三浦工業株式会社によるコベルコ・コンプレッサ株式会社の株式取得(合弁会社化)を伴う株式会社神戸製鋼所と三浦工業株式会社による資本業務提携に関する基本合意書締結のお知らせ
株式会社神戸製鋼所(以下「神戸製鋼所」といい、神戸製鋼所を含むグループ会社を総称して「KOBELCOグループ」といいます。と三浦工業株式会社(以下「三浦工業」といい、三浦工業を含むグループ会社を総称して「ミウラグループ」といいます。)は、それぞれ本日付の取締役会において、汎用圧縮機(※1)事業に関する資本業務提携(以下「本資本業務提携」といいます。)に向けて具体的検討を進めることに関し、基本合意書を締結することを決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
(※1)汎用圧縮機とは、プラント等に使用される大型のプロセスガス圧縮機を除く、機械製品の製造工場や空圧工具等で使用される中小型の空気圧縮機を中心とした圧縮機をいいます。
(右:株式会社神戸製鋼所 代表取締役社長 山口貢)
(左:三浦工業株式会社 代表取締役社長執行役員CEO 宮内大介)
1.資本業務提携の理由
神戸製鋼所及び神戸製鋼所の完全子会社であるコベルコ・コンプレッサ株式会社(以下「コベルコ・コンプレッサ」といいます。)が行っている汎用圧縮機事業は、日本国内及びアジア地域において高いシェアを有しており、あらゆる産業へ高品質な圧縮空気を安定供給してまいりました。
三浦工業は、日本国内において省エネ、環境負荷低減に配慮したボイラを業界に先駆けて提案することでお客様から高い評価を受けており、特に産業用貫流ボイラ市場ではNo.1のシェアを有しています。
神戸製鋼所と三浦工業は、2008年より蒸気を動力源にして圧縮空気を作り出す蒸気駆動式圧縮機の共同開発を行い、その後、蒸気発電機及び排熱回収圧縮機といった製品を展開しております。特に、空気圧縮機の排熱をボイラへ活用することで、ボイラ稼働に必要な消費エネルギーを大幅に削減することが可能となっております。
神戸製鋼所と三浦工業は、蒸気と空気の分野で培った技術を組み合わせたユーティリティ機器を供給することにより、お客様の更なる省エネルギー化及びこれに伴うCO2削減を実現することができます。具体例として、代表的な機種において、ランニングコスト:36%削減及びCO2:36%削減が可能です。そして互いの販売・メンテナンス網を活かしたワンストップサービスの実現に向け取り組んでまいります。
これまで、神戸製鋼所と三浦工業は資本関係を持たない形での業務提携を行ってまいりましたが、空気と蒸気という同じユーティリティを扱う両社が「2.資本業務提携の内容」に記載の提携を通じて、互いのリソースを更に有効に活用することで、上記シナジーを発揮し、両社の競争力強化を推進することができると考えるに至りました。そこで、神戸製鋼所及び三浦工業は本日、基本合意書を締結することをそれぞれ決定いたしました。
神戸製鋼所及び三浦工業は、本資本業務提携が実現することは、コベルコ・コンプレッサが今後アジアを代表する汎用圧縮機メーカーとして更に成長していくための端緒となるものと考えております。
KOBELCOグループは、多様な事業を営む企業としての特徴を活かし、日本国内だけでなく中国や東南アジアを中心とする海外においても、お客様のニーズに合わせた、CO2の排出を抑えた、効率的なユーティリティの提供を行ってまいります。これらの技術を通じて、日本政府が宣言した2050年カーボンニュートラルに向けたグリーン社会へ貢献することがKOBELCOグループの使命です。これまでもこれからも、KOBELCOグループは、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界」を実現するために「個性と技術を活かし合い、社会課題の解決に挑みつづけ」ます。
また、ミウラグループは、蒸気ボイラを核として熱、水処理及び環境科学の分野で事業を展開し、未利用熱の有効利用を含めた熱や水の有効利用を通して工場全体のエネルギーシステムを効率化する提案や商品の提供を行ってまいりました。今後も温室効果ガス排出量の削減や省エネルギーなどの世界的課題に対して、環境負荷低減につながる革新的な商品やシステムを創り出してまいります。ミウラグループは、日本国内だけではなく世界のお客様のベストパートナーを目指して、「熱・水・環境の分野で、環境に優しい社会、きれいで快適な生活の創造に貢献します。」という企業理念実現のために、これからも取り組んでまいります。
2.資本業務提携の内容
(1)神戸製鋼所が営む汎用圧縮機事業の合弁会社化
