全国各地のクールビズ事情を調査 クールビズ実施率は約6割! 最も実施率が低いのは東北地方、高いのは関東・甲信地方 tenki.jpラボvol.12クールビズに関するアンケート調査
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川裕己、以下「日本気象協会」)は、2017年5月30日に、天気予報専門メディア「tenki.jp( http://www.tenki.jp/ )」内の『tenki.jpラボ( http://www.tenki.jp/labo/ )』にて、20代から50代までのオフィスで働く会社員男女400名を対象に実施した「クールビズに関するアンケート調査」の結果を発表します。
地球温暖化対策および節電への取り組みとして、高めの冷房設定温度でも快適に過ごすことのできるライフスタイルを推奨するクールビズ。開始から12年となった現在のクールビズ事情を調査しました。
【調査結果の概要】
①クールビズ開始から12年!認知度は98.3%、
一方実施率は約6割にとどまる
認知度は、ほぼ100%といえるが、実施率は約6割にとどまりギャップがある模様。
②クールビズ実施率:最も低い『東北地方』、
最も高い『関東・甲信地方』
推奨している企業の多さを背景に『関東・甲信地方』がクールビズ実施率1位。
実施率が低い『東北地方』は、「あまり暑くないから」か、実施率は2人に1人。
③『沖縄地方』が日本で最も早い時期からクールビズを開始!
その他の地方は5月・6月からスタート
年平均気温の高さから『沖縄地方』では早い人は3月から、多くの人が4月から開始。
その他の地方では、約4割が5月から開始し、6月にはほぼ全ての地方でクールビズを開始。
④クールビズのメリット1位は「快適に過ごすことができる」
デメリットは「特になし」が1位に
デメリット2位は、男性「見た目のだらしなさ」、女性「服装選びが難しい」。
⑤クールビズ時のオフィス環境に約6割が満足
一方、クールビズ未経験者のうち、「実施したくない」が全体の約6割
未経験者は「服装選びの手間がかかる」など服装がネックとなっている様子。
■tenki.jpラボについて
「tenki.jpラボ」では、天気にまつわる情報を、意識調査や気象予報士の知恵、時節ネタなどを絡めて、より天気や防災に興味を持っていただくことを目的として発信しています。
URL: http://www.tenki.jp/labo/ (PC/スマホ対応)
本リリースの情報を使用される際はtenki.jp へのリンクおよび「tenki.jpラボ」調べと記載してください。
<20代~50代の全国のオフィスで働く会社員400名にクールビズ調査を実施!全国各地のクールビズ実施率について発表!>
クールビズ開始から12年が経過。
認知度はほぼ100%といえるが実施率は約6割にとどまる
全国のクールビズ実施率を調査!実施率が高いのは『関東・甲信地方』
クールビズ実施率が低いのは『北海道地方』ではなく『東北地方』
そして、夏の気温や湿度だけで考えると、『北海道地方』が最もクールビズ実施率が低いという結果となりそうですが、『北海道地方』では、『東北地方』より5ポイント高い57.5%が、クールビズを実施しているという結果が出ました。具体的には、「会社の方針」「世の中にあわせて」「夏場はあまりエアコンをつけないので暑い」と言った声があり、一概に屋外の気温や湿度の関係だけでクールビズの実施率が変わるわけではないことが分かります。
また、『東北地方』に続いて、クールビズ実施率が低い『九州地方』『四国地方』では、「元から服装が自由だからクールビズは実施していない」といった声も多く集まりました。
<現地から解説 北海道・東北地方のクールビズ事情>
エアコン普及率は25%程度(2014年、総務省)と全国平均(8割強)よりかなり低く、そのためか国や地方自治体の事務所ではエアコンをつけずに軽装で業務を行っているところも多くみられます。また、北海道でのクールビズの時期はおおよそ6~9月頃です。
