HP、日本でHP SitePrintを販売開始、建設業界の生産性向上へ

HPのロボティックソリューションが建設現場での複雑な墨出し作業を高速化。従来の墨出し作業と比較して最大10倍の生産性を実現(*1)

株式会社 日本HP

〈本発表のハイライト〉

Skanska社、Greenhatch Group、HOAR Construction社、Level 5 Drywall社、PDC社、Ferrovial社など、世界各地のお客様への導入実績

自律型障害物回避機能、幅広いインクの選択肢、スマート化されたワークフローにより、作業効率と墨出しの精度が向上

大手メーカー各社のロボティックトータルステーションと互換性があり、より高速で正確な墨出しが可能 

                                                                                                                            

HP Inc.(本社:カリフォルニア州パロアルト、以下「HP」)と株式会社 日本HP(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:岡戸 伸樹)は、北米、欧州、オーストラリアなどにおける成功と実績を踏まえ、日本でのHP SitePrint(エイチピー サイトプリント)の提供開始を発表します。HP SitePrintは建設現場での複雑な墨出し作業を高精度に行えるロボティックソリューションで、従来の墨出し作業と比べて最大10倍の生産性を実現できます(*2)。

HP SitePrintは、北米、英国・アイルランド、ドイツ、オーストリア、スイス、ベネルクス、北欧、イベリア、オーストラリア・ニュージーランドのゼネコン、専門工事業者、産業分野の企業、地理空間情報サービス事業者によって、500以上のプロジェクトで活用されています。HP SitePrintの利用状況についてまとめた、Brandt社、Batson-Cook社、PCL社、Winvic社、Acciona社、Greenhatch Group、Level 5 Drywall社の導入事例は、次のリンクからご覧いただけます。

HP SitePrint導入事例 | HP 公式サイト(英語)

自律的で精密な墨出し作業
複雑な設計と情報に対応
管理が容易

Level 5 Drywall社COO、Gerardo Rivera氏は、導入当時を振り返り次のように述べています。「導入初日に、HP SitePrintと4人の手作業チームで墨出し作業の速度の比較をしたところ、手作業チームが2~3部屋を仕上げる間に、HP SitePrintは7~8部屋の墨出し作業を終えました。今では、墨出し作業のリソースを早々に解放して本格的に着工できるため、プロジェクト進行を迅速化できています。その精度にも感銘を受けました。墨出しの段階で何度かミスをすると、プロジェクトの後工程で壁を撤去することになり、利益が削られてしまいます。HP SitePrintを使用することでミスが減り、工期を数週間短縮することも可能です」。

日本の建設市場は、2024年の6,092億ドルから2029年には7,166億ドルに成長すると予測されており、この期間の年平均成長率(CAGR)は3.30%と見込まれています(*3)。グローバルで見ると、建設業は9.7兆ドル規模の産業であり、世界のGDPのほぼ10%を占めているため、その業績は世界経済に大きな影響を与えます(*4)。一方、建設業は生産性向上と人材確保という課題を抱えています。マッキンゼー社の調査によると、過去20年間、製造業では労働生産性が年平均3.6%向上しているのに対し、建設業ではわずか1%の成長にとどまっています(*5)。 他の業界に比べてデジタル技術の導入が遅れていることが、建設業の生産性低迷の主な要因と見られています。

〈株式会社 日本HP 代表取締役 社長執行役員 岡戸 伸樹のコメント〉

日本のお客様に革新的なHP SitePrintソリューションをご利用いただけることを大変嬉しく思います。HPでは、お客様の成長と成功を促進する最先端技術を提供することに全力を注いでいます。建設現場の生産性向上により、業界のDX化に貢献できるよう、HPのロボティックソリューションを提案してまいります。

〈生産性向上と精度の高い墨出し作業を可能にする主要機能〉

HP SitePrintソリューションは以下の主要なハードウェアおよびサービス機能を備えています。そのすべてが、パフォーマンスの向上とワークフローの改善を目的としたものです。

自律型障害物回避機能:センサーによる障害物検知で、作業現場でのHP SitePrintの自律性が向上し、ロボットが墨出し作業をしている間に担当者が他の作業に集中できるようになります。

幅広いインクの選択肢:ソリューションの汎用性を高めるために、さまざまな表面(ターマック、粗いコンクリート、合板、型枠など)と、消えないインクから消せるインクまで異なる耐久性要件に対応した簡単に交換できる8種類のインクを用意しています。インクは3色(シアン、マゼンタ、ブラック)で、用途(吸水性のある表面、防水の表面)と耐久性(消えない、消えにくい)に応じて選べます。カートリッジ方式のインクのため、簡単に交換できます。

精密な墨出し作業を実現するロボティックトータルステーション:2025年4月1日より、HP     SitePrintは業界をリードするロボティックトータルステーションと互換性を有します。対応機種は、Leica TS16、Leica TS60、Leica     iCR80、Leica iCR70、Trimble RTS573、Trimble S9、Topcon LN-150、Topcon GT600/1200です。 

