年間約44t(トン)のプラスチック削減と65tのCO2排出量削減を見込む脱プラ対応の紙製インクカートリッジを全世界に向け出荷開始
紙製インクカートリッジは当社のサイングラフィックス市場向け主力製品であるエコソルベントプリンタ用のインクカートリッジ(SS21ソルベントインク440ml)に採用し、2023年5月より日本国内のお客様へ先行して販売をしておりましたが、日本国外への出荷準備が整ったためこのたび全世界に向け同インクカートリッジの出荷を開始します。
同インクカートリッジは、これまでプラスチック製カートリッジを採用しておりました。カートリッジの素材を現行のプラスチックから紙に置き換えることで、カートリッジ1本あたりのプラスチック使用量を削減しました。当社では、「脱プラ推進プラスチック削減率」という独自の自社基準を設けており、同インクカートリッジでは削減率68%を達成しました。これにより、プラスチック使用量を年間約44t削減と、プラスチック製造工程における年間約57tのCO2の排出量の削減を見込みます。さらに紙製インクカートリッジはプラスチック製からの軽量化を実現し、これによる全世界への輸送※に掛かるCO2排出量年間約8t削減を見込み、脱炭素社会に貢献いたします。
※当社の同製品工場から当社主要倉庫または港までの陸送と港から一次寄港地までの船舶輸送を対象とした削減量を当社基準で算出
また、本インクカートリッジは昨年「デザインからロジスティックスまで」をスローガンとする2023日本パッケージングコンテストにおいて工業包装部門賞を受賞しました。容量・重量・コストを軽減しながら省資源、省人化に応える包装であることを日本包装技術協会から評価された製品です。
ミマキエンジニアリングでは、これまでも地球環境の保全、資源の有効活用という環境テーマに対する取り組みの一環として、使用済み純正インクカートリッジ、インクパック、インクボトルの無償回収を実施してまいりました(一部のエリアに限る)。紙製インクカートリッジへの移行は、樹脂材料のリサイクルを目的とした無償回収の取り組みを一歩進め、脱プラスチックを推進するものです。
SDGsへの貢献
ミマキエンジニアリングおよび当社グループは、サステナビリティ対応の一環として、資源循環型の経営・技術に鋭意取り組んでおります。これまでも独自のインクジェット技術を通じて社会・環境ニーズに貢献するデジタル・オンデマンドプリント事業の拡大を推進してまいりました。当社のSDGsに対する主な取り組みは以下の通りです。
・インクジェットプリンタの提案…デジタルオンデマンド生産により廃水と余剰在庫の削減に貢献
・資源循環貢献技術「ネオクロマトプロセス」開発…テキスタイル資源再利用によるCO2排出量削減に貢献
・捺染顔料転写システム「TRAPIS(トラピス)」発表…専門技術や職人に頼らず生地の捺染が可能な製品
・工業製品プリント自動化システム「M2COA」発表…作業時間の削減によりプリントサービスビジネスの人手不足の課題解決に貢献
上記に加え、環境対応として2Lインクパック緩衝材削減の取り組みを、本社工場で先行開始し、2023年3月よりインクを生産する当社全ての工場へ展開しました。今後も、デジタルトランスフォーメーション(バリューチェーンを含めた新たな付加価値につながるデジタル化)を的確に捕捉し、さらに深化すると思われる無人化・省人化、高速化・高品質化、無水捺染等の高度な付加価値につながる社会・環境ニーズにいち早く対応していくとともに、より環境に配慮した事業活動を推進し、地域貢献・持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。
ミマキエンジニアリングのSDGsに関する取り組みの詳細については、ウェブサイトをご参照ください。
https://ir.mimaki.com/about/sustainability/
ミマキエンジニアリングでは、『新しさと違い』を経営ビジョンに掲げ、常に新たな技術革新を目指し、お客様が求める「美しさと速さ」の実現を追求し続けてまいります。
株式会社ミマキエンジニアリングについて
ミマキエンジニアリングは、産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタおよびそのインク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を⾏っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイルアパレルの市場に向け、プリント工程のトータルソリューションを提供することにより、お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを目指しています。
企業・IRサイト: https://ir.mimaki.com/
製品サイト: https://japan.mimaki.com/
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