「シリコンバレーでビジネスをして、わかったこと」ノーベル賞・中村修二教授ら、世界トップリーダーが直接指導
~ワークス、グローバルキャリアプログラム「GATE To Disruptor」In Silicon Valley 開催~
日系大手ソフトウェアメーカーで海外へ事業を展開する株式会社ワークスアプリケーションズ(以下、ワークス)は、インターンシップ参加後のさらなる能力開発の機会として、大学生・院生向けにグローバルキャリアプログラム「GATE To Disruptor」をシリコンバレーで実施いたしましたのでお知らせします。
They open their GATE ;「GATE To Disruptor」とは
経済のボーダレス化の進行やAI(人工知能)の発達により、産業構造や働く環境が大きく変化する中、新たな価値を生み出すためには世界を視野にビジネスを切り拓くことができるイノベーター人材(Disruptor/創造的破壊者)の育成が不可欠です。「GATE To Disruptor」では、世界を代表するビジネスリーダーとのプライベートセッション等を通じて、グローバルビジネスの動向やトップリーダーの思考を学び、考える機会を学生に提供することで、世界に通じるビジネスリーダーへのキャリア形成を支援しています。
●世界トップリーダーが直接指導を行うグローバルキャリアプログラム「GATE To Disruptor」
2017年春に日本国内で実施したインターンシップの参加者574名のうち、優秀賞を獲得した20名の現役大学生をシリコンバレーへ招待。青色発光ダイオードを発明しノーベル物理学賞の受賞者で起業家でもある中村修二教授とのプライベートセッションや、現地起業家とのキャリアセッション、シリコンバレーで立ち上がった新規事業のフィールドワークを通じて、ビジネスイノベーションのエコシステムやキャリアの在り方について考えました。
●シリコンバレーでビジネスをして、わかったこと
【中村 修二教授からのフィードバック】
成功するアイデアの特長は?――“大きなマーケットがあって、誰もやっていないこと。そして、優秀な人材が集まっていること、だと私は思います。ノーベル賞の受賞といっても、華やかにみえるものほど実は泥臭い。どれだけ隙のない理論を積み上げても、成功はその過程からしか生まれない。私も、青色発光ダイオードの研究を始めて、最初の10年間は研究装置すら自分で手作りしました。ゴミ置き場から拾ってきて、自分で溶接したりしてね。すべてを自分で考えてやりきるしかないから失敗続きだったかもしれないが、その過程がなければ私は成長しなかったし、ブレイクスルーもできなかったと思います。特に、シリコンバレーは、ここ自体にアイデア、人材、資金(ベンチャーキャピタル)がそろった一つの会社としてなりたっているのが、アイデアの成否を左右する大きな違いだと思います。”
米国で優秀な学生はファーストキャリアで大企業に入社しないのに、それでも世界のフォーチュントップに大企業が名を連ねるのはなぜか?――“そうはいっても、ある程度の人材は大企業に就職するし、大企業として存在し続けるのは、ただの惰性でしかない。なぜなら、現代においては特に、大企業になったら事業分離・分社化等も含めて後は潰れるしかないのですから。私は、新卒で大手企業に短期的に就職しましたが、その後すぐベンチャー企業に移りました。大企業/ベンチャーとそれぞれの会社を経験して、私自身はベンチャーでの働き方が合っていたように思います。ベンチャーは一人ひとりの裁量権が大きいため、短期間のうちに多種多様な仕事に従事することができます。機械の一部になるよりも、「考えること」が好きである人は、全体を捉えて大きな仕事を能動的にできるベンチャーに身を置くべきだと思います。ただ、もちろん大企業を大学だと思って勉強をしに行くのには最適な場所だと思います。しかしながら、あくまでも“大学”なんだから、4、5年で卒業するものですよね。”
◆「GATE To Disruptor」の1コマ◆
シリコンバレーで新たに価値創造された製品・サービスであるテレプレゼンス・ロボット「Beam」、警備ロボット「Knight scope」、植物性100%のバーガーを提供する「Impossible foods」、デジタル無人レストラン「Eatsa」をテーマに、チームを組んでフィールドワークを行いました。
実際の製品やサービスに触れ、また市場調査や競合調査、ユーザーへの意識調査を行いながら、事前に組み立てた仮説を検証しました。スケールメット/ブランディング/ネットワークシフト/スイッチングコスト etc... ビジネスとイノベーションの共存を考える上で、各フレームワークを用いながら、「差別化」戦略の難しさを体得しました。
【渡米した学生からのコメント】
“最適な環境を見つける努力、成功を勝ち取る努力の重要性”
Google社、LinkedIn社、Works Applications America社で実際に活躍する方からの各セッションを通じて、“環境や文化が人をつくる”という主張が一貫していたことに納得感を得た。会社が従業員にとって快適なプラットフォームを整えて提供するからこそ、一人ひとりが自分を育てることができ成功を築けるようになる。中村教授のセッションからも、才能とは先天的に与えられるものではなく、良い環境を自分で取捨選択し、その中で最善の努力を行ってこそ初めて得られるものであると再確認した。だからこそ、今回の「GATE To Disruptor」で提供される環境下で、単なる情報のインプットに留まらず、私自身が努力を積み重ねて、フィールドワークを通じて自分のアウトプットを生み出すことに注力できたのは、大きな成果であった。(T大学生)
“失敗のリスクばかり恐れて何もアクションできなかった私が・・・”
「GATE To Disruptor」への参加する前――私が立ち上げた会社では、ある上場企業との業務提携を進めていました。“あなたに代表が務まるのか。”“もっと大人になってもらわなくては困るよ。”そんな声を浴びる毎日でしたが、ここでの教訓が少しだけ私を大胆に成長させてくれたと思います。帰国後、明らかに周囲は私の存在や価値を認めてくれるようになりました。(K大学生)
“結局、日本はどうなっていくべきなのか?”