現在、神戸製鋼所において汎用圧縮機の製造事業を、コベルコ・コンプレッサにおいて汎用圧縮機の販売事業をそれぞれ行っておりますが、この度、神戸製鋼所において行っている汎用圧縮機の製造事業を、コベルコ・コンプレッサに対して吸収分割し(以下「本吸収分割」といいます。)、汎用圧縮機事業をコベルコ・コンプレッサに集約いたします(本吸収分割の概要については、神戸製鋼所が本日公表した「会社分割(簡易吸収分割)による当社完全子会社への汎用圧縮機事業の承継に関するお知らせ」をご参照ください。)。
その上で、三浦工業がコベルコ・コンプレッサの株式の49%を取得し(以下「本株式取得」といいます。)、コベルコ・コンプレッサを神戸製鋼所及び三浦工業の合弁会社とする予定です。
上記のように汎用圧縮機事業を集約したコベルコ・コンプレッサを合弁会社とすることを通じ、神戸製鋼所及び三浦工業との間で、汎用圧縮機事業を中心とした施策を実行し、「1.資本業務提携の理由」に記載の各シナジーの実現を目指すことを企図しております。
(2)コベルコ・コンプレッサの概要
3.資本業務提携の当事会社
(1)神戸製鋼所
(2)三浦工業
4. 日程
【基本合意書締結日】2021年3月5日
【最終契約締結日】2021年5月中(予定)
【本吸収分割効力発生日】2021年円7月1日(予定)
【本株式取得】2021年10月中(予定)
【本資本業務提携の開始】2021年10 月中(予定)
(注)上記日程は、今後の神戸製鋼所及び三浦工業との間の協議や本資本業務提携に係る国内外の競争法当局によるクリアランスその他の法令上必要となる関係当局の許認可等の内容により変更される可能性があります。変更すべき事象が生じた場合は速やかにお知らせいたします。
5. 今後の見通し
本資本業務提携等の協議の進捗に応じ、今後の神戸製鋼所及び三浦工業のそれぞれの業績
に与える影響等について開示すべき事項が発生した場合は、速やかにお知らせいたします。
なお、当件に関する、株式会社神戸製鋼所との合同でのIR・記者向け説明会を3 月11 日(木)
午前に予定しております。後日別途ご案内をお送りさせて頂きます。
以上
■会社概要
・株式会社神戸製鋼所(コード番号:5406/東証第1 部)
代表者名:代表取締役社長 山口 貢
問合せ先 :コーポレート・コミュニケーション部長 中森 慶太郎(TEL:03-5739-6010)
・三浦工業株式会社(コード番号:6005/東証第1 部)
代表者名:代表取締役社長執行役員CEO 宮内 大介
問合せ先 :経営企画室長 宮栄 直樹(TEL:089-979-7045)
(※1)汎用圧縮機とは、プラント等に使用される大型のプロセスガス圧縮機を除く、機械製品の製造工場や空圧工具等で使用される中小型の空気圧縮機を中心とした圧縮機をいいます。
▲神戸製鋼所 東京本社にて撮影
(右:株式会社神戸製鋼所 代表取締役社長 山口貢)
(左:三浦工業株式会社 代表取締役社長執行役員CEO 宮内大介)
1.資本業務提携の理由
神戸製鋼所及び神戸製鋼所の完全子会社であるコベルコ・コンプレッサ株式会社(以下「コベルコ・コンプレッサ」といいます。)が行っている汎用圧縮機事業は、日本国内及びアジア地域において高いシェアを有しており、あらゆる産業へ高品質な圧縮空気を安定供給してまいりました。
三浦工業は、日本国内において省エネ、環境負荷低減に配慮したボイラを業界に先駆けて提案することでお客様から高い評価を受けており、特に産業用貫流ボイラ市場ではNo.1のシェアを有しています。
神戸製鋼所と三浦工業は、2008年より蒸気を動力源にして圧縮空気を作り出す蒸気駆動式圧縮機の共同開発を行い、その後、蒸気発電機及び排熱回収圧縮機といった製品を展開しております。特に、空気圧縮機の排熱をボイラへ活用することで、ボイラ稼働に必要な消費エネルギーを大幅に削減することが可能となっております。
神戸製鋼所と三浦工業は、蒸気と空気の分野で培った技術を組み合わせたユーティリティ機器を供給することにより、お客様の更なる省エネルギー化及びこれに伴うCO2削減を実現することができます。具体例として、代表的な機種において、ランニングコスト:36%削減及びCO2:36%削減が可能です。そして互いの販売・メンテナンス網を活かしたワンストップサービスの実現に向け取り組んでまいります。
これまで、神戸製鋼所と三浦工業は資本関係を持たない形での業務提携を行ってまいりましたが、空気と蒸気という同じユーティリティを扱う両社が「2.資本業務提携の内容」に記載の提携を通じて、互いのリソースを更に有効に活用することで、上記シナジーを発揮し、両社の競争力強化を推進することができると考えるに至りました。そこで、神戸製鋼所及び三浦工業は本日、基本合意書を締結することをそれぞれ決定いたしました。