過去12年間の仙台の6月から9月までの月別平均気温を調べると、東日本大震災以降は平年並みか高い月が続いています。東北地方でクールビズの実施意向が高いのは、最近の夏の気温経過が影響しているようです。ただし、東北のクールビズでは、オホーツク海高気圧から吹く冷たい北東風(やませ)に注意が必要です。
『沖縄地方』が日本で最も早くクールビズを開始!その他の地方は5月・6月からスタート
さらに、クールビズの開始時期について地方別で結果を見ると、クールビズ実施率2位の『沖縄地方』では、環境省が推奨する5月に先駆けて早い人は3月から、半数以上の人が4月からクールビズをスタートしていることが分かりました。4月には25℃を超える夏日が多くなることから、多くの方が暑さを和らげるために、早い時期から職場でクールビズを実施していることが分かります。また、クールビズについて『沖縄地方』の方に聞くと、「もともと実施しているようなもの」「かりゆしウェア着用の職場だから」や「ほとんどの人がかりゆしウェア」「4月から11月までかりゆしウェア」といったような、沖縄地方特有のかりゆしウェアを着用するクールビズ文化が根付いていることが分かります。その他の地方では、5月からは約4割、6月にはほぼ全ての地方がクールビズを開始している結果になりました。
クールビズの一番のメリットは「快適に過ごすことができる」
デメリットは「特になし」が1位になるも、
2位は男性「見た目のだらしなさ」、女性「服装選びが難しい」
夏のオフィスの満足度に寄与していると思われるクールビズのメリットについて調査を行ったところ、「快適に過ごすことができる」が53.8%と1位に選ばれました。夏はスーツからクールビズ仕様の服装に変えることで、仕事中も快適に過ごすことができていると感じている人が多いことが分かります。デメリットに感じることについては、男女共に「特になし」が1位という結果となり、クールビズ実施について多くの方が良いと感じている一方、男女のそれぞれ2位の回答を見てみると、男性目線では「見た目がだらしなくなる」が、女性目線では「TPOを考慮した服装のチョイスが難しい」と、快適に過ごすことができる反面、男女問わず、クールビズ時の服装については気になる所があることが分かります。
服装選びが意外なネックに?
クールビズ未経験者のうち、実施したくないが全体の約6割に。
そんな中、既にクールビズを実施している方にも同じ質問をしたところ「節電につながる」「業務もしやすくコスト削減にもなる」といった意見から、「暑いのを我慢して働かなくて良い」「見た目にも涼しい」といった前向きなコメントが集まりました。
地球温暖化対策および節電への取り組みとして、高めの冷房設定温度でも快適に過ごすことのできるライフスタイルを指すクールビズ。調査結果から、クールビズ=服装というイメージが先行していることが分かります。クールビズではその他にも冷感グッズ、扇風機の活用や勤務時間の朝型シフトなども推奨していますので、環境作りにも取り入れることで、より過ごしやすく効率の良い働き方ができるのかもしれません。
以上
クールビズに関するアンケート調査 調査概要
【調査対象】 全国の20代~50代 男女 合計400名
【調査方法】 インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
【調査期間】 2017年4月24日(月)~4月27日(木)
本リリースの情報を使用される際はtenki.jp へのリンクおよび「tenki.jpラボ」調べと記載してください。
地球温暖化対策および節電への取り組みとして、高めの冷房設定温度でも快適に過ごすことのできるライフスタイルを推奨するクールビズ。開始から12年となった現在のクールビズ事情を調査しました。
【調査結果の概要】
①クールビズ開始から12年!認知度は98.3%、
一方実施率は約6割にとどまる
認知度は、ほぼ100%といえるが、実施率は約6割にとどまりギャップがある模様。
②クールビズ実施率:最も低い『東北地方』、
最も高い『関東・甲信地方』
推奨している企業の多さを背景に『関東・甲信地方』がクールビズ実施率1位。
実施率が低い『東北地方』は、「あまり暑くないから」か、実施率は2人に1人。
③『沖縄地方』が日本で最も早い時期からクールビズを開始!