一連のワークを通じて生まれた新たな疑問がある。日本は、米国を追いかけて差を埋めるべく努力するべきなのか。起業家やベンチャーキャピタリストの方から伺ったように、今の「起業」を取り巻く米国の姿が、立地や国土の広さ等の様々なアンフェアアドバンテージの上に成り立つものだとしたら、それでは日本が成功するのは難しいのではないか。そもそも、シリコンバレーが「新しいアイデアがすぐに形になる場所」だとすれば、このような場所が(日本に限らず)世界各地にできることに意味はあるのだろうか。一箇所に集中するからこそ「そこに行けば実現できる」という思想で多様な人材が集合して合理的かつスピーディーに物事が進むのではないか。今後グローバリゼーションが進む中、国単位で分業を行う時代が到来した際に、日本が生き残るためには――現存するものとは違う「そこに行けば実現できる」という特異な存在になるべきではないのか。(K大学生)
“輝く仲間と最高の瞬間を”
各セッションを通じて議論されたことすべては、土台として自己の確立があった上で、目標を達成するための方法論に過ぎないだろう。もっとも刺激を受けたのは、レベルの高い仲間との出会いだった。本当に楽しかった。自身の経験を語る彼らは輝いていたし、議論をしていてこれほどまでに自分の意見が跳ね返されることも今まではなかった。彼らと同じレベルに達したいし、さらに上を目指したいと強く思う。(東北大学 K.I.)
“100万点を狙う人生にしたい”
アメリカの地で社会に大きなインパクトを与えるモノを生み出す方々との議論を通じて、ワークスのインターンシップでメンターの方から助言いただいた「ビジネスは加点法、小さく間違えまくって100万点を目指す」という言葉を思い出した。と同時に、まさにワークスのインターンシップは「思考を駆使して世に価値を提供する楽しさ」を体得できる唯一のプログラムであって、報奨金という安全欲求以上の自己実現欲求――成長意欲を植え付けて能力開発を支援する――を満たすものだと思った。これこそが、起業家の方々が話していた「社会的価値の高さ」だと実感した。本格的な就活が始まり、自分のキャリアに対しても少し守りの姿勢に入っていたような気がしていたが、視界を一段とクリアにできた。いまシリコンバレーに行って、本当に良かった。(R大学生)
“イノベーションを起こすのに必要なこと”
それは、「理想を持つ」「早く実行する」という2点に集約されていた。自分の理想や行動が会社の仕組みや資源によって支えられる場合も、片や妨げられる場合もあるが、その環境に受動的に影響されてはいけない。理想の描き方として、重要なのはそのイノベーションが影響をもたらす対象が社会であること。大きく優れた理想とは、対象の範囲が広くて社会貢献につながるものなのだと感じた。その恩恵として、賛同する仲間を多く集めることができ、さらに理想実現の可能性が高まる。加えて、社会から需要があるとすればビジネスとしての成功確度も高まる。一方で、日米の組織体制の違いによって実行スピードに差が生まれるとの話があったが、それは組織/個人と分けて考えれば、組織のスピードは組織構成員に裁量権を十分に与えることで高めることが可能だと考える。しかしながら、個人のスピードは個人の習慣や経験によるものが大きく、自分で培っていく必要があるのだと考えさせられた。(京都大学 S.K.)
●ビジネスパーソンとしての能力開発を行う実践型インターンシップ
2019年卒向け新卒採用を控え、2017年10月から来春にかけてインターンシップを実施する企業は6年連続増加し延べ1万2,000社超、“1dayインターンシップ”を実施する企業はすでに7,800社を超える*など、今やインターンシップは企業の主流な採用手法として組み込まれています。
ワークスは、未来の社会発展のためには、社会に出る前の高等教育機関でこそ、ビジネスにおける自身の特性や強みを理解した上で将来の目標に向けた能力開発を図りながら、キャリア形成を考える機会の提供が欠かせないと考えています。そのため、2002年からビジネスパーソンとしての能力開発を行う実践型のキャリア教育プログラムとして、約1ヶ月のインターンシップを実施してきました。
本インターンシップでは、ワークスが世界52か国で展開する世界初の人工知能型ビジネスアプリケーション「HUE」の企画・開発・マーケティングにおけるフレームワークを盛り込んだ実務実践型プログラムをもとに、トップエンジニアやトップセールスからのレビューを通じて、製品企画・開発・マーケティングの一連の流れを実践していただきます。
成績優秀者には、キャリア選択の自由を提供するため、2002年からワークスが提供する卒業後3年間任意のタイミングで入社できる権利として「入社パス」の付与を行い、さらに「GATE To Disruptor」への挑戦権を授与しています。
※出典:採用アナリスト 谷出正直氏調べ
●過去の「GATE To Disruptor」In Silicon Valley の様子や参加者の声はこちらから
https://youtu.be/dcoSEdHCbBg
◆ 株式会社ワークスアプリケーションズについて
商号:株式会社ワークスアプリケーションズ
設立:1996年7月
代表者:
代表取締役最高経営責任者 牧野 正幸
代表取締役最高執行責任者 阿部 孝司
代表取締役最高技術責任者 石川 芳郎
資本金:3,626,506千円
所在地:東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル19階
事業内容:大手企業向けERPパッケージシステム「HUE®」および「COMPANY®」の開発・販売・コンサルティングサポート
売上高:40,786 百万円(連結) ※2016年6月末時点
従業員数:5,631 名(連結) ※2016年6月末時点
Webサイト:
製品サイト:http://www.worksap.co.jp 採用サイト:http://career.worksap.co.jp/
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