Bunkamuraドゥマゴ文学賞【受賞作】発表!
第33回(2023年度)受賞作は俵万智氏が選考
1990年の創設以来、Bunkamuraドゥマゴ文学賞は、毎年かわる「ひとりの選考委員」によって受賞作を決定してまいりました。第33回となる2023年度の選考を務めたのは歌人の俵万智氏です。
受賞作に選ばれたのは、山崎ナオコーラ氏『ミライの源氏物語』。俵氏が「『古典をなぜ読むのか?』という古くからある問いに対して、これほど明快で深い、それでいて新しい答えに、私は出会ったことがない。」と評する作品です。俵氏による選評と山崎氏による受賞の言葉の全文はホームページに掲載しています。
▼選評・受賞の言葉はこちら
https://www.bunkamura.co.jp/bungaku/winners/33.html
【名称】第33回Bunkamuraドゥマゴ文学賞
【受賞作】『ミライの源氏物語』(2023年3月 淡交社刊)
【受賞者】山崎ナオコーラ (やまざき なおこーら)氏
【選考委員】俵万智 (たわら まち)氏
【賞】正賞:賞状+スイス・ゼニス社製時計/副賞:100万円
【主催】株式会社東急文化村
【受賞作概要】
ルッキズム、ロリコン、不倫。現代を生きる私たちは名作古典「源氏物語」をどう読めるか。社会の在り方に長く向き合ってきた山崎ナオコーラによる現代人のための「源氏物語」エッセイ。
【受賞者プロフィール】
山崎ナオコーラ (やまざき なおこーら)
小説家、エッセイスト。1978年生まれ。性別はない。國學院大學文学部日本文学科卒業。卒業論文は似ている人たちをカテゴライズする不思議さについて書いた「『源氏物語』浮舟論」。2004年に「人のセックスを笑うな」で文藝賞を受賞しデビュー。「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書く」が目標。『源氏物語』の現代語訳が夢。
【選考委員プロフィール】
俵万智(たわら まち)
歌人。1986年、作品「八月の朝」で第32回角川短歌賞受賞。1987年、第一歌集「サラダ記念日」を出版、ベストセラーとなる。翌年、「サラダ記念日」で第32回現代歌人協会賞受賞。2004年 評論「愛する源氏物語」で、第14回紫式部文学賞受賞。第四歌集「プーさんの鼻」で、2006年 第11回若山牧水賞受賞。歌集の他、小説、エッセイなど著書多数。最新歌集「未来のサイズ」で2021年第36回詩歌文学館賞、第55回迢空賞を受賞。「現代短歌の魅力を伝え、すそ野を広げた創作活動」により2021年度、朝日賞受賞。
【Bunkamuraドゥマゴ文学賞とは】
パリの「ドゥマゴ賞」のユニークな精神を受け継ぎ、1990年に創設。権威主義に陥らず、既成の概念にとらわれることなく、先進性と独創性のある、新しい文学の可能性を探りたいと考えています。受賞作は、毎年交代する「ひとりの選考委員」によって選ばれ、選考委員の任期は1年です。
次回、第34回(2024年度)選考委員は小説家の桐野夏生氏です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像