その他の地方は5月・6月からスタート
年平均気温の高さから『沖縄地方』では早い人は3月から、多くの人が4月から開始。
その他の地方では、約4割が5月から開始し、6月にはほぼ全ての地方でクールビズを開始。
④クールビズのメリット1位は「快適に過ごすことができる」
デメリットは「特になし」が1位に
デメリット2位は、男性「見た目のだらしなさ」、女性「服装選びが難しい」。
⑤クールビズ時のオフィス環境に約6割が満足
一方、クールビズ未経験者のうち、「実施したくない」が全体の約6割
未経験者は「服装選びの手間がかかる」など服装がネックとなっている様子。
■tenki.jpラボについて
「tenki.jpラボ」では、天気にまつわる情報を、意識調査や気象予報士の知恵、時節ネタなどを絡めて、より天気や防災に興味を持っていただくことを目的として発信しています。
URL: http://www.tenki.jp/labo/ (PC/スマホ対応)
本リリースの情報を使用される際はtenki.jp へのリンクおよび「tenki.jpラボ」調べと記載してください。
<20代~50代の全国のオフィスで働く会社員400名にクールビズ調査を実施!全国各地のクールビズ実施率について発表!>
クールビズ開始から12年が経過。
認知度はほぼ100%といえるが実施率は約6割にとどまる
20代から50代の全国のオフィスで働く会社員400名にクールビズに関するアンケートを実施しました。クールビズの認知度について調査を行ったところ、クールビズを知っていると答えた方は98.3%とほぼ全員が知っているという結果になりました。一方で、「これまでにクールビズを実施したことがあるか」という問いに対して、「実施したことがある」と答えた方は61.5%にとどまりました。クールビズ自体はほぼ全員に浸透しているものの、実施率は約6割とギャップがあることが分かります。
全国のクールビズ実施率を調査!実施率が高いのは『関東・甲信地方』
では、どの地方の実施率が高いのでしょうか。クールビズの実施率について地方別の結果を見てみると、75.0%の方が実施ありと回答した『関東・甲信地方』が1位となりました。「会社が推奨しているから」や「会社の規定のため」など、クールビズ実施に関する取り組みを企業として積極的に行っており、クールビズ自体を推奨する意識が高いことが分かります。年平均気温の高い『沖縄地方』は『中国地方』と同率の2位でした。
クールビズ実施率が低いのは『北海道地方』ではなく『東北地方』
一方で、最もクールビズ実施率が低い地方は52.5%の『東北地方』でした。「必要ない」や「あまり暑くないから」など、気温がそこまで高くならないことから、そもそもクールビズの必要性がないという意見が集まりました。ただ、そんな『東北地方』では、57.9%が「クールビズを実施したい」と回答しており、男性に至っては66.7%がクールビズの実施を希望しています。「暑い時はやりたい」「世の中の風潮に合わせたい」「仕事の効率があがりそう」と実施に前向きな声が集まりました。
そして、夏の気温や湿度だけで考えると、『北海道地方』が最もクールビズ実施率が低いという結果となりそうですが、『北海道地方』では、『東北地方』より5ポイント高い57.5%が、クールビズを実施しているという結果が出ました。具体的には、「会社の方針」「世の中にあわせて」「夏場はあまりエアコンをつけないので暑い」と言った声があり、一概に屋外の気温や湿度の関係だけでクールビズの実施率が変わるわけではないことが分かります。
また、『東北地方』に続いて、クールビズ実施率が低い『九州地方』『四国地方』では、「元から服装が自由だからクールビズは実施していない」といった声も多く集まりました。
<現地から解説 北海道・東北地方のクールビズ事情>
本州出身の私ですが、北海道に住んで20年余りとなり、身体はすっかり寒冷地仕様に。暑さに弱くなったような気がします。涼しいイメージの北海道でも真夏日になることがあり、2016年の札幌は11日ありました。
エアコン普及率は25%程度(2014年、総務省)と全国平均(8割強)よりかなり低く、そのためか国や地方自治体の事務所ではエアコンをつけずに軽装で業務を行っているところも多くみられます。また、北海道でのクールビズの時期はおおよそ6~9月頃です。
