仏・ロレアル リサーチ&イノベーション 新しい血管網を備えた全層皮膚モデルを発表 「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)学術大会」で応用研究部門最優秀賞を受賞

日本ロレアル株式会社

世界最大の化粧品メーカーである仏・ロレアルグループ(本社:パリ)は、「第31回 国際化粧品技術者会連盟 (IFSCC) [i] 学術大会2020」に、ロレアル リサーチ&イノベーションとして参加し、皮膚と毛髪に関する最新の研究成果を発表しました。
本年度のIFSCCは"Beauty and Happiness - Pushing Boundaries 「美しさと幸せ - 境界線を超える」"というテーマで開催され、ロレアルは、口頭発表部門では7プロジェクト、ポスター部門では34プロジェクトが選出、さらに新しい血管網を備えた再構築皮膚モデルに関する発表が、名誉ある応用研究賞を受賞しました。

血管網を備えた再構築皮膚モデル[ii]:皮膚工学歴史における画期的な研究
ロレアルは30年以上にわたり、代替法のパイオニアとして躍進を続けています。1979年には、動物実験に代わるイン・ビトロ安全性試験を開発するために研究室でヒトの皮膚を開発に成功し、以来、皮膚工学の専門分野の研究開発に取り組んでいます。ロレアル リサーチ&イノベーションの研究員であるサシャ・サラメと彼女のチームの研究は、長年にわたるロレアルの同分野における研究を後押しするもので、この度、その貢献がIFSCC審査員によって評価され、サラメ研究員らによる研究発表「血液が流動可能な血管網を備えた局所および全身投与試験のための全層皮膚モデル」に応用研究賞が授与されました。

プロジェクトの概要
サラメ研究員のチームは、ヒト再構築皮膚モデル作成の技術と細胞の自己組織化、さらにマイクロ流体工学の技術を用いて血管網を備えた人工皮膚モデルの作成に成功しました。このモデルは、生理学的な観点から本物の人皮膚により近く、皮膚上での製品評価や、私たちの身体と皮膚の相互作用の研究においても、より精度の高い予測が可能で信頼性の高いツールとなっています。

今回の受賞に際し、サシャ・サラメ研究員は次のように述べています。
「細胞生物学と皮膚工学を専門とする、生物学を専門としていましたが、このプロジェクトで生物学、生理学、マイクロ流体工学の交わる分野で研究する機会を得ました。また、この学際的なプロジェクトは日本とフランスの間で実施されました。異なるバックグラウンドを持つ専門家の協働があったからこそ実現することができたのです。」

***
  • ロレアルグループについて (https://www.loreal.com/)
  • 仏・ロレアルは、100年以上にわたって美に捧げてきました。36の多様で国際的で独自なブランドポートフォリオを有し2019年でのグループの売上高は298.7億ユーロ、社員数は88,000人です。世界有数の化粧品会社であるロレアルは、マ ス市場から百貨店、調剤薬局、ドラッグストア、美容院、トラベルリテールや旗艦店、Eコマースなど、あらゆる流通チャネ ルで展開しています。4,100名の研究員を有し、研究開発をグループ戦略の基幹に置き、世界中の人々の美への熱望を 叶えるために日々活動しています。野心的で持続的発展を目的としたロレアルグループの2030年に向けたサステナビリ ティの取り組みは、よりインクルーシブでサステナブルな社会実現のためのエコシステムの実現を目指しています。
  • 日本ロレアルについて (http://www.nihon-loreal.jp/)
  • ロレアルは 1963 年から日本で事業を開始し、1996 年に日本法人である日本ロレアル株式会社が設立されました。2019 年時点での社員数は、2,670 人、2020 年 10 月現在の取り扱いブランドは 17 です。化粧品の輸入、製造、販売、マーケ ティングを行っています。
  • 日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンターについて (http://news.nihon-loreal.jp/research_innovation_center/)
  • 日本における研究開発は1983年にスタートし、現在、日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンター(所在地:川崎市溝の口、所長:マチュー・キャシエ)として、戦略的なイノベーション拠点としての役割を担っています。数ある外資系化粧品企業においても、もっとも歴史ある研究開発部門であり、いち早く日本の文化、歴史、社会を深く理解し、200名以上の研究員が日本人消費者のための製品開発を行っています。
***
[i] The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists
[ii] “A perfusable vascularized full-thickness skin model for topical and systemic applications.”「血液の流動が可能な血管網を備えた局所および全身投与試験のための全層皮膚モデル」
 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。


会社概要

日本ロレアル株式会社

31フォロワー

RSS
URL
https://www.loreal.com/ja-jp/japan/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
電話番号
-
代表者名
ジャン-ピエール・シャリトン
上場
未上場
資本金
-
設立
1996年07月