【ABABA総研】就活スカウトサービスに関する調査
就活生に響かないスカウトとは?「数が多すぎる」「企業が自分自身を見ていないと感じる」など、就活生の本音が明らかに
就活の過程を評価したスカウトが受け取れる「ABABA」、企業と人のミスマッチを最小化する「REALME」を提供する株式会社ABABA(本店:東京都目黒区、代表取締役:久保駿貴・中井達也、以下「ABABA」)は、2026年3月卒業予定の大学4年生のうち、「就活スカウトサービスを利用したことがある」という就活生286名を対象に、「就活スカウトサービスに関するアンケート調査」を行いました。
【調査概要】
調査対象:2026年3月卒業予定の大学4年生
調査機関:株式会社ABABA
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年5月2日~5月15日
有効回答数:286名
【調査結果の要約】
事前調査:就活スカウトサービスを利用したことがある就活生は48.3%と約半数
本調査:
①「知らない企業との出会い」が最多で51.1%、効率的・受動的な情報収集と出会いを期待する人が半数
②スカウトをきっかけに約6割が企業サイトをチェック、約4割がエントリー
③スカウトを受け取る頻度は週1回以上が約7割
④「数が多すぎる」「自分向けではない」という意見が約4割、就活生が感じるスカウトサービスの課題
⑤6割以上の就活生がスカウト内容をしっかり読んでいない
⑥スカウトの「多すぎる数」と「合わない内容」に不信感?
⑦就活生一人ひとりの背景や志向に寄り添った内容や、選考上のメリットの提示が重要
事前調査:就活スカウトサービスを利用したことがある就活生は48.3%と約半数
本調査を行うにあたり、就活スカウトサービス※を利用したことがある学生286名を募るための事前調査を実施。2026年3月卒業予定の就活生833人のうち、利用したことがあると回答した人が半数近い48.3%にも上りました。スカウトサービスは、今日の就職活動に欠かせないツールになりつつあると考えられます。
※登録するだけでスカウトが届くサービスのほか、エントリー機能も備えるハイブリッド型サービスも含む。

本調査:「就活スカウトサービスを利用したことがある」という就活生286人を対象としたアンケート調査
以下は、上記の事前調査により「就活スカウトサービスを利用したことがある」と回答した方を対象としたアンケート調査です。
①「知らない企業との出会い」が最多で51.1%
効率的・受動的な情報収集と出会いを期待する人が半数
Q.スカウトサービスを利用する理由・目的として、当てはまるものを選んでください。
「知らない企業と出会える可能性があるから」という回答が51.1%と最も多く、次いで「自分から探さなくても、受動的に情報が入ってくるから」(45.8%)という結果でした。自分から探すだけでは出会えない企業との接点や、効率的な情報収集手段としてスカウトサービスを利用していることがわかります。また、比較的少数ながらも約1/4の就活生が「自分が企業からどう見られているのか参考になる」(26.2%)と回答しており、自己分析や市場価値を測る手段として活用していることがわかりました。

②スカウトをきっかけに約6割が企業サイトをチェック、約4割がエントリー
Q. スカウトを通じて、実際にどんな行動をとったことがありますか?
スカウトを受け取った後の行動としては、「興味を持ち、企業のHPや採用ページを見に行った」という回答が最も多い58.7%、次いで「カジュアル面談や説明会に参加した」という回答が45.1%、「エントリーした」が41.6%と、実際のアクションにつながっているケースも多く見受けられました。また、「その他」と回答した就活生は5.6%とわずかで、その中のほぼすべての就活生が「何もしなかった」と回答しており、就活生にとってスカウトは次の行動につながる重要なツールであることがわかります。

③スカウトを受け取る頻度は週1回以上が約7割
Q. 就活中、企業からのスカウトをどのくらいの頻度で受け取りますか?
スカウトの頻度を尋ねると、「週2~3回程度」が最も多い26.9%、次いで「ほぼ毎日」が23.4%、「週1回程度」が20.3%と続きました。多くの就活生がスカウトメッセージを頻繁に受け取っており、週1回以上スカウトを受け取る就活生が約7割を占めています。

④「数が多すぎる」「自分向けではない」という意見が約4割、就活生が感じるスカウトサービスの課題
Q. スカウトサービスを利用していて困ったことは何ですか?
頻繁にスカウトを受け取っている就活生が多くいる一方で、「自分にとって必要なスカウトかを判別できない」(43.7%)、「数が多くて読むのが大変」(40.9%)、「テンプレートのような内容で本当に自分に向けたスカウトだと感じない」(39.5%)、「興味がない業界・職種のスカウトも大量にくる」(39.2%)、と何かしら困った経験がある就活生が4割前後を占めており、スカウトは「多すぎる」「自分向けではない」という意見が多いことがわかりました。

⑤6割以上の就活生がスカウト内容をしっかり読んでいない
Q. スカウトを受け取ったときの反応として、最も近いものを選んでください。
スカウトを受け取ったときの反応について尋ねると、「一応開くが、しっかりは読まない」という回答が40.2%、「開かずにスルー/削除することが多い」が25.2%という結果で、合わせて6割以上の就活生が、届いたスカウトの内容をしっかり読んでおらず、内容を把握できていないということがわかりました。

⑥スカウトの「多すぎる数」と「合わない内容」に不信感?
Q. 「一応開くが、しっかりは読まない」「開かずにスルー/削除することが多い」を選んだ方は、その理由として近いものをお答えください。
「数が多くて読む気にならない」(55.1%)、「志望業界・職種と違う企業からも届く」(41.2%)、「パッと見て『テンプレートっぽい内容』だと感じてしまう」(40.6%)という意見が多数ありました。スカウトの数が必要以上に多い上に、その質に対しても不信感を持っている就活生が多いことが予想されます。