仙台での勤務は3年目になります。仙台は東よりの風が吹くと気温は全く上がりませんので、ジャケットが必要になります。一方で2015年の8月は、4日連続で猛暑日を記録するなど、猛烈に暑い日も増えてきているようです。
過去12年間の仙台の6月から9月までの月別平均気温を調べると、東日本大震災以降は平年並みか高い月が続いています。東北地方でクールビズの実施意向が高いのは、最近の夏の気温経過が影響しているようです。ただし、東北のクールビズでは、オホーツク海高気圧から吹く冷たい北東風(やませ)に注意が必要です。
『沖縄地方』が日本で最も早くクールビズを開始!その他の地方は5月・6月からスタート
さらに、クールビズの開始時期について地方別で結果を見ると、クールビズ実施率2位の『沖縄地方』では、環境省が推奨する5月に先駆けて早い人は3月から、半数以上の人が4月からクールビズをスタートしていることが分かりました。4月には25℃を超える夏日が多くなることから、多くの方が暑さを和らげるために、早い時期から職場でクールビズを実施していることが分かります。また、クールビズについて『沖縄地方』の方に聞くと、「もともと実施しているようなもの」「かりゆしウェア着用の職場だから」や「ほとんどの人がかりゆしウェア」「4月から11月までかりゆしウェア」といったような、沖縄地方特有のかりゆしウェアを着用するクールビズ文化が根付いていることが分かります。その他の地方では、5月からは約4割、6月にはほぼ全ての地方がクールビズを開始している結果になりました。
クールビズの一番のメリットは「快適に過ごすことができる」
デメリットは「特になし」が1位になるも、
2位は男性「見た目のだらしなさ」、女性「服装選びが難しい」
夏のオフィスの満足度に寄与していると思われるクールビズのメリットについて調査を行ったところ、「快適に過ごすことができる」が53.8%と1位に選ばれました。夏はスーツからクールビズ仕様の服装に変えることで、仕事中も快適に過ごすことができていると感じている人が多いことが分かります。デメリットに感じることについては、男女共に「特になし」が1位という結果となり、クールビズ実施について多くの方が良いと感じている一方、男女のそれぞれ2位の回答を見てみると、男性目線では「見た目がだらしなくなる」が、女性目線では「TPOを考慮した服装のチョイスが難しい」と、快適に過ごすことができる反面、男女問わず、クールビズ時の服装については気になる所があることが分かります。
クールビズ時のオフィス環境に約6割が満足。
クールビズを実施したことがある方を対象に、夏のオフィス環境の満足度について調査を実施したところ、「満足している」という回答が半数以上の57.3%になりました。とはいえ、「満足していない」という回答も42.7%であり、夏場のオフィスへの満足度は非常に高いとはいえないようです。
服装選びが意外なネックに?
クールビズ未経験者のうち、実施したくないが全体の約6割に。
一方、クールビズを実施したことがない方に、「クールビズを実施できるのであればしたいと思いますか」と聞いてみると、63.0%の方が「実施したくない」と回答しました。最も多かったのは『沖縄地方』で、男性の方は、「服を買う出費が増える」や「服装選びの手間がかかる」などといった意見が集まりました。
そんな中、既にクールビズを実施している方にも同じ質問をしたところ「節電につながる」「業務もしやすくコスト削減にもなる」といった意見から、「暑いのを我慢して働かなくて良い」「見た目にも涼しい」といった前向きなコメントが集まりました。
地球温暖化対策および節電への取り組みとして、高めの冷房設定温度でも快適に過ごすことのできるライフスタイルを指すクールビズ。調査結果から、クールビズ=服装というイメージが先行していることが分かります。クールビズではその他にも冷感グッズ、扇風機の活用や勤務時間の朝型シフトなども推奨していますので、環境作りにも取り入れることで、より過ごしやすく効率の良い働き方ができるのかもしれません。
以上
クールビズに関するアンケート調査 調査概要
【調査対象】 全国の20代~50代 男女 合計400名
【調査方法】 インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
【調査期間】 2017年4月24日(月)~4月27日(木)
本リリースの情報を使用される際はtenki.jp へのリンクおよび「tenki.jpラボ」調べと記載してください。
すべての画像