12月12日ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)国際デーにI LADY. デジタル漫画を市民プロジェクトと協働でリリース。

~ 世界の当たり前を日本でも。市民プロジェクト「#緊急避妊薬を薬局で」✖️ I LADY. 共通の願いを込めて~

公益財団法人ジョイセフ

国際協力NGOジョイセフ(東京都新宿区・代表理事:石井澄江)は、すべての人が質の高い保健・医療サービスを負担可能な費用で生涯にわたり必要なときに受けられることを目指す12月12日の「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)国際デー※」に、日本の10~20代を対象にSRHR(性と生殖に関する健康と権利)に関する幅広い情報提供を行い、アクションのきっかけをつくる「 I LADY. 」と、市民プロジェクト「#緊急避妊薬を薬局で」が協働で、日常の中で起こり得る「避妊の失敗」をテーマに、悩んで、知って・行動する女性を主役にしたデジタル漫画を公開しました。【※2017年12月12日に、国連総会において、毎年12月12日を世界ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)デーと定めるとした決議(A/RES/72/138)が採択されました。これは、UHCと強靱な保健システムの必要性について認知度を高めることを目的としており、本決議を基に自主的な取組を行うことを全加盟国に対して促しています。​​】

 

 
  •  ある日、避妊に失敗・・。そのとき私たちに必要なことは?
2年前の2020年、I LADY. × FIATで制作し公開した日本の女性・男性の恋愛観や性・ジェンダーの意識、さらにその男女差、日常生活をリアルに描写したデジタル漫画(4人の登場人物/全4話)は、大きな反響を呼びました。その中でvol.1“知ること”( https://www.fiat-auto.co.jp/ciao_cp/ciaodonna/manga-project/vol1/#ja-ver ) で登場した女子高校生・かな(17歳)が、時を経て、大学生(20歳)になって再登場。誰にでも起こり得る「避妊の失敗」に直面した彼女とパートナーが、友人のすすめで訪れたクリニックで「知って、気づく」姿をリアルに描き出していきます。(*漫画作者:イラストレーター 伊吹 春香さん)
 


この漫画を通して、特に10〜20代の若者が「避妊」や、いざという時に自分の身を守るための緊急避妊薬についての情報を知って学び、自ら行動を起こすきっかけになることを望みます。

▶vol.5 最新デジタル漫画:https://www.fiat-auto.co.jp/ciao_cp/ciaodonna/manga-project/vol5/

 
  •  監修・制作:市民プロジェクト「#緊急避妊薬を薬局で」代表たちの想い
▶産婦人科医:遠見 才希子
緊急避妊薬は、意図しない妊娠を防ぐための重要なバックアップです。しかし、日本では産婦人科などの受診や高額な費用がかかるため入手しづらい現状があります。緊急避妊薬の薬局での入手が実現することは、一人一人の性と生殖に関する健康と権利が尊重される社会につながります。この漫画を通して、多くの人が当事者目線で考えるきっかけになることを願っています。

▶NPO法人ピルコン代表:染矢 明日香
世界中の女性をエンパワーし、エールを送るプロジェクト#ciaoDonna BY FIAT様、ILADY.様との素晴らしいコラボレーションによって、このマンガを皆さんにお届けできることをとても嬉しく、誇りに思います。

当事者にとって切実な、緊急避妊薬へのアクセスを皆さんと考え、そして声をあげることが決して特別なことではなく、よりよい社会の実現に向けてアクションを進める一歩になることを願っています。

▶#なんでないのプロジェクト:福田 和子
一番最初に共同代表メンバーで院内勉強会を開いてから、気づけば4年の月日が経ちました。当時はスウェーデンから帰国したばかり。緊急避妊薬が薬局にあるのを見て、日本でもそうなれば私たちの人生がどれだけ救われるか、緊張しつつもその一心で登壇したのを覚えています。あれから4年。緊急避妊薬のアクセス改善を求める切実な声は高まり続けていますが、漫画にも描かれている当事者の困難は一向に変わりません。私たちの当たり前の権利、実現してほしい。#緊急避妊薬を薬局で 私たちは声を上げ続けます。


 
  •  世界から驚かれる日本の現状
西アフリカのガーナ共和国でジョイセフが若年妊娠をなくそうと連携している村の薬局(OTCM)では、緊急避妊薬が10セディ(=100円)で販売されています。ガーナでは10代の女の子が妊娠すると、命や健康のリスクはもちろん、その後の人生に大きく影響します。またコロナ禍で貧困の10代の妊娠が増えている現状を踏まえ、2022年9月より、国民保険が適用され病院や保健施設では無料で処方されるようになりました。

日本の状況を各国で話すと、「緊急時に使う薬なのになぜ薬局で買えない?」「なぜそんなに高い?」とアクセスの悪さに驚かれます。今、緊急避妊薬は世界約90ヶ国の薬局で百円から数千円程度で入手が可能です。日本の女性も近くの薬局で安価で購入でき、予期せぬ緊急時に使う「備え」薬になる日を願っています。

▶ジョイセフ事務局次長 小野美智代

 

 

 

  •  共同制作: I  LADY. の想い
2年ぶりの新作となるデジタル漫画を市民プロジェクト「#緊急避妊薬を薬局で」とのコラボレーションによりリリースでき、大変嬉しく思います。

2021年にI LADY.が実施した「性と恋愛2021ー日本の若者のSRHR意識調査ー」では、緊急避妊薬(アフターピル)について若者の9割が認知していました。「認知度が低い」「若い女性には知識がない」「性教育を普及させるべき」といった専門家の意見があり市販化が見送られてきましたが、「#緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」のムーブメントもあり、若者世代に着実に浸透しつつあります。

この漫画が、緊急避妊薬のOTC化の現状やグローバルスタンダードな避妊法について、若者世代が考えるきっかけになればうれしいです。自分を大切にし、自分の意思で行動し、自分の人生を自分で決められる日本になることを願っております。

I LADY.ディレクター:櫻井 彩乃



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■I LADY. (国際協力NGO ジョイセフ)について
恋愛、セックス、避妊、妊娠、産む、産まない―

I LADY. は、特に日本の10~20代に SRHRに関するグローバルスタンダードな情報提供を行い、アクションのきっかけをつくるジョイセフのプロジェクト。
「I」  Love yourself, Act yourself, Decide yourself...
自分を大切にし、自分から行動し、自分の人生を自分で決めるライフスキルを持ったI LADY.に生きる人=「I LADYist」を増やしています。 https://ilady.world/

■SRHR(性と生殖に関する健康と権利)について
セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスとは、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、身体的にも精神的にも社会的にも良好な状態であることです。
セクシュアル・リプロダクティブ・ライツは、自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で決められる権利のことです。

■国際協力NGOジョイセフについて
ジョイセフは、世界のどこにいても女性が自分の人生を自分の意思で選択できる社会をめざし、主に、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)を推進する、1968年に誕生した日本生まれの国際協力NGOです。国連、国際機関、現地のNGOや地域住民と連携し、アジアやアフリカ、そして日本で、SRHRの情報とケアを届ける支援活動を行っています。2017年に第1回ジャパンSDGsアワードのパートナーシップ賞を受賞。ウェブサイト:https://www.joicfp.or.jp/




 

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会社概要

公益財団法人ジョイセフ

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URL
https://www.joicfp.or.jp/jpn/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都新宿区四谷本塩町12-3 AOIビル3階
電話番号
03-5312-5090
代表者名
明石 康
上場
未上場
資本金
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設立
1968年04月