて5回出場のマルチアスリート





 


橘 貴啓(たちばな たかひろ)
【車いすバスケットボールプログラム】
車いすバスケットボールチーム
「NO EXCUSE」現役プレーヤー




 


菊池 隆朗(きくち たかあき)
【車いすバスケットボールプログラム】
車いすバスケットボールチーム
「NO EXCUSE」現役プレーヤー
 

 


 

  • コロナ対策について

2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、開催を予定していた学校での延期・中止が相次ぎましたが、「新型コロナウィルス感染症に対応したガイドライン」(QRコード参照)を策定し、これまで以上に実施希望校との連携を深め、安心、安全に配慮した準備を整え、プロジェクトを再開しています。

 

  • プログラム概要

​■プログラム構成: デモンストレーション・パラスポーツ体験・講話の3部から構成される90分間プログラム
■実績:2016年4月のスタートから2020年10月20日までに1,000校(153,441名)が受講
2016年度:116校(18,575名)    2017年度:263校(42,741名)  2018年度:296校(46,253名)
2019年度:287校(41,889名)    2020年度:38校(3,983名)*10/20時点
■協賛:日本航空株式会社
講師やスタッフの航空機での移動や競技用具等の空輸など各種輸送を全面的にサポート。北海道や沖縄まで日本全国だけでなく、海外での実施も可能となりました。また各地のJALスタッフが運営のサポートを行います。
■取材について
都内を始め、全国で定期的に開催をしております。
ご取材希望がございましたら下記パラサポPR事務局までお問い合わせください。
あすチャレ!School公式サイト https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/school/

  • 日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)について

「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンに、パラスポーツを通じて、一人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)社会の実現を目指しています。

設立以来、パラリンピック競技団体の運営支援をはじめ、パラアスリートや障がいのある当事者と一緒に知る、学ぶ、体験する、パラスポーツを活用したD&Iプログラムを展開し、2019年にはスポーツ庁長官表彰を受賞しました。
パラサポ公式サイト https://www.parasapo.or.jp/

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会社概要

URL
https://www.parasapo.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル4F
電話番号
03-6229-3721
代表者名
山脇康
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年05月