⑦就活生一人ひとりの背景や志向に寄り添った内容や、選考上のメリットの提示が重要
Q. 「どのような内容だったら「スカウトをしっかり読んでみたい」と思いますか?
「自分のプロフィール(経験・志望)をしっかり読み込んでくれていると感じる内容」が最も多い60.5%、次いで「一次試験の免除など特別な選考を含む内容がわかりやすく提示されている」が51.1%、続いて「なぜスカウトしたのかの理由が具体的に書かれている」が46.9%という結果でした。企業側の一方的なスカウトではなく、就活生一人ひとりの背景や志向に寄り添った内容や、選考上のメリットの提示がスカウトを読みたくなるために重要であることが明らかになりました。
一方で、「ポジションや仕事内容が明確にイメージできる」は27.3%と比較的少ない割合であり就職後のイメージよりも、先ずは選考に向けた意識が高いことがわかりました。

■まとめ
今日では、就職活動におけるスカウトサービスの活用が進み、就活生たちは「知らない企業との出会い」や「情報収集の効率化」を目的にサービスを利用している一方で、頻繁に届くスカウトの数や、個人を見ていない定型文的な内容に対する不満を抱えていることが明らかになりました。
その結果、数が多過ぎて煩わしいと感じたり、自分に向けた内容に感じられず、「しっかり読まない」「スルーする」といった行動につながったりしていると考えられます。
また、学生たちは「自分のプロフィールを読み込んだ上でのメッセージ」や「特別選考への明示」といった個人に寄り添った内容と具体的なメリットを重視していることがわかりました。
スカウトにおいて重要なことは、数に頼るのではなく、タイミングや意図が重要であると予想できます。
【ABABA総研とは】
ABABA総研は、就職活動を行う「就職活動生」と新卒採用を実施している「採用企業」のリアルを届けることを目的とする調査研究機関です。
新型コロナウイルスの影響や日本経済を取り巻く環境の先行き不透明感が高まったことで、新卒学生が企業選びにおいて安定性を重視する傾向が強くなり、大手企業への応募者が集中して採用競争が激化しています。さらには、早期のインターンシップ開催が一般化したことで就職活動が長期化するケースも増えており、学業への影響が懸念されるなど、現代の就職活動生を取り巻く外的環境は過酷さを極め、心身ともに大きな負担を抱えながら活動せざるを得ない状況になっています。最近では、就職活動がきっかけでメンタルヘルスに不調をきたす「就職活動うつ」が社会問題として注目されるようになりましたが、就職活動生のメンタル面の実態を捉えたデータはまだ少なく、不明瞭なまま語られることが多いのが現状です。私たちABABAはこれらの問題を重く受け止め、現代の就職活動における本質的な問題を明らかにすることを目的に、継続的に調査研究を行う機関として『ABABA総研』を発足するに至りました。

【”就活の過程を評価する” 新卒スカウトサービス「ABABA」】

「ABABA」は就職活動で最終面接まで進んだことのある就活生だけが登録できるスカウト型のサービスです。学生はサービス登録時に最終面接まで進んだ企業の情報を提出すると、その実績を見た企業からのスカウトを受け取ることができます。
また、もう一つの登録経路として、”お祈りメール”を前向きなエールに変えたいという思いから生まれた「お祈りエール」があります。これは企業が最終面接で採用を見送った学生への不採用メール(通称お祈りメール)の中で「当社で採用はできませんでしたが、あなたは素晴らしい人材なので他社に推薦したいです。ABABAに登録していただければ、今後の就職活動を応援いたします。」といった応援のメッセージとともにABABAへの登録を促すことで、その就活生をお墨付きの人材としてABABA上で推薦できる取り組みです。
「ABABA」は選考の過程を評価することで「就職活動うつ」に悩む就活生の心理的ストレスの軽減に寄与しながら、企業のブランディング保持にも貢献し、社会課題と事業課題の双方を解決するサービスです。
【企業と人のミスマッチをゼロにする「REALME」】

『REALME』はAI面接を通して、自己分析から面接練習まで就活対策を一気に進めることができるサービスです。
就活生は約20分のAI面接を受験することで、新卒採用において重要視される35の項目と14の能力※1を点数化することができます。その点数をもとに、志望企業の内定を獲得できる可能性(=内定判定※2)や、志望企業の最終面接まで進めるレベルの他の就活生と比較した改善ポイント、自分に合った業界などを知ることができるサービスです。
就活生はエントリー前にこれらの情報を知れることで、最適なスケジュールで就職活動を行うことができます。
※1 10段階評価:A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、E+、E
※2 「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「関係性構築力」、「チームで取り組む力」、「伝達力」、「組織的行動能力」、「問題解決能力」、「マネジメント資質」、「自己実現力」、「自己研鑽力」、「柔軟性」、「ストレス耐性」、「やり抜く力」、「成長意欲」
■株式会社ABABA会社概要
会社名 :株式会社ABABA
所在地:〒152-0061 東京都目黒区中目黒一丁目1番71号 KN代官山ビル7階 B号室
本店所在地:東京都目黒区
従業員数:70名(インターン・アルバイト含む)
設 立 :2020年10月19日
資本金 :1億円
URL : https://hr.ababa.co.jp/ababa
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