クラウドベースのツールを使用した、シンプルな墨出し作業の管理:墨出し作業のワークフロー全体をどこからでも管理することができ、サポートリクエストの記録や、設計事務所と作業現場間でのCADドキュメントの共有が可能です。 

〈販売について〉

HP SitePrintは、以下の正規販売パートナーを通じて、日本国内で販売します。製品や購入に関するお問い合わせは、各販売パートナーまで直接ご連絡ください。

株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン :

   https://www.topconpositioning.asia/jp/ja/topics/2025/0515/ 

株式会社ニコン・トリンブル:https://building.nikon-trimble.co.jp/bld/siteprint/ 

HP SitePrint製品の詳細については、下記をご覧ください。

https://www.hp.com/jp-ja/printers/site-print/layout-robot.html

HP SitePrintについて

HP SitePrintは、建設現場での墨出し作業を自動化する、使いやすいエンドツーエンドのロボティックソリューションです。以下の構成となっています。

 建設現場の環境条件下で動作するように設計された、耐久性の高い自律型ロボットデバイス。軽量かつコンパクトで持ち運びが容易(ソリューションのコンポーネントをすべて収納できるハードケース付き)

印刷ジョブの送信と準備、フリート管理、使用状況の追跡を行うためのクラウドツール

リモートコントロールと設定用のアプリケーション(任意のWi-Fi対応デバイスで実行可能)

さまざまな表面、環境条件、耐久性要件に対応したインク製品

安全性、電磁適合性(EMC)、サステナビリティに関する規制に準拠(*6)

現在、北米、英国・アイルランド、DACH地域(ドイツ・オーストリア・スイス)、ベネルクス、北欧、イベリア、オーストラリア・ニュージーランドで販売されており、今回新たに日本でも提供を開始 

*1:「最大10倍の生産性」は、HP SitePrintを使用した試験運用での調査データに基づいています。この調査では、HP SitePrintのパフォーマンスを、同じ作業に対してHP SitePrint導入前に手作業で行われていたチョークライン作業の生産性、または類似プロジェクトでの経験に基づいてお客様が見積もった所要時間・必要なリソースと比較しました。実際の改善状況はプロジェクトごとに異なり、線の密度や現場の寸法など複数の要因によって影響を受ける可能性があります。

*2:HP SitePrintを導入しているお客様の実際の使用状況に関するデータを分析し、HP SitePrintのパフォーマンスを、同じ作業に対して使用された手作業でのチョークライン作業の技術、または類似プロジェクトでの経験に基づいてお客様が見積もった手作業での墨出し作業の所要時間・必要なリソースと比較しました。HPのデータによると、手作業によるチョークライン作業では、2人1組の作業で1時間あたり平均25m2~35m2を仕上げるのが一般的です。HP SitePrintは、1人の作業員で1時間あたり平均180m2~300m2というパフォーマンスを示しています。実際の改善結果はプロジェクトごとに異なり、線の密度や現場の寸法など複数の要因によって影響を受ける可能性があります。

*3:日本の建設市場は、2024年の6,092億ドルから2029年には7,166億ドルに成長すると予測されており、この期間の年平均成長率(CAGR)は3.30%と見込まれています。

https://www.japan-build.jp/hub/en-gb/press/press-release-and-blog/japan-construction-market.html 

*4:2022年の世界GDPは100兆2,180億ドル。2022年の建設業のGDPは9兆7,000億ドル(オックスフォード・エコノミクス社のデータ)。

https://www.oxfordeconomics.com/resource/global-construction-futures/

*5:「Reinventing construction through a productivity revolution(生産性革命による建設業の立て直し)」

https://www.mckinsey.com/business-functions/operations/our-insights/reinventing-construction-through-a-productivity-revolution 

*6:安全性認証については、米国およびカナダのCAN/UL 3100 TÜV認証を取得しており、EU機械指令(MD)、EN 1175、EN 60204-1、EN ISO 3691、EN ISO 13849に準拠しています。電磁適合性認証については、クラスA要件に準拠し、米国(FCCルール)、カナダ(ICES)、EU(RED)、オーストラリア(ACMA)、ニュージーランド(RSM)の規制に適合しています。環境認証については、WEEE、EU RoHS、REACH、CEマーキングに準拠しています。

製品写真ライブラリ(画像データは以下のURLからご覧になれます。)

 https://jp.ext.hp.com/info/newsroom/library/designjet/ 

HPについて

HP Inc.(ニューヨーク証券取引所:HPQ)は、世界的なテクノロジーリーダーであり、人々のアイデアに命を吹き込み、大切な物事とつながるためのソリューションを創造しています。170カ国以上で事業を展開し、革新的で持続可能な幅広いデバイス、サービスおよびサブスクリプションを、パーソナルコンピューティング、プリンティング、3Dプリンティング、ハイブリッドワーク、ゲーミング、その他さまざまな分野で提供しています。

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会社概要

株式会社 日本HP

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URL
https://www.hp.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南1丁目2番70号 品川シーズンテラス21階
電話番号
-
代表者名
岡戸 伸樹
上場
海外市場
資本金
5億円
設立
2014年12月