アジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向 2023年4月~6月
求職者は“働き方”を重視、企業の“採用力”が問われる
【ジェイ エイ シー リクルートメント アジア各社の求人数増減一覧】
前期(1~3月)比 | 前年同期比 | |
シンガポール | 59% | 99% |
マレーシア | 78% | 82% |
タイ | 82% | 138% |
インドネシア | 148% | 100% |
ベトナム | 119% | 91% |
香港 | 110% | 77% |
韓国 | 73% | 79% |
インド | 109% | 180% |
日本(日本企業の海外事業関連求人) | 100% | 134% |
注)アジア各社の求人数については、アジア各社が意図的に講じた戦略(高額帯年収の求人やスペシャリスト層求人に特化するなど)により、増減する場合もあります。
そのため、アジア各社の求人数の増減は、各社の業績を直接反映するものではありません。
全体総括:JAC Recruitment 海外進出支援室 室長 チーフアナリスト 佐原 賢治
各分野への影響範囲の広い自動車関連業界が半導体不足による生産調整から脱しつつあるなか、域内の景気は回復局面にありますが輸出の減少や企業物価の高止まりなどもあり、景気の見通しについては慎重姿勢の企業も少なくありません。人材採用市場は、求人件数こそ伸びてはいるものの高い要件を満たす人材に絞った採用が行なわれており、各社の”採用力”が問われています。
一方、求職者側では報酬水準相場を冷静に見ながら、決して焦ることなく納得のいく条件で転職したいと望む意向や、報酬や仕事内容だけでなくリモートワークなどの”働き方”についても重視する姿勢が顕著です。
自社の提示する条件等が相場や標準と比べて競争力があるか、折に触れて点検を行なうことが重要です。また、求める人材がデジタルなど先端分野の人材である場合には、異業種や周辺他国の給与相場についても意識しておくことが必要です。
<各国ヘッドライン>
シンガポール:景気減退がみられる中、国外からの日本人求職者が増加
マレーシア:経済成長の不透明さから人材獲得の競争力が問われる
タイ:連立新政権樹立に注目集まる。採用はスキル・待遇面マッチに課題
インドネシア:自動車業界の復調をうけ関連企業の業績が回復
ベトナム:経済成長率は鈍化も内需主導での成長トレンドを堅持
香港:緩やかな景気回復の中、人材流動は活発化
韓国:半導体市況は低迷するが、非製造業は景況感が緩やかに改善
インド:売り手市場により企業の採用活動が長期化
日本:国内景気は持ち直しも海外経済に減速懸念あり
プレスリリース(日本語)は以下リンクをご参照ください。
https://corp.jac-recruitment.jp/press/info/230721.pdf
【株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント】
JAC Recruitment は1975年に英国で設立、日本では株式会社ジェイ エイ シー リクルートメントとして1988年設立。スペシャリストや管理職人材の紹介に特化し、コンサルテーション型の人材紹介会社としては、国内最大クラスの東証プライム市場上場企業です。国際ビジネス経験をもつ人材紹介が強みで、日本国内では外資系企業や日系企業の海外事業などのグローバル領域の売上が全体の50%以上を占めています。
海外では英国、ドイツ、アメリカおよびアジアの世界12ヵ国、29拠点で事業を展開し、人材紹介事業の他、雇用代行サービスやコンサルティング事業も行っています。その他グループ会社として、外資系企業に特化した JAC Internationalや、コンサルティング業界に特化したエグゼクティブサーチ会社のVantagePoint、
グローバル、バイリンガル人材に特化した求人サイトを運営するCareerCrossを傘下にもつグローバル企業です。
(コーポレートサイト)https://corp.jac-recruitment.jp
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