PingCAP、TiDB Cloudのエントリープランの名称を「Serverless」から「Starter」に変更
※このニュースは2025年7月22日に公開された英語ブログ「Introducing TiDB Cloud Starter: A New Name for Our Developer Friendly, Auto‑Scaling Plan」の内容をもとにしています。
PingCAP株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:Eric Han、以下 PingCAP) は、TiDB Cloudのエントリープランの名称を「Serverless」から「Starter (スターター)」に変更することをお知らせいたします。今回の名称変更により、TiDB Cloudを使ってすぐに構築を始められる、もっとも手軽な方法であることが、より明確になります。

TiDB CloudのServerlessプランは過去2年間にわたり、オートスケール、数秒での起動、充実した無料枠を超えるまでコストがかからないという特長から、本番環境ですぐに使えるデータベースを求める何千人もの開発者にとって、導入の第一歩として広く利用されてきました。一方で、サーバレスという言葉は、サービスの裏側でどのように動作するかを正確に表現しているものの、その意味合いがやや抽象的で直感的に理解しづらいという声も寄せられていました。このような背景を踏まえ、より目的が明確に伝わりやすく、ユーザーにとって直感的に理解しやすい名称とするべく、「Starter」への変更に至りました。なお、今回の変更は名称のみであり、現在ご利用中の機能やサービス内容に変更はございません。今後は、TiDB Cloudコンソールのさらなるユーザビリティ向上に向けた改善が予定されています。
TiDB Cloud Starterの主な特長は以下となります:
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OLTP/OLAPワークロードの混在に対応する、行ベースと列ベースの両方のストレージを備えたフルマネージドデータベース
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自動的な、リクエスト駆動型のスケールアップとスケールダウン (手動によるサイズ調整やチューニングは不要)
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組み込みのベクトル検索と全文検索機能により、生成AIの検索、チャットボット、その他のAIアプリケーションを強化
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1組織あたり5クラスタまでの月間クォータは常に無料 (1クラスタあたり5GiBの行データ+5GiBの列データ+5,000万RU)
今回の名称変更にあたり、既存のTiDB Cloud Serverlessをご利用中のユーザーが特別な手続きを行う必要はありません。
2025年8月12日 (アメリカ西海岸時間) 以降、既存のTiDB Cloud Serverlessクラスタはすべてコンソール上で 「Starter 」と表示されるようになります。接続文字列やエンドポイント、基盤となるデータに変更はなく、アプリケーションはこれまで通り、コードの変更やダウンタイムなしで稼働を継続できます。なお、「Starter」プランでは、これまでの「Serverless」プランと同じ無料枠および従量課金体系がそのまま引き継がれます。詳細については、こちらをご参照ください。
※本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
TiDBについて
PingCAPの主力製品である分散型NewSQLデータベース「TiDB (タイ・デー・ビー)」は、ゲーム業界、金融、決済サービス、Eコマース、コンテンツサービス、ロジスティックスなど多種多様な業界やミッションクリティカルな場面での導入が進み、全世界で3,000社以上の企業に採用されています。TiDBは、MySQLやPostgreSQLなどの従来のリレーショナルデータベースと同様にSQLを使用してデータにアクセスすることができ、分散型のアーキテクチャにより水平方向の拡張性、強力な一貫性、MySQLとの互換性を備えた高い可用性、HTAP (ハイブリッドトランザクション/分析処理) 、クラウドネイティブを特徴としています。また、TiDBの機能をクラウド上で使用できるフルマネージドサービスのTiDB Cloudを提供しています。TiDB Cloudは、スケーラビリティとコスト効率に優れたオプションとして注目されており、また従来のデータベースの枠を超えた付加サービスを提供しています。中でも、OpenAIが提供するChatGPTとTiDB Cloudを組み合わせて開発した自然言語クエリジェネレータ「Chat2Query」はAIとデータベースを融合した最新技術として注目され、AIがユーザーのデータスキーマを理解して自動でクエリを生成、膨大なデータを超高速処理で分析し、リアルタイムで結果を返します。
PingCAPについて
PingCAPは、エンタープライズ向けのソフトウェアサービスプロバイダーとして2015年に設立され、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供することにコミットしています。PingCAPの社名は、ネットワークの疎通を確認するために使用されるコマンド「Ping」とCAP定理の「CAP」の2つの単語を組み合わせています。3つのうち2つを選ばなければならないとされるCAP定理のC (Consistency – 一貫性)、A (Availability – 可用性)、P (Partition Tolerance – ネットワーク分断への耐性) ですが、この3つの全てに接続したい (Ping) という思いが込められています。PingCAPの詳細については https://pingcap.co.jp をご覧ください。
PingCAPは、Access Technology Ventures、Coatue Management、GGV Capital、Sequoia Capitalなど、米国の大手投資会社から資金提供を受けています。
会社概要
会社名:PingCAP株式会社
所在地:東京都千代田区大手町2丁目6番4号 TOKYOTORCH 常盤橋タワー 9F
代表者:Eric Han (エリック・ハン)
設立:2021年3月15日
事業内容:分散型NewSQLデータベース「TiDB」を主力とした、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供
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