神戸製鋼所及び三浦工業は、本資本業務提携が実現することは、コベルコ・コンプレッサが今後アジアを代表する汎用圧縮機メーカーとして更に成長していくための端緒となるものと考えております。
KOBELCOグループは、多様な事業を営む企業としての特徴を活かし、日本国内だけでなく中国や東南アジアを中心とする海外においても、お客様のニーズに合わせた、CO2の排出を抑えた、効率的なユーティリティの提供を行ってまいります。これらの技術を通じて、日本政府が宣言した2050年カーボンニュートラルに向けたグリーン社会へ貢献することがKOBELCOグループの使命です。これまでもこれからも、KOBELCOグループは、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界」を実現するために「個性と技術を活かし合い、社会課題の解決に挑みつづけ」ます。
また、ミウラグループは、蒸気ボイラを核として熱、水処理及び環境科学の分野で事業を展開し、未利用熱の有効利用を含めた熱や水の有効利用を通して工場全体のエネルギーシステムを効率化する提案や商品の提供を行ってまいりました。今後も温室効果ガス排出量の削減や省エネルギーなどの世界的課題に対して、環境負荷低減につながる革新的な商品やシステムを創り出してまいります。ミウラグループは、日本国内だけではなく世界のお客様のベストパートナーを目指して、「熱・水・環境の分野で、環境に優しい社会、きれいで快適な生活の創造に貢献します。」という企業理念実現のために、これからも取り組んでまいります。
2.資本業務提携の内容
(1)神戸製鋼所が営む汎用圧縮機事業の合弁会社化
現在、神戸製鋼所において汎用圧縮機の製造事業を、コベルコ・コンプレッサにおいて汎用圧縮機の販売事業をそれぞれ行っておりますが、この度、神戸製鋼所において行っている汎用圧縮機の製造事業を、コベルコ・コンプレッサに対して吸収分割し(以下「本吸収分割」といいます。)、汎用圧縮機事業をコベルコ・コンプレッサに集約いたします(本吸収分割の概要については、神戸製鋼所が本日公表した「会社分割(簡易吸収分割)による当社完全子会社への汎用圧縮機事業の承継に関するお知らせ」をご参照ください。)。
その上で、三浦工業がコベルコ・コンプレッサの株式の49%を取得し(以下「本株式取得」といいます。)、コベルコ・コンプレッサを神戸製鋼所及び三浦工業の合弁会社とする予定です。
上記のように汎用圧縮機事業を集約したコベルコ・コンプレッサを合弁会社とすることを通じ、神戸製鋼所及び三浦工業との間で、汎用圧縮機事業を中心とした施策を実行し、「1.資本業務提携の理由」に記載の各シナジーの実現を目指すことを企図しております。
(2)コベルコ・コンプレッサの概要
3.資本業務提携の当事会社
(1)神戸製鋼所
(2)三浦工業
4. 日程
【基本合意書締結日】2021年3月5日
【最終契約締結日】2021年5月中(予定)
【本吸収分割効力発生日】2021年円7月1日(予定)
【本株式取得】2021年10月中(予定)
【本資本業務提携の開始】2021年10 月中(予定)
(注)上記日程は、今後の神戸製鋼所及び三浦工業との間の協議や本資本業務提携に係る国内外の競争法当局によるクリアランスその他の法令上必要となる関係当局の許認可等の内容により変更される可能性があります。変更すべき事象が生じた場合は速やかにお知らせいたします。
5. 今後の見通し
本資本業務提携等の協議の進捗に応じ、今後の神戸製鋼所及び三浦工業のそれぞれの業績
に与える影響等について開示すべき事項が発生した場合は、速やかにお知らせいたします。
なお、当件に関する、株式会社神戸製鋼所との合同でのIR・記者向け説明会を3 月11 日(木)
午前に予定しております。後日別途ご案内をお送りさせて頂きます。
以上
■会社概要
・株式会社神戸製鋼所(コード番号:5406/東証第1 部)
代表者名:代表取締役社長 山口 貢
問合せ先 :コーポレート・コミュニケーション部長 中森 慶太郎(TEL:03-5739-6010)
・三浦工業株式会社(コード番号:6005/東証第1 部)
代表者名:代表取締役社長執行役員CEO 宮内 大介
問合せ先 :経営企画室長 宮栄 直樹(TEL:089-979-7